2019 埼玉県立大学 編入学・社会人特別選抜 小論文 模範解答

オープンチャット「大学入試 小論文 対策相談室」


I
問題1
団塊の世代 (だんかいのせだい)



問題2
ア ○
イ ×
ウ ○
エ ×
オ ×
カ ○


問題3
図1より、今後我が国では総人口が減少するとともに、総人口における高齢者の占める割合が増加することがわかる。課題文によれば、これらの高齢者のなかには、まだまだ元気に働くことができる人もおり、働くことによって健康増進にもつながるメリットが述べられている。また、高齢者が労働に参加することの経済成長上の利点についても述べられている。したがって、高齢者が社会の中で労働に参画することは、高齢者自身にとっても社会にとっても望ましいことだと言える。
 しかし、高齢者の体力や状況は、個人差があることも課題文では指摘されている。つまり、定年を迎えたすべての高齢者が皆、元気に働きたいと望み、働くことができるわけではない。したがって、定年後の高齢者が労働に参加することは、高齢者自身の意志に委ねられるべきであると考える。そのためにも、高齢者の多様な生き方の選択肢の一つとして労働が考えられるべきであり、さらに労働に参画してもらうにしても、高齢者の状況や目的に沿った就労機会を設けることが重要だと考える。それゆえ、高齢者向けの雇用を生み出していくことが必要だと考える。
(473字)


II
問題1
「レインマンの罠」とは、表面化しているリスクを回避しようとして、より大きなリスクを負うことになってしまう事態を指す。この罠に陥らないために、著者はリスクを何らかの形で定量的に計量し、他のリスクとの比較を行い、どのようなリスクを避けるべきかを判断するリスク計量の重要性を訴えている。(140字)


問題2
この事例において、マスメディアは、発がん物質はこの食品にどの程度の量が含まれているのか、この食品を摂取することによる影響はどの程度と予測されるのか、発がん物質に対する定量分析についての説明や報道を行うべきだと考える。というのも、単に発がん物質が食品に含まれているという定性的な情報を報道するだけでは、市民がいかなる対応をするべきかについて参考となる情報にはならないからだ。したがって、マスメディアはリスク計量について考慮した報道を行う必要がある。他方で、市民はマスメディアによる報道にもとづきながらも、課題文でも述べられているように、リスクが決してゼロにはなりえず、当該のリスクを回避しようとすれば、別種のリスクが発生してくることも勘案し、発がん物質が検出された食品への対応を図るべきである。たとえば、他の食品を代替的に摂取することや、この食品の摂取量を抑制することなどの対応が可能だと考える。(397字)


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