2016 佐賀大学 教育学部 学校教育課程 小中連携教育コース 一般入試(後期日程) 小論文 模範解答


オープンチャット「大学入試 小論文 対策相談室」

問1
小中一貫教育校において生じる課題として、「転出入者への学習指導上・生徒指導上の対応」ならびに「小学校高学年におけるリーダー性や主体性の育成」について考える。まず、「転出入者への学習指導上・生徒指導上の対応」が問題となるのは、小中一貫教育を実施する学校と通常の小・中学校が併存することにより、通常の小・中学校から小中一貫教育を実施している学校に転校する場合やその逆の場合に、児童生徒に学習内容の欠落が生じたり、新たな学校への 適応に困難が生じたりすることが考えられるからだ。次に、「小学校高学年におけるリーダー性や主体性の育成」が問題となるのは、中高一貫教育実施校においては、最高学年は中学三年生となり、校内行事などにおいても小学校高学年の児童生徒たちが主導的に活動することが求められる機会がなくなるためだと考えられる。(358字)



問2
「転出入者への学習指導上・生徒指導上の対応」の課題については、転出入児童生徒や保護者に個別に丁寧なガイダンスを行ったり、補習授業の実施や家庭学習の課題をきめ細かに出すことなどを通じて未習内容のフォローを丁寧に行い、児童生徒がスムーズに学校生活に適応できるようにしたい。なぜなら、学習内容に欠落のある児童生徒を放置するべきではなく、また、小中一貫教育校からの転出入時には、学校間の差異があることが予想されるため、児童生徒をサポートする必要があるからだ。「小学校高学年におけるリーダー性や主体性の育成」の課題については、学年段階の区切りに対応した学校行事を分割的に実施したり、校舎やフロアの区分による成長段階の演出を行うことや、各行事の中で小学校高学年がリーダーシップを発揮する機会の意図的な設定を行うなどの施策を実施したいと考える。というのも、小中一貫教育校のなかでも以上の施策を行うことによって、小学校高学年の生徒のリーダーシップや主体性の滋養することができると考えるからだ。(438字)


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