博士課程卒業者の追いコン

今日博士課程を無事に修了し、博士号を
取得された方の追いコン的な意味合いの
飲み会があった。その時、その人の
コメントみたいなのを聴いたわけだが、
昔研究をやりこんでこなかった事への
後悔とかを少し泣きかけながらコメント
していて少し僕もうるっときた。

大学院経験者なら分かると思うが、
研究って本当に辛くて、マジで茨の道なのだ。
特に博士課程ともなれば色んなプレッシャーもあるし、成果が出なければ永遠に卒業できない
のでマジメンタルが苦しいわけだ。

その方は普段温厚でかなりケロッとしているが
裏で大変な苦労がある事を知り、ものすごく
心にくるものがあった。

博士課程経験者はクソかっこいい。それは
博士号という肩書きのためではなく、
そこまで辛いながらもやり込んだという
心の強さがカッコいいのだ。
僕も博士課程進学予定だが果たしてメンタルが
持つのか不安でならない。

研究は失敗が前提にあるので一生懸命
やったとしても結果が出ないことは多い。
結果が出やすいテーマが与えられるかどうかは
割と運によるのだ。だからめちゃくちゃ努力
してても結果がでないで屍になる人は数多い。

特に理学系の研究などそれこそ数十年スパンで
機構を解明しようとしているものも
あるのだから、自分が在籍している期間で
その成果がついてくるという保証は全然ない。

だけれども成果がないと卒業出来ない。
しかも日本の場合、博士課程卒業者の
キャリアパスが全然確立されていない。
そのストレスを越えてやり抜いたという
精神力がある事が本当にカッコいい。

自分もできれば研究成果が欲しいが、
無理なら無理で仕方ないと考えている。
ただやれる事はやり尽くして今後の人生に
おいて俺はやり抜いたんだという自信を抱けるよう日々を生きていきたいと改めて感じた。

とにかく後悔のないように手を抜かず
日々の実験を積み重ねていきたい所存である。

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