2018 国士舘大学 体育学部 スポーツ医科学科 推薦入試 小論文 模範解答

オープンチャット「大学入試 小論文 対策相談室」


 課題文からは、救急車による搬送者の半数が軽症者であることがわかる。したがって、救急車の適正利用のためには、一般市民にも救急車を呼ぶ緊急度や適正な利用の仕方について理解してもらう必要があると考える。そこで、救急車の適正利用のために、一般市民に向けて大きく3つの対策が考えられる。
 第一に、一般家庭で起こりうるケガや病気などについて、程度や状況に応じた基本的な対処法について講習を行うことである。一般に起こりうる傷病に対して、自助によって対応してもらえれば、不要不急の救急車利用が減ると考えるからだ。
 第二の対策は、一般市民が救急車を呼ぶか否かに関する緊急度を適切に判断してもらうために、傷病程度について一般市民の判断を補助する体制を整備することである。電話相談窓口を展開したり、住民による緊急度判定を支援する救急受診アプリなどの利用を促進することが考えられる。
 第三に、救急車の適正利用に関する広報活動の推進である。限りある社会資源である救急車を真に必要とする人々に利用してもらうために、広報媒体、各種イベント等のあらゆる機会をとらえて現場到着時間の延伸や軽症割合の実態等を公表し、救急車の適正利用に関する広報活動を行う。市民にも救急車利用の実態を知ってもらうことで、救急車の適正利用に対する意識を高めることができると考える。(587字)

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