2017 横浜市立大学 国際商学部 小論文 模範解答

オープンチャット「大学入試 小論文 対策相談室」


(1)
労働を資本で代替するとは、人間が提供する労働力を機械やシステムによって代替することである。たとえば、ホテルの自動チェックイン機は、人間の代わりに宿泊者の受付を担い、カードキーの発行や精算業務を行う。(99字)


(2)
スマートマシンは、自律的に行動するため、人間の労働を自動化することができる。また、自動化は安上がりであり、スマートマシンの導入による自動化によって、労働力不足を解消し、生産性を押し上げる効果がある。(99字)


(3)
一般に若い企業ほど積極的に新しい技術分野に投資する傾向がある。しかし、日本では企業の新規参入・退出率が低い。また、かつての銀行の金融支援は既存企業に対して行われ、新技術への投資不足を招いた経緯もある。そのため、日本では起業家精神が旺盛ではないと言える。しかし、スマートマシンによる自動化の潜在性は大きいため、起業をしやすい条件を整えて、スマートマシンを活用する起業家を増やす必要があるため。(195字)


(4)
ロボット革命を推進する一方で、平等な社会を維持することが日本の課題となる。したがって、技術開発や訓練に投資することが必要である。特に、労働者が自動化される可能性の低い職業に転換できるよう、再教育に力を入れるべきである。創造性やコミュニケーション能力に加え、技術的な能力の習熟も教育の重点項目とすべきである。以上が筆者の主張である。これに従い、労働者は、スマートマシンの導入による社会変化に対応していく必要があると考える。そのために、今後自動化がどのように発展し、私たちの仕事を代替するようになるのかを学ぶ必要があると考える。というのも、新技術の利活用という観点からは、労働者は現在の仕事においても、新技術への見識を持ち、現業務に活用できる人材への需要も高まることが考えられるからだ。したがって、新技術に関する積極的な学習によって、新技術についての一定の知見やノウハウを修得することも必要だと考える。(399字)


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