2018 国士舘大学 体育学部 スポーツ医科学科 AO入試 小論文 模範解答

オープンチャット「大学入試 小論文 対策相談室」


 熱中症を引き起こす条件は、「環境」と「からだ」と「行動」によるものが考えられる。「環境」の要因は、気温が高い、湿度が高い、風が弱いなどが挙げられる。「からだ」の要因は、激しい労働や運動によって体内に著しい熱が生じたり、暑い環境に体が十分に対応できないことなどがある。したがって、熱中症を予防するには、運動する環境に注意することが挙げられる。たとえば、暑い時期の運動は、なるべく涼しい時間を選んで実施するようにする。また、長時間運動を続けることは避け、こまめに休憩を取ることが有効である。さらに、汗をたくさんかいたときには、失われた水分とともに塩分を補給する。
 熱中症の処置にあたって、夏の屋外や室内でも暑い環境で体調が悪い人がいる場合には、まず熱中症を疑う。意識がない場合と意識がある場合では熱中症の応急処置の方法が異なるので、まず大きな声で呼びかけ、意識の有無を確認する。熱中症に対する処置法としては、大きく4つ挙げられる。第一に、運動や作業などをしていた場合は原則中止させ、涼しい環境へ避難することである。第二に、氷のうなどを用いて身体を冷却する。第三に、水分・塩分を補給させる。第四に、自力で水分の摂取ができないときは、点滴で補う必要があるので、緊急で医療機関に搬送する。また、意識の有無を確認したうえで、意識がない場合にも救急車を呼び、医療機関への緊急搬送を行う。(585字)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?