2019 横浜市立大学 国際商学部 小論文 模範解答

オープンチャット「大学入試 小論文 対策相談室」


(1)
人に関するグローバル化とは、国や企業の枠を超えて人が国際的に移動し、米国あるいは欧州の大学や卒業生との関係を基礎とした国際的な人的ネットワークが生じ、経済のグローバル化に影響を与えていることを指す。(99字)


(2)
日本企業は、社員が海外における複数の企業や組織に所属することを認め、海外企業の社員と共働して事業を成すことを促進する取り組みを行うべきだと考える。なぜなら、企業を中心としたグローバル展開にとどまることなく、他国の企業や組織との国際的な連携を図ることによって、イノベーションを創発することができると考えるからだ。また、日本政府も海外から高度な資質や能力を有する人材を招き入れるために、より外国人が居住しやすい生活空間の形成を目指し、首都圏に海外からの居住者のための特区などを整備することができると考える。というのも、日本が住みよく、働きやすい場所になれば、海外からの人材も集まると考えるからだ。(296字)


(3)
グローバルな人的ネットワークを主体的に構築するためには、外国人との実践的な人間関係を形成することが必要になると考える。なぜなら、言語や文化的背景が異なる外国人や海外企業と連携するためには、異質な他者としての外国人の異質性を認めながらも、どのように共働できるかが課題となると考えるからだ。たとえば、私自身も学校において留学生と接したときに、我々と彼らとの考え方や行動様式の違いを直接に知ることとなった。しかしながら、外国人とも今後は共働していく必要があるならば、いかにして彼らと上手く付き合うことができるかが問題となると考える。したがって、外国人との接触について多様なケースを想定した、実践的な学習が必要だと考える。つまり、外国人と相互に完全にわかり合うことをはじめから望むのではなく、外国人との共有点や妥協点を確認しながら、どのような点で共働できるかを探る経験が必要だと考える。(389字)


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