2018 群馬大学 教育学部 生活・健康系 小論文 模範解答

オープンチャット「大学入試 小論文 対策相談室」

 資料より、65歳以上の要介護者等の介護が必要になった原因のうち、総数に占める割合の第一位は脳血管疾患であり、第二位は認知症である。第三位は関節疾患となっている。高齢期の健康課題は、こうした原因の上位をどのように予防し「健康寿命」を伸ばしていくかということである。
 一般に、脳血管疾患の予防法としては、1日30分間以上の有酸素性運動を週に5日以上おこなうことが推奨されている。また、ウォーキングや水泳、自転車こぎのような運動も予防に効果的である。さらに、こうした適度な運動は、認知症と関節疾患のリスクを下げることにもつながる。
 したがって、介護が必要になった原因の上位を占める疾患を予防するための方策としては、高齢者が適度な運動をおこないやすい環境を行政が整備することが挙げられる。具体的には、高齢者がジムやスイミングプールなどを利用しやすいように、行政が補助金などを出し、施設数を増やしたり利用料を低く設定したりすることが考えられる。また、ウォーキングやランニング、サイクリングのための道路を整備することも、高齢者の適度な運動の実施を促す効果がある。こうした行政による健康づくりのためのインフラ整備によって、資料で挙げられた疾患を予防し、健康寿命を伸ばすことが可能になると思われる。(537字)


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