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金星の夢見

人間の目から見た金星や、占星術で言われる狭い意味の金星ではなく、本来の金星についての夢見です。

夢1:古い大陸が浮かび上がる

古い大陸が隆起するように浮かび上がってきた。
姿を現した古い大陸は、海に現れたというより、新しい大陸にも少し被っていて、新しい大陸を古い大陸が下から突き破るように出てきたので、突き破られた大陸に住んでいた人たちが犠牲になった。子供が行方不明者になってしまった母親が、どうしてくれるんだと怒っていた。
最後に、「デヴァ・ム’in」というような言葉が聞こえる。
ムイン、ムン、またはムーインと発音する感じだった。

【解釈】
ムインとは、ムー大陸的なことが言いたいのかもしれません。
新しい大陸を突き破るように、古い大陸(柔らかく振動密度の高い大陸)が出てきたので、金星は新しい大陸と、古い大陸を繋ぐことができるということでしょう。
太古の時代は、今のように硬化しておらず、人々も神々と断絶していない柔軟な生命体でした。松村潔先生がよく言うのは、太古の大陸が沈んだのではなく、人間が硬化して、その世界からずり落ちたのであり、大陸は今も同じ場所にあるという話です。沈んだのは人間だと。金星は柔らかな世界への導きですから、私たちは金星を通じて、古い大陸へ行くことができるはずです。
夢では、子供が行方不明になっていましたが、これは古い大陸に移動したのであり、母親は硬化しすぎていて移動できなかったようでした。

ブッダはスジャータという娘から乳がゆをもらい、悟りを開きましたが、これは金星を見て悟りを開いたのと同じことで、金星は硬化から抜け出す通路なのだと思います。

夢2:3世代と黄色いアザラシ

3世代で旅行をしている。
その中の1人が、伝統的な折り紙のようなものを折っている。折り紙みたいだけれど、紙ねんどにも見える。色は黄色で、アザラシのようなものを作っていた。

【解釈】
人間の寿命が80年とすると、3世代を足すと240年になり、これは冥王星の公転周期(約248年)と近いです。1つ目の夢で、金星は柔らかな世界へと繋がっている通路だと書きましたが、冥王星は太陽系の外と繋がる扉であり、金星と冥王星は似ている部分があると思います。

黄色いアザラシは勾玉のような形で、これは黄金渦巻きに似ています。黄金比であるものは美しいと言われますが、金星は美の象徴でもあります。このアザラシは伝統的なものだと、作り手が言っていたので、この黄金渦巻きのような性質が、金星の型だと考えることができるでしょう。

松村先生は金星で「へ」の字の形をした虫を見たと言っていて、これを暗黒物質(ダークマター)のWIMPと結び付けています。ダークマターは原子でできている物質ではないので、いわゆる原子核と電子雲というような中心性と周縁性、太陽と惑星のような関係にないものです。
太陽と惑星はすでに分離していますが、アザラシの頭と胴体は、まだくっついていて、古い記憶を残しているのです。

夢3:真夜中の船

真夜中に船に乗っている。船といっても客船のようなものではなく、船の周りに「いかだ」みたいな、桟橋のようなものが付いていて、よく揺れる。そこから海を眺めていると、イカ漁船のような船が通りかかった。その船の乗組員は、これから別の船の修理に向かうという。修理工を乗せた船だったのだ。

私は修理工の船を見送り、いかだのような、桟橋のような場所から、少し船の中に入り、寝ようと思ったが、波がかなり入ってきて寝袋が濡れる。友人は気にせず寝ているが、びしょびしょになりそうだったので、バリケードを作って波に濡れないようにしようと思った。

【解釈】
真夜中の海は黒く、波は寝ている間に寝袋ごと私をさらうかもしれなかった。この海は原初の海ヌンのようなイメージで考えても良いと思います。または、夢2で書いた暗黒物質と考えても良いかもしれません。金星は通路であり、暗黒物質の海を渡りますが、ときどき漆黒の波が金星の船に入ってきます。
修理工が船を修理しに行くということは、使えなくなった船があり、これを直して再度運行する予定という話で、それは金星の、ある通路を思い出すということでもあります。

金星の夢見は、全体的にどこかへ誘うような雰囲気のものが多く、占星術で言われるような、趣味嗜好や愛情、美意識、女性、お金などという意味に留めておくには、あまりに無理があると思いました。一見、優しい印象のある金星ですが、漆黒の海を渡る金星の船は、暗闇に立っている女性のような恐ろしさもありました。

マガジン:メゾコスモス(惑星界)の夢見


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