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#2 執事学校「The Butler International Academy」

執事になる方法は様々あるが、一番王道なのが『専門学校』に通って執事になるのを目指す方法らしい。単純に知識を得るというだけでなく、情報が広がりにくい職業でもあるので人脈を作ったり情報共有をしたりする点でも有効な選択肢となる。

その中でも世界的に有名な執事学校「国際執事アカデミー(The Butler Interntional Academy)」について自分の調べた情報をまとめてみようと思う。執事になりたい方がいらしたら、是非参考にしてほしい。

学校情報

オランダを拠点とした「国際執事アカデミー」は、最もメジャーな執事の教育機関として知られている。現在執事として業務に携わっている日本人も、この学校を卒業している方が多いらしい。『献身的な個人を教育、準備、指導することで、真のサービスマンとしての技術や邸内管理の専門性を養う』という理念のもと、一流の執事を輩出するアカデミーとしても有名だ。

CFI(Capital Finance International)において「世界で最も優れた執事養成学校」として2年連続で受賞しているほどの評価も得ている。まさに『目指すならココ!』と言ったところか。

国籍問わず世界中からの応募が殺到している。生徒の年齢も最年少は18歳から、最年長は68歳までと非常に幅広い。

多くの生徒が一度現職を退いてから入学するらしいが、その職業も

皮膚科医
ホテルディレクター
大工
タクシー運転手
弁護士

など、多様な経歴から執事を目指している。皆もまた、人生の中で何かきっかけがあったのだろう。

学び舎は「本物の古城」

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1340年に建てられたKasteel Oost。正真正銘本物のお城だ。敷地面積は建物含め80,000平方フィートにも及び、その全てが『研修のための施設』として利用されている。執事として仕事をする卒業生の中には、こうした邸宅に派遣されることもあるため、研修として最適な環境となるに違いない。…にしても広い。

全寮制の学校なので、敷地内に生徒用の住居施設も備えられてある。まさに『執事養成施設』として完璧な環境を整えてくれている。

部屋の数は135。

4 Butler pantries (バトラー用食器室)
Porcelain room (磁器部屋)
Table decoration room (テーブル装飾部屋)
Candle room (キャンドルルーム)
Flower arranging room (フラワーアレンジルーム)
Smoking and cigar room (タバコ、葉巻部屋)
Dining room (ダイニングルーム)
Entertaining room (娯楽室)
Reception room (応接室)
2 Libraries (図書館)
Laundry room (洗濯室)
Ironing room (アイロン室)
Media room (メディアルーム)
3 Cellars (セラー)
3 Bars (バー)
2 Chapels (チャペル)
Study room (勉強部屋)
Student living room (生徒用リビングルーム)
Kitchen (キッチン)
Student office (生徒用オフィス)
Head butler office (本社執事室)
Executive office (事務局)
Trainer office (トレーナーオフィス)
Professional Gym (プロフェッショナルジム)
50 bedrooms (寝室)

と多岐に渡り用意されているが、何よりその内装がすごい。

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おしゃれすぎない…?これで学校なの…?もう全てを投げ出して今すぐ通いたいくらい素敵。

わずか「10週間」のプログラム

執事として働く仕事先の種類は枚挙にいとまがない。その全てにおいて対応可能な人材を育成することはそう簡単なものではないのだろう。

しかし、この学校の期間はたった10週間。時間にして800時間の授業『しか』ないらしい。


…え?十分多いんじゃないかって?

それではここで、カリキュラムにおける学習内容の”ごく一部”を皆様にご覧いただこう。

『カリキュラム抜粋』
・食事テーブルの管理
・テーブルマナー
・ワイン、シャンパン、葉巻の知識
・料理のメニュー作成
・お祝い事の催し企画
・面接スキル
・雇用と解雇の判断
・スタッフ全員のスケジュール管理
・チーム内ルールの定量化
・雇用主のルーチン、スケジュール管理
・リネンや微細繊維の手入れ
・衣類メンテナンスや保管、および製品知識
・アイロンやプレスがけ
・ドライクリーニング
・清掃技術
・紳士淑女としての振る舞い
・ドレスコード
・オーダーメイド服と靴のメンテナンス
・スーツケース梱包作業
・異文化の理解
・対人スキル
・ボディランゲージ
・名前記憶術、会話構成術
・電話マナー
・プレゼンスキル
・マルチリンガル
・動物の世話、動物福祉、グルーミング
・社会的なビジネス上のやりとり
・食事とワインのバランス
・料理メニュー計画と記録管理
・運転技術
・セキュリティ理解
・V.I.P.向け提供元へのアクセス
・フラワーアレンジメント
・最先端j技術への理解、使用
・資産管理術

公式サイト見て血吐きそうでした。

これだけの量が、
カリキュラムの『一部』にすぎず、
しかもわずか10週で。

当然、今から勉強開始しなきゃ間に合わない。

やるっきゃ、ない。是非とも挑戦したい。


学費は『約175万円』だけど…

わずか10週のプログラムで、価格は14,500€と間違いなく高額。ただ、様々な”特典”が付いてくるらしい。

例えば、「執事といえば!」という格好でもある燕尾服。

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厳密には『執事服』らしいが、こちら貰えるそう。入学時に生徒一人ひとりにオーダーメイドされ、卒業時にそのままプレゼントされるのだとか。

また、「白のYシャツ」「カフスボタン」「白い手袋」「ネクタイ」「サスペンダー」「エプロン」「傘」「懐中時計」「靴磨き」など、身の回りの一流アイテムを様々用意していただけるらしい。個人的に懐中時計はワクワクが止まらない。

また、研修期間中の食事や飲み物、図書館や交通機関、ジム利用まで全て学費に含まれている。入学時に勉強用のiPadも支給されるらしい。

さすがは執事の学校…というべきか、たとえ生徒であろうと手厚く面倒を見てくれる。もしくは「お前たちに本物のおもてなしをしてやるから、このくらいは超えてみせろ」という学校側からのメッセージなのか。

ともあれ、ますます意欲が湧いてくる。調べれば調べるほど自分の中で『執事になる』ことに対して確固たる決意が芽生えていくのを感じる。


自分の人生設計として、しばらくはソムリエを全うするつもりだが、何としても早く目標には到達したい。自分の未来が更に楽しみになってきた。

文章苦手ながら頑張りました!