2019 京都府立大学 公共政策学部 小論文後期試験 模範解答


問一
ボランティアの本質は、「自由」「自立」「利他」である。しかし、ボランティア活動を発展させる目的を持つNPO活動促進法の現行の運用は、ボランティアの「自由」を阻害し、「自立」を弱め、「利他」に支障を生じさせていると言われる。というのも、行政によってNPO活動が抑制される動きが見られるからだ。したがって、著者が考える防災ボランティア活動のあるべき姿とは、政府や自治体の活動に依存することなく、ボランティア活動を行う市民が行政と対等の立場で協働を図り、防災訓練や啓発活動を市民と行政とが共に行いながら、市民ボランティアが自由な活動を通じて、新しい公共の担い手として行政と積極的に連携を図ることにある。(294字)

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