2017 国士舘大学 体育学部 スポーツ医科学科 推薦入試 小論文 模範解答

オープンチャット「大学入試 小論文 対策相談室」


 A E Dの普及に対して、一般市民のA E D実施率が約1. 5 %とわずかなものに留まっているのは、市民がA E D使用に対する知識がないことや医療行為を自ら行うことに不安を覚えるからだと考える。したがって、救急救命士として一般市民へのA E D普及啓発活動を進めるにあたって、大きく以下の二点の施策を行うことが重要だと考える。
 第一に、A E D使用をためらわずに行うことの重要性を広く周知していくことである。というのも、心停止者に対してA E Dが使用されることは、「救命の連鎖」の強化となり、救急隊への適切な引き継ぎにより、一刻を争う「時間の壁」を乗り越えることに資することになるからである。また、早期に電気的除細動を行うほど心肺機能停止傷病者の社会復帰率が高いことは、救急隊の到着以前に現場にいる一般市民がA E Dを使用することの重要性を示唆している。それゆえ、A E Dを用いることが当たり前という認識を得てもらう必要があると考える。
 第二に、A E Dは誰でも使うことができるため、子どもから大人まで広くA E Dの使用法を学んでもらうことである。したがって、A E D使用に対する市民の不安を取り除くために、A E Dの使用法講習などによって、実際にA E Dを使用する必要がある場面について学習指導を行ったり、A E Dの使用法を指導する機会を展開していくことが有効だと考える。(566字)


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