2020 京都教育大学 教育学部 数学領域専攻 学校推薦型選抜 小論文 模範解答

1.
問1.
本文において、「学ぶ」こととは情報を受け取ることであり、自分に必要な知識を得る行為であると述べられる。他方で、「考える」ことは、「学ぶ」こととは異なり、知識を「得る」行為ではないと言われる。というのも、ただ単に知識を覚えたり、身につけたりすることは「考える」ことではなく、一見頭を使っているように思えても、頭の働きの一部を使っているに過ぎないからだ。また、「考える」ことなく、知識をばかりを得ることによって、自由に考えられなくなるとも指摘されている。したがって、「学び」によって得られた知識にもとづいて、自らの頭を働かせ、「ものを創り出す」ことが「考える」ことに近い活動であると言われる。以上より、「学ぶ」ことは「受動的」に知識や情報等を「得る」行為であるのに対して、「考える」ことは知識や情報にもとづき、自ら新しい何かを生み出す「能動的」行為であるという点に違いがあるといえる。
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