候補2

19歳で事業売却を経験した話

こんにちは!PoliPoliの伊藤です。

僕が個人的に作っていた俳句のSNSアプリの「俳句てふてふ」を毎日新聞さんに事業売却することを今日の朝発表しました。

様々な方々から反響があったので、今回感じたことなどをまとめてみました!

1.どうして事業売却という選択をしたか
2.なぜ売却できたか
3.事業売却してみて思ったこと
4.これからの話

1.どうして事業売却という選択をしたか

俳句てふてふが僕が人生で初めて作ったサービスで思い入れがあり、愛しい我が子のようですが、そのサービスを事業売却をしようと思った理由は3つあります。

一つ目は、毎日新聞さんの資金、俳句界での人脈などのリソースがあったほうが「俳句てふてふ」が圧倒的に伸びると言うことです。「俳句てふてふ」は僕が個人的に趣味で作り世の中に出したサービスでしたが、自分が思う以上に俳句を好きな人に広がって行きました。なので、毎日新聞さんの文芸界におけるネットワークや資本があればサービスを楽しんでくれる人がもっと増えると思っています。

二つ目は、「PoliPoli」に集中したいと言うことです。僕は政策プラットフォームのPoliPoliというプロジェクトを進めています。こちらは会社として、社員、投資家の方々の支援を受けており絶対に成功させたいプロジェクトですが、政治・行政領域という分野での事業の難易度が難しく、現在こちらに僕の全精力を注いでいるために「俳句てふてふ」のことをあまり考えることができず、このままでは「俳句てふてふ」を愛用して下さっているユーザーの皆さんに残念な結果になってしまいそうだったからです。

三つ目は、「PoliPoli」はプラットフォームであるので、マネタイズポイントが遅めであり、会社の初期の資金にしたいということです。

2.なぜ売却できたか


「どうやって個人的に作ったアプリを事業譲渡したの?」という質問がよくきたので、今回の事業売却が成功した理由を考えてみました。
 まず、俳句てふてふが俳句の市場の中では一位であり、毎日新聞さんが俳句などの文学分野で何か新規事業を作ろうと検討していた時に偶然僕が出会えてたのが、一番大きな理由だと思います。
 そして、このアプリは完成度は高いとは言えませんが、新規事業として立ち上げるに当たって、オープンイノベーションの一環で僕のマーケティングや開発力等のスタートアップの知識を使えるというのも理由としてあります。

僕は本当に自分の好きな物を作っていたら偶然売却することができましたが、いくつかの点を抑えると売却できるかもしれません。

僕が思ったところだと、1、小さい市場でも一番になる 2、成長が見込める 3、自分自身にブランドをつける、というところがとても大事だと思います。

そして、それを買ってくれそうな企業の候補にしっかりと話を聞いていく、というのが大事だと思います。

個人で何か開発している方達はぜひチャレンジしてみてくださいーー!

3.今回の件を通じて思ったこと

プログラミングを勉強してアプリを出して、売却という経験を通じて思ったことは色々ありますが、以下のことを強く感じました。

①インターネットは優しいということ
アプリを出してから、すぐユーザーが伸びて行きいろいろな俳句好きの人たちが使い始めて感じたことは「インターネットって優しいな」ということです。
誰かが俳句を投稿すると、そこにコミュニケーションが生まれ、このアプリが存在しなかった人々が俳句というものを中心にしてコミュニケーションをとることになります。
インターネットというと何か冷たいものを感じる人も少なからずいると思うのですが、この地域などのコミュニティの絆が薄くなっていく現代において、そのバラバラになった人々をインターネットは緩やかな絆を作っているように感じました。

②個人発信の時代だということ
ひと昔前だと、一つの製品を大勢に届けるには数億円以上の規模のコストをかけて工場などの設備を作り多くの人員を導入していました。
しかし、今のような簡単にアプリなどを作れる時代においては、自分の思うがままに自分の価値観をサービスに乗せて世の中の多くの人に届けることができる個人発信の時代だなあと思いました。(ブロックチェーン技術もこの個人のエンパワーメントの時代の流れの一つの側面だと僕個人は感じています。)

4.これからの話


俳句てふてふはまず個人開発のアプリのレベルを抜け出し、僕はアドバイザーという立場になり企業の一事業として成り立つまでに成長させたいと思います。
そして、俳句だけでなく川柳や短歌などの領域にも進出していこうと思います。
僕は文化のプラットフォームもテクノロジーでもっと良くできると思うので、文化をテクノロジーでもっと身近にできるということを信じていこうと思います。

そして、この事業売却で得た資金で「PoliPoli」にリソースを集中して、テクノロジーで政治行政を変えていこうと思いますので応援どうぞよろしくお願いします!

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