2012 順天堂大学 スポーツ健康科学部 推薦入学試験 小論文 模範解答

オープンチャット「大学入試 小論文 対策相談室」


インドネシア、フィリピンなどの東南アジア諸国、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ諸国、アフリカ諸国など、日本と国際関係が密接な国は、50%以上が「良い影響」と答え、日本に好評価を与える傾向がうかがえる。(98字)

中国は、日本が「世界に悪い影響を与えた国」だと考える人が71%おり、世界各国の中で比べても圧倒的な割合であり、最も日本に対して悪い印象を持つ人が多いことがわかる。(81字)


スポーツ事業への国家的資本の投入の結果、国際大会などにおいてスポーツは、国の威信をかけた闘いとしてとらえられるようになった。歴史的な中国との関係や国際関係上の軋轢によって、中国の人々は日本に対して、良い印象を持っていないようだ。スポーツにおいてもこうした日本への悪感情が維持されれば、スポーツそのものが成立しなくなってしまう。スポーツにおける対立構造が、国に対する印象や評価を悪化させないようにするには、どうしたらよいだろうか。

私はスポーツ科学科で学び、アスレティックトレーナーになろうと考えている。アスレティックトレーナーは、選手を運動面、健康面、精神面で支える存在だ。選手を支えると言う意味では、この仕事に敵や味方は存在しない。こうした考えから、スポーツという文化を支える存在としてアスレティックトレーナーの仕事には大きな意義があると考える。私が志望するスポーツ科学科は、スポーツにおけるトレーニング方法や健康にもとづいた身体運動のあり方、さらに専門的な医療の知識も身につけられる。こうした知識や技術を活かして、アスレティックトレーナーとして、日本人だけに限らず、世界のさまざま国のスポーツ選手を支えていきたいと思う。そして、この仕事の結果が最終的に中国をはじめとする世界の人々からも評価されるようになれば、日本についての印象や評価も変えることができると考える。(583字)

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