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【北九州市を良くするアイデア】市民と行政によるオンライン座談会|PoliPoli Govレポート

2022年11月29日(火)、TKP小倉シティシアターにて「北九州市と市民のオンライン座談会~みんなで話そう!北九州市をよくするアイデア~」を開催しました!

PoliPoliからは代表伊藤が登壇し、北九州市デジタル政策監 上田さんを始めとする市の担当者の方や、北九州市民のみなさんとともに、パネルディスカッション形式で「北九州市をより良くするアイデア」を話し合いました。

これまでの経緯 -オンライン目安箱 PoliPoli Gov (β版)の利用

北九州市では、市区町村としては国内初となる、行政に声を届けるプラットフォーム『PoliPoli Gov (β版) 』の利用を、2022年10月に行いました。5分野(6つ)の意見募集を行い、アイデア募集期間に延べ235件のコメントが寄せられました。

北九州市の政策に係る意見募集をPoliPoli Gov(β版)にて実施(2022年11月16日まで)

北九州市が実施をした意見募集テーマは、以下の6つです。

  • 北九州空港をより「利用したい!」と思われる魅力的な空港にするために、どんなアイデアがありますか?

  • 魅力あるまちづくりのアイデアを教えてください

  • どんな後押しがあると、気候変動問題に対して行動したくなりますか?

  • 介護ロボットや介護支援アプリなどを活用する場合、あったら嬉しい機能はなんですか?

  • 介護の仕事の手法を、効率的な手法に置き換えるアイデアはありますか?

  • 妊婦さんやパートナー・子育て中の方にとって、 どんな子育て支援サービス(アプリの機能、サポートなど)を望んでいますか?

北九州市による5分野6つの意見募集テーマ(PoliPoli Gov (β版) より)

市民のアイデアを、さらに深める取り組み -オンライン座談会

今回のイベントは、PoliPoli Gov (β版) に寄せられた北九州市の政策に対する様々なアイデアから行政注目の意見を選定し、アイデア投稿者の方と北九州市職員による座談会を、パネルディスカッション形式で実施しました。


【ディスカッションテーマ】

北九州空港利用促進、気候変動、子育て について

1. 北九州空港の利用促進

北九州空港は九州内での空港の旅客数が下位に位置しており、利用者の伸び悩みが課題となっている現状があります。
今後世界との玄関口になっていくためにも魅力的な空港にするためにどんなアイデアがあるか?を募集しました。
ユーザー意見を代表して、しろくまさんのアイデアをご紹介します。

しろくまさん
フライトが少ないことを逆手にとって滑走路や駐機場を徒歩で訪問するイベントを開催する。離着陸を見ながら温泉やBBQを楽しめるなど、飛行機に乗らない人も楽しめる場にするのはどうでしょうか。

これに対し、市の担当者から以下のコメントが寄せられました。

空港は保安が厳しく、できることが限られるが、わくわくする夢のあるアイデア。参考にしたいと思います。
ー 北九州エアターミナル

ディスカッションでは、温泉や空港グルメ、プライベートジェットの誘致など、議論が盛り上がりました。
その他には、スタンプラリーの実施やタクシーの運転手が厳選したスイーツマップを作成するなどのアイデアが寄せられました。

2. 気候変動への取り組みについて

北九州市はゼロカーボンシティ宣言や気候非常事態宣言など、脱炭素にむけて声を上げて取り組みを行なってきており、環境省から脱炭素選考地域に選定されるなど評価もされています。
一方で、市民の方々がアクションに移すきっかけがない取り組みも多くあるため、市民の方々のアクションを後押しするようなアイデアを募集しました。
ユーザーを代表して、cocoちゃんさんのアイデアをご紹介します。

cocoちゃんさん
光熱費の高騰により、家計が圧迫されている。太陽光パネルのお試しができるといいなと思います。


これに対し、市の担当者から以下のコメントが寄せられました。

気候変動対策だけではなく、暮らしがよくなったり、生活がお得になるメリットが説明できるとよいと思います。
ー 北九州市環境局グリーン成長推進課

その他、ディスカッションでは、食品の消費期限が近づくにつれ、ポイントが増えるサービスなどのアイデアも寄せられました。

3. 子育て支援サービスについて

北九州市は子育て日本一の町を目指してさまざまな取り組みを行っています。最近では母子手帳アプリ「きたきゅう子育て応援アプリ」を導入し、デジタルでサービスを提供しています。 さらにどんな機能や支援があれば、妊婦さんやパートナー・子育て中の方にとって役に立つのか、ということでアイデアを募集しました。
ユーザーを代表して、mountain bookさんのアイデアをご紹介します。

mountain bookさん
小児病院の混雑状況がわかるアプリ(最低HP上)。
北九州市内の公園ガイド・マップ(YouTube等の動画もあるとより良い)。1人でも球技を楽しめるから、壁のある公園を増やしてほしい。

これに対し、市の担当者から以下のコメントが寄せられました。

小児病院の混雑状況がわかるアプリについては、子どもだけではなく大人も待つのは苦痛なので、実装できるように努めたいと思います。
ー 子ども家庭局総務企画課

「壁のある公園」については、自由にルールをつくって遊ぶことができ、想像力が養われるという意見もありました。

このテーマでは、もう一人、田山さんの意見を紹介します。

田山さん
妊婦対応として 訪問看護ステーションに 緊急ナースコール可能なアプリ
胎動を感知、主治医に送信できる機能搭載

これに対し、市の担当者から以下のコメントが寄せられました。

デジタルが足りていない現状があるので、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めて、不安を減らしていきたいと思います。
ー 子ども家庭局総務企画課

この他、ディスカッションでは、病児保育の予約ができるアプリなどのアイデアが寄せられました。

4. その他のアイデア

今回、パネルディスカッション対象にならなかったテーマについても、PoliPoli Gov (β版) に寄せられたコメントを紹介します。

魅力あるまちづくりのアイデアについて

  • 定額でどこでも住み放題になるサービスがほしい

  • 観光資源として、工場群を見学したい

介護ロボットやアプリにあったら嬉しい機能について

  • 利用者さんとヘルパーさんが直接やり取りできるプラットフォーム

  • 夜間の見守りをしてくれるロボット

介護の仕事を効率化する手法について

  • 高齢者に見守りセンサーを持たせて管理する

  • 介護の貢献度に合わせてポイント付与する

など、様々なアイデアや意見が寄せられました。

登壇者からのコメント

北九州市デジタル政策監 上田さん
短期間に多くのコメントが寄せられ、感動しています。 それぞれのテーマに関心を持ち、アイデアを検討してくださった市民の皆さんに感謝しています。 市政の課題を設定するにあたって市民や企業との連携は大切なので、意見を吸い上げる新しいプラットフォームを活用できてよかったです。

PoliPoli 伊藤
市民の意見を行政に届けるプロセスづくりは難しいことだと思います。 今回座談会という形で、市民の声が市政に聞き入れられたことは、一つの成功体験になったのではないでしょうか。

おわりに

今回のアイデア募集が、西日本新聞に取り上げられました!

『PoliPoliGov (β版) 』では、様々な自治体から市民のみなさんに向けた意見募集を実施しています。あなたのアイデアを、ぜひ届けてみませんか?

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