渦のなかで、今。
『今日から営業、無期限の停止だってよ』
いつも通りテーブルのセッティングを終え、予約票を確認しながらデータ処理をしている最中、シェフから飛び込んできたのは『もしかしたら』と想像はしていたものの『そんなすぐに起こるわけない』と高を括っていた宣言でした。
コロナウイルス。
その感染速度や影響力、致死率が未知数であることから『見えない恐怖』が世界中が包まれている昨今。
韓国、イタリア、イランでは感染者が急速に広まってしまい、イタリアではいち早く営業規制がかけられることとなりました。
(詳しいコロナウイルスの説明は以下を参照にしています)
僕は医療の専門家ではないのでウイルスに関する言及は控えますが、フランスに最も近いスペインの地方であるバスク地方にも感染者が多く観測されていたらしく、「フランスも時間の問題だ」と言われていました。
その来たるべき時には、どう対応していこうか…なんて周りのレストランチームと相談したり、なるようになるよね、なんて笑い合ったり。
でも、想像と現実は、こうも違ったのかと。
発表された4時間後から『お店は営業停止な。』と国から指示されるこのスピード感ですよ。
来てた常連さんとも急いで情報を共有です。
「なんか今日で今月の営業が停止になるらしいよ。」
『え、本当に!?今月最後のレストランじゃん!』
「そうなっちゃうね…!じゃあこのワイン(高いやつ)開けましょうか!!」
『流石に無理www』
きっとこの営業停止により様々な影響を受けてしまうことが予想されますが、とにかく一番に思いつくのは「今抱えてる在庫どうしよう」でした。
営業後、知り合いのレストランを巡り色々と情報収集。各レストランの対応を共有していました。
「どうすることもできない」と諦める方。
なんとかして売り上げを立てる方法を模索する方。
これを期に新事業に乗り出す方。
今世紀最大の出来事に動揺しつつも、そのなかでできることを必死に模索しています。もちろん、僕のレストランでも。
当事者としては『勘弁してくれ』と思う声明ですが、客観的に見ると迅速な対応をとったフランス政府の英断は見事なものでした。命には変えられませんしね。健康であれば、生きてさえいればいくらでも再起可能ですから。
ということで、しばらく飲食業の拘束時間がなくなりますので、ちょっと色々自分個人でも挑戦しようと思います。ちょっと暇になったので、記録の意味での簡単なnoteでした( ・∇・)
文章苦手ながら頑張りました!