見出し画像

今、注目の「事務局長族」から政策作りの現場を知る!

今回の記事では「事務局長族」という議員の方々を紹介することを通じて、実際の現場で政策がどのように作られているのかについて解説していきたいと思います。
さまざまな政策の推進の最前線に立つ「事務局長族」の活躍は各種メディアでも注目されていますが、まだまだその存在や役割について知らないという人も多いかも。
政策形成に奔走する「事務局長族」の議員さんを通じて、政策作りの現場を紹介します。

「事務局長族」とは

「事務局長族」とは自民党内の政策立案を担う政務調査会の本部などで複数の事務局長を務める議員の方々のことを指す言葉です。
「事務局長族」と呼ばれる議員は当選3回の若手の方々が多く、いずれも30代から40代。
デジタル化や環境問題などを中心に自民党内の議論をまとめる実務的な役割を担っています。
現在では国会で法案の審議が行われる前の段階で、自民党内の様々な部会で議論が行われます。その部会での議論を前提に政府が法案を作り、政府に提出します。
その部会で議論をリードして、自民党内の議論をまとめるのが事務局長というポジションです。部会での勉強会には専門家やその分野で実績がある有識者などが招聘され、議論が行われます。
事務局長は議論が行われる中で政府への提言文面の作成や各方面の調整までを担当し、党内の議論をリードします。
変化し続ける社会に対応するために機動的に政策を打ち出すためには自民党内での議論をいかに素早くまとめ政府に提案するかも非常に重要だそうです。
ここからは実際に「事務局長族」と呼ばれる議員の方々を5名紹介します。


「事務局長族」と呼ばれる議員の方々

小倉将信議員
東京23区(町田市・多摩市)選出。当選3回の現在40歳。
東京大学卒業後、日本銀行へと入行。2009年にオックスフォード大学院を修了。2011年に日本銀行を退職し、2012年初当選を果たしました。
これまで、政府では総務大臣政務官を歴任。自民党では花形といわれる、税制調査会の幹事を務め、青年局長代理や、消費者問題調査会の事務局長、金融調査会の事務局長を異例の3年連続で務めるなど多岐にわたり党の政策の一翼を担っています。

牧島かれん議員
神奈川17区(小田原市、秦野市、南足柄市、足柄上郡、足柄下郡)選出。当選3回の現在44歳。
国際基督教大学土庵業後、ジョージワシントン大学で修士号取得。大学で教鞭をとりながら、国際基督教大学で博士号取得。2012年初当選。
2020年9月から女性として初めて党の青年局長を務めています。これまで、地方創生実行統合本部や国際協力調査会など8つの事務局長を兼任してきました。現在も4つの事務局長職を受け持っています。

村井英樹議員
埼玉1区(さいたま市岩槻区、浦和区、緑区、見沼区)選出。当選3回の現在41歳。東京大学卒業後、財務省入省。ハーバード大学院修了後、2012年に初当選。これまで政府では内閣府大臣政務官など歴任。
これまで、自民党年金委員会や競争政策調査会、薬事小委員会事務局長、金融調査会など数多くの事務局長を務めた「ミスター事務局長」です。

小林史明議員
小林史明議員は広島7区(福山市)選出、当選3回の38歳。上智大学卒業後、NTTドコモに入社。
2012年の衆議院選挙で初当選。NTTドコモでの経験からデジタル分野に精通し、これまで自民党行政改革推進本部の事務局長などを務めました。
昨年10月に発足した党のデジタル社会推進本部で5つ(現在は7つ)の小委員会を束ねる事務総長などを歴任。ワクチン接種では現在、大臣補佐官としてワクチン接種記録管理システムを担当しています。

小林鷹之議員
小林鷹之議員は千葉2区(千葉市花見川区、習志野市、八千代市)選出、当選3回の46歳。東京大学卒業後、大蔵省(現・財務省)入省。ハーバード大学ケネディ行政大学院に留学し、2012年初当選。
新国際秩序創造戦略本部事務局長や経協インフラ総合戦略調査特別委員会などの多くの部会や小委員会で事務局長や小委員長を務めています。

まとめ

大臣などと違い、あまり表舞台に出るイメージのない与党内での議論。しかし。そこで「事務局族」と呼ばれる若手議員の方々を中心に活発な議論、政策推進が行われていることがわかりました。
今回ご紹介した小倉将信議員がPoliPoliで発信している政策は以下のリンクからご覧ください!
これからもPoliPoli のnoteでは実際の政治の現場でどのような政策推進が行われているのかを解説していきたいと思います。