見出し画像

ポケカのポテンシャル

夏のある日、近所のコンビニでいつも通りお菓子とお酒を買おうとしていた。
レジに向かうとカウンターの上に「おひとり様5パックまで」の条件でポケモンカードの拡張パックが売られていた。

(ポケカって今は◯ドバシで並んで買うもんじゃないの? なんか珍しいから買ってみよ…)

購入上限の5パックを購入 (180円×5=900円)

家に帰りパックを開けてみた。ポケカは小学生の時以来だろうか、ルールは分からないが絵柄が好きなカードを集めてたっけ…と思いながらパックから引っ張り出した5枚セットのカード…
そのうちの一枚がやけにキラキラしていた。

「ナンジャモ.…..?  SAR...…???」

ギザ歯が特徴的な女の子のカードだった。
SAR、自分が小さい時にはなかったので戸惑いつつもパックに書かれたレア度表を見たら、一番レアなカードだった。これはえらいの引いたな。

女の子のトレーナーカードが最近高値で取引されてるのは知っていたので、早速メ◯カリで調べてみたらまあびっくり! これは儲かると良からぬ確信をしてしまった。

フリマアプリに出すのは取引相手とのコミュニケーション、梱包作業、手数料が取られたりと面倒なので日を改めて市内中心部のカードショップに売りに出した。
9万円で買い取られた。本当は10万円以上で買い取って欲しかったが店員曰く、

「傷はありませんが角の部分に製造時に残った裁断痕があるので減額ですねー、気にする方もいらっしゃるので…」

ということらしい、たかが紙、されど紙、結構厳しい世界に入ってしまったことを痛感。
だがそれでもたった一枚の紙切れで初期投資の100倍の金額を手に入れてしまった...!
恐ろしさも感じるレベルの潜在能力である。


この出来事に味を占めてしまった自分は後に発売された「黒炎の支配者」のボックス買いをしたが、めぼしいカードはSR一枚のみ。
あのようなミラクルは二度は起きないと思いポケモンカードから手を引いたのだった...…



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?