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Sakura Guild Games × PolkaFantasy 対談

GameFiの世界を支えるゲームプレイヤーを率いる「ギルド」という集団。一般ゲーマーのNFTゲームへの参入障壁を減らし、ゲームを通じて雇用を増やし、人々の生活を豊かにすることをミッションに掲げボーダーレスで活動を行っています。

今回、PolkaFantasyのギルドパートナーとして提携したSAKURA GUILD GAMES(サクラギルドゲームズ)CEO 大川氏、PolkaFantasy戦略アドバイザー岡田氏、CEOアレックス・フイの3名でGameFi市場の動向、今回のパートナーシップの狙いについて対談を行いました。

■ギルド事業を立ち上げた背景

大川氏:SAKURA GUILD GAMESは2021年の秋口にシンガポールで立ち上がりました。2021年にアクシーのスカラーシップ制度が始まり、YGG(Yield Guild Games)が発足したことは、市場に大きなインパクトを与えたと思います。ギルドへの参加により、GameFiに興味があるけれども、NFTの購入の仕方がわからない、トークンの使い方がわからない一般層を取り込み、彼らが気軽に参入できる環境を提供することで、更に市場が拡大したんですね。
同時期に、日本や、東南アジア圏でPolkaFantasyも含め優秀なGameFiプロジェクトが立ちあがった流れもあり、ギルド活動を通してゲームプレイが経済活動につながり、彼らの生活をも支えることができるこの新しいWeb3の世界に可能性を感じて、SAKURA GUILD GAMESを発足いたしました。

*YGG 「Axie Infinity」他、ブロックチェーンゲームプレイヤーを集めたゲームギルド。

岡田氏:世界中がコロナによる環境の変化、働き方、生活のありかたの変化を受け入れなければいけない状況から、社会全体で働き方の定義が再考され、結果人々の働き方の選択肢が増えました。自分のペースで仕事をしながら、会社に帰属するだけではなく、複数の仕事をパラレルに行うことができるような環境が一般化してきたわけです。
一方で、アジア全体を見渡すと決して豊かな国ばかりではなく、まだ生活自体が大変な国々の人たちも大勢いらっしゃる中で、これまでの「ゲーム」=「娯楽」という視点から、経済的な生活を支えていける活動なんだというふうに私達の認識を変えたのが、「GameFi」の一つの特徴だと思います。では、実際ギルドはどのような活動をされているのか教えていただけないでしょうか?

■ギルドの活動とは

大川氏:まず、GameFiに参入するためには暗号資産を入手し、ゲームキャラクターや、武器のNFTを購入するところから始まるのですが、ここに最初のハードルがあります。
NFTを購入することの不安、果たして購入後、自身の生活が安定するまでできるのか、運用の仕方がわからないという方が多く参入のハードルになっているわけです。

そこで私たちギルドが、そのような初期段階のリスクは全て引き受けさせていただき、私たちが購入したNFTをギルドメンバーに無償で貸し出しをする【スカラーシップ制度】を提供しています。プレイヤーは安心してゲームプレイを楽しみ、プレイによって得た収益を私たちとシェアしていただくというビジネスモデルになっています。

SAKURA GUILD GAMESは、グローバルに展開しておりまして、現在18カ国、22,000人のメンバーが参加し、コミュニティを形成しています。中心となるのは、やはりGameFi領域でユーザー数が多いフィリピンとインドネシア、この2つの国です。日本のコミュニティーは現在3,300名が参加しており、今後は全体で100,000人、日本コミュニティーだけでも40,000名ほどになると見込んでいます。

岡田氏:「スカラーシップ制度」という言葉も、新しくこの世界を勉強される方にとってみると聞き慣れない言葉かもしれないですよね。NFTの貸し出しをして、それを使ってゲームをプレイする人たちが一定のリターンを得られるような世界づくり。その結果、活動されている人たちがより多くの活動ができるようなサステナブルな形を作り出したということですね。そうなると、今後もっとゲーム性の高く、高品質なゲームの需要が高まると思うのですが、PolkaFantasyが目指すゲーム作りについても教えていただけますか?

 ■進化するブロックチェーンゲームコンテンツ

アレックス:仮想通貨業界の時間の流れは特に早く感じますが、実はGameFi市場が誕生してからまだ2年未満なんですよね。去年の流れは、NFTの要素を入れた昔のゲーム復刻版が多く、どちらかというと投資家向けのゲームが主流でした。

現在はユーザーの経験値や、市場も拡大してきたこともあり、今後1から開発するというゲームが多く発表されると思います。

PolkaFantasyもまさに開発に力を入れていて、ゲーマーも、投資家も、そして一般層も楽しめるような、今までのブロックチェーンゲームの概念を壊す新しいゲームを作ることを目指しています。

実は、投機目的で参入しているプレイヤー向けにゲーム作ってしまうと、なかなか一般層に広げることができないんですよね。ブロックチェーンゲームなので、稼ぐ要素も大事ですが、やはりゲームとしてまず成立するということが1番重要だと考えています。今後、第二弾、第三弾のゲームを出すことを計画しており、ジャンルも幅広く取り入れて多くのプレイヤーに楽しんでもらいたいと思っています。

■「Play-to-Earn」から「Play-and-Earn」への動き

大川氏:そうですよね。昨年は「Play-to-Earn」要素の強いゲームが流行り、収益を高く上げることのできるゲームが市場を獲得していました。その反面、楽しみながらサスティナビリティを意識してプレイヤーが継続して遊べるという世界観とはまた違ったものでした。

今年に入り、「Play-to-Earn」の要素から「Play-and-Earn」に変化してきて、メタバース、Web3の世界を楽しみながらプレイし、そしてより経済を安定させるという意識に市場全体が変化してきたと思います。

PolkaFantasyをパートナーとして選んだ理由の一つが、ユーザーが楽しんでもらえるコンテンツの提供を1番に考えて開発を行っていることです。アレックスさんのゲームへの熱意や、ゲーマー視点での音楽、そして起用する声優さんへのこだわりなど、今までアレックスさん自身が日本のゲームタイトルをプレイしてきた中で感動した部分を再現されようとしているというところにリスペクトを感じています。

そのクオリティファーストの志が他のGameFiとの差別化を図れる部分で、私たちのコミュニティにいる世界中のメンバーに紹介し、PolkaFantasyの世界を体験してもらいたいと思っています。

■今後2社で協業して作り上げるGameFiの世界

岡田氏:品質は大切な部分ですよね。これはゲーム開発、そしてギルドの運営についても関わってくる要素で、多くの方々に信用いただける価値を提供するのが大前提になってくると思います。よりクオリティの高いサービス、コンテンツを提供するために今後お二方で展開したいことはありますか?

大川氏:はい。PolkaFantasyとの取り組みでは、ギルドとしてNFTをご提供いただき運営するという形だけではなく、ハンズオン型で私たちも一緒に汗をかき、知恵を絞り、どのようなエコシステムにすれば、ギルドもユーザーも含めて良い世界になるのか意見を出し合いながら課題を一緒に実現していける関係性を作り、GameFiの世界をもっと広げていきたいと思っています。

アレックス:特にこれから皆さんとディスカッションしていきたいことは、どのようにNFTゲームに公平性を図っていくかということ。やはり、NFT=投資ではあるので、より多く投資している人がゲームでも強いという部分があるんですね。ここにゲーム性を工夫して取り入れバランスを図っていくことが1番の課題なので、ギルドの皆さんのご意見をいただきながら、一緒に新しいスタンダードを作り、実現したいと思っています。

大川氏:その他、ギルドでは、トッププレイヤーが新しく参入した方々への育成を行うなど、自立した教育プログラムができてきました。P2Pのランキングの中で上位にいるメンバーが、自分のギルドコミュニティに戻る際に、チームを組成してディスコードを通して攻略方法を伝授しています。

実際に今18カ国のユーザーがボーダーレスで、ディスコードを通してコミュニティの中で交流をしており、1万人のユーザーの中、20ほどのクラン制度を設けました。

クランごとに自律的な教育制度が存在し、コミュニケーションが活発になり、各々の得意領域をこの経済圏の中で発揮してもらいながら、プレイヤーと一緒にGameFi市場を広げていくことにギルド運営の可能性を感じています。

*クラン:オンラインゲームにおけるユーザーコミュニティの一つで、主にFPSゲームにおいて同じ志を持つ集団(チーム)のこと

■ギルドの称号について

アレックス:実は一緒に活動するギルドには、名称をつけさせていただいているんです。SAKURA GUILD GAMESさんは、最初に提携したギルドなので、「レジェンダリーギルド」という名前を考えてきたのですが、いかがでしょうか?

大川氏:とっても GameFiらしい呼び方で、非常にユーザーにも分かりやすい名称を頂戴し、ありがたいです笑。

岡田氏:お互いの得意領域を活かし、教え合うという、志がとても高い方々のコミュニティの名称にふさわしい称号ですね!これからもSAKURA GUILD GAMESさん、PolkaFantasyがGameFiの世界にどのような革命を起こすのか楽しみにしています!

アレックス:ともにGameFiのレジェンダリーを目指しましょう!

SAKURA GUILD GAMES
CEO 大川 隼氏
1986年 東京都浅草生まれ。
人材関連事業を中心に18年業界に携わる。
Corporate Venture Capital (CVC) 、新規事業開発,BPO事業等をチームビルディング力を活かし牽引した実績を持つ。2021年、シンガポールにてブロックチェーンゲームギルド「SAKURA GUILD GAMES」のプロジェクトを立ち上げ、GameFi業界の活性化とWeb3.0、メタバースの発展に貢献し、より多くの「笑顔」に満ちた世界づくりを目指している。

SAKUR GUILD GAMESへの参加方法は、HP&Discordからチェック
HP: https://sakuraguild-jp.mystrikingly.com
Discord : https://discord.com/invite/MknqCnCh5V

PolkaFantasy 戦略アドバイザー
岡田大士郎氏
日本興業銀行(現・みずほ銀行)へ入社、ロンドンなどでの勤務を経験した後に、ドイツ銀行グループで Director, Head of Taxes として国際税務統括の業務に従事。2005 年にスクウェア・エニックスに入社し、2007 年まで米国 Square Enix,Inc の社長(COO )など歴任。その後、株式会社 HLDLab を創業。並行して、一般社団法人日本ライフシフト 協会理事、一般社団法人ファシリティ・オフィスサービスコンソーシアム(FOSC)副代表理事なども務める。

PolkaFantasy CEO
アレックス・フイ

ブロックチェーン事業開発専門のCOO/Directorを務め、開発アプリが世界的アワードを2回受賞する等、数々のプロジェクトを成功に導いた実績を持つ。NFT業界黎明期からの知見とブロックチェーンの専門知識、事業開発立ち上げのノウハウを生かし、人々の生活をより豊かにする事業の創出・普及を目指して次世代のブロックチェーンゲームを開発中。


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