2018 順天堂大学 医療看護学部 推薦入試 小論文 模範解答

オープンチャット「大学入試 小論文 対策相談室」


問題1
図より、今後我が国では総人口が減少するとともに、14歳以下の若年者層と15歳から64歳までの生産年齢人口の割合が減少していく一方で、65歳から74歳までの高齢者層や75歳以上の後期高齢者の人口割合が増加していくことから、総人口における高齢者の占める割合が増加することがわかる。したがって、2060年には我が国は、いわゆる少子高齢化が進行した社会になっていることが予想される。(187字)


問題2
人口減少が進行すれば、労働人口も減少し、地方の経済・産業が立ち行かなくなることが危惧される。また、生産年齢人口の減少は、行政、医療、福祉、治安等の社会的インフラも崩壊させる危機となる。さらに、経済状況が悪化すれば、地方での就職の予定が見込めないため、ますます若年者層は地元を離れ、他の都道府県へ流出する。したがって、以上の問題点から考えられる課題は、いかにして地元に若年者層を留まらせ、地方の経済や産業を維持、発展させるかであると考える。
そこで、地方の魅力化による観光産業の活性化を目指すことが考えられる。たとえば、地域の祭りや文化・伝統の見直しを行い、地域の魅力化を促進して、あらたな価値の創出を行うことが重要だと考える。さらに、外国人旅行客の誘致も行い、インバウンドの増加を狙う。そのために、地域の魅力をグローバルに発信しつつ、観光産業を地域コミュニティ全体で担うことが考えられる。このように、日本に限らず世界から地方のまちへの旅行客を増やし、地域の活性化を実現することによって、就職などの経済的面からも若年者層の流出を食い止めることが考えられる。また、人口減少とともに労働力不足の問題が生じることが考えられる。したがって、外国人も住みよい街作りを目指し、多様な人々との共生・共働社会を構築するモデルを作り、外国人労働者を積極的に誘致することも有効だと考える。(582字)

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