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#1 「執事を知る」

「2023年より、本格的に執事として生きていこう。」

1月1日にありがちな年頭所感を終え、ますます僕の生活は密度が増したような気がした。

自分の止まることを知らない好奇心から執事になることを決意したが、ここで1つの疑問が生じる。

そもそも執事って何をするのか?

正直言うと語感やイメージ、その世界感に漠然と惹かれ「なりたい!」の希望的心理状況が先行してしまっているのは否定できない。

ただ、僕自身は「なりたい欲求が先行する」ことを悪いとは思っていない。「今の自分がしていることは、果たして自分が本当にしたいことなのか」と迷走してしまうことは問題かもしれないが、自分の中で一貫した哲学を通しているのなら、きっとその経験は大きな糧になるのだと思う。

じゃあ、具体的にどんな仕事をしているのか。まずは詳しく調べることにしてみた。

執事の仕事とは

日本で一番有名な執事でもある新井直之さんの著書によると、

『執事は、基本的には”何でも屋”。ハウスキーピングや送迎、案内、予約代行など業務は多岐に渡り、「プライベート秘書」のようなスタンス。』
ー著:執事のダンドリ手帳 『はじめに』より引用

とまとめられている。

特定の『執事の業務はこれ!』となるものは無く、家政や資産管理、日常生活サポートなどお客様の全てをバックアップする存在にあたるものらしい。

執事の仕事に対する心構えとして
『どんな無理難題も全力でお応えする』
『犯罪、倫理に反すること以外は全てご要望にお応えする』

ことが必要ともある。普通の社会人感覚からしてみると、とんだブラック企業なのではと思われるかもしれないが、「サービスのプロ」という観点から見るとおそらく最高峰に位置するのかもしれない。

他の似た職業として
サービスマン…特定の店に従事する存在
秘書…資産管理や日常生活サポートをする存在
マネージャー…業務管理をする存在
ハウスキーパー…日常生活をサポートする存在
などあるが、その全てを内包しているのが”執事”という存在だ。

他と優劣をつけるわけではないが「様々なことに興味のある」自分としては、ともすれば新しい視野を得ることができるのかもしれない。

執事の就職先

実際に執事ってどこで働いているんだろう…やっぱり漫画みたいに超豪邸のお抱え?なんて色々妄想を膨らませながら調査していたが

現実には意外と普通?だった。『執事の能力が必要になる場所』ならどこでも働いているらしい。と言っても

世界的超大手企業の秘書兼業務管理
5つ星ホテルの管理人及び教育係
某アトラクションランドの指導係
超高級レストランのマネジメント

などなど、当然ハイクラスの会社が立ち並ぶ“普通の就職先"だった。自分がそういった働き先を目指しているわけではないのだが、それだけの資質を得ることができる。間違いなく自分の可能性を広げる大きな足がかりとなろう。

中にはフリーランス(厳密には個人会社)として様々な方の業務を担当したり、講演会や勉強会を開催している執事もいるらしく、一言に『執事』とはいえ様々な選択肢があるそう。

執事の国際資格を取っても、敢えて執事業務とは関係ない仕事をする方もいらっしゃるらしい。



この文章の中で度々『〜らしい』『〜だそうだ』という表現が多くなってしまっているが、1つは発信者がほとんどいないことに起因する。

日本語はもちろん、英語で検索しても個人や団体で発信しているメディアが少なく、情報の多くはベールに包まれている。

当然、日々お相手をする方々の守秘義務や機密事項も多いだろうし、万が一情報漏洩でもしてしまえば大きな大きな問題になりかねない。余計なリスクを抱える必要などないのだろう。もしくは、シンプルに執事の仕事が激務だからであろうか。

なんにせよ。僕自身も実際に執事になることができた以降のことはわからない。でも、少なくとも今、執事を目指して歩みを進めている今のこの感情はつらつらと記していこうか。


次回は『#2 執事の国際専門学校』についてまとめようと思う。執事になりたい人が集い、通う学校では何が行われるのか。通うために何が必要なのかまとめてみることにする。


文章苦手ながら頑張りました!