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警察官の仕事ってどうなの?(こんな日に休むのか!)

今回は地域課長に有給休暇の決裁をつぶされた時のことを書きます。

是非読んでいってください。


有給の決裁は潰される


有給休暇の決裁は非常に面倒くさくて、時間のかかるモノだということは以前お伝えしたと思います。

しかし、決裁というのは必ず取れるものではありません。

相手によっては潰されることすらあるのです。

今回は私が経験した地域課長の例を書きます。

地域課長とは


一緒に当直している地域統括(警部)までの決裁は難しくありません。

警務課の成績が欲しい警務課長警視も除くと、地域課長と副署長が残ります。

この2人は侮れません。

階級は警視

しょせん警察官なんですが、警視って警察の中ではかなり偉いんです。

警視レベルが巡査長や巡査部長に個別にイチャモンをつけてくるのは、私の経験上非常になのですが、それでもゼロではありませんでした。

我々はほとんど交番で当直しているから同じ地域課に所属しているのに、地域課長とはほとんど接点はありません。

ただし、よく顔は見ます。

こいつに一度有給の決裁を潰されました

こんな日に休むのか?


ある時、地域統括の決裁まで当直中に取り終え、非番で地域課長の所へ行くと、有給の決裁用紙を見てしばらく固まっています

こんなのは捜査書類などと違って訂正したり、じっくり読んだりする必要はない書類です。

やがて、私には何も言わずに少し離れた場所で事務作業中の地域統括を呼びます。

そして、「この日はAPECの警備で出張している地域課の部隊が帰って来る日だ。そんな日に有給で休むというのはどうなんだ?」

ちなみにAPECやサミットなどの国際会議があると、警察官は警備のため他の県に出張することもあります。

しかし、別に部隊活動の連中が帰って来るからといって、署員全員で旗を振ってお迎えする慣習があるわけではありません。

むしろ、いつ帰って来たかなんて分からない場合がほとんどです。

いずれにせよ、警察組織で上司にこういう言い方をされたらゲームオーバーです。

反論、意見は絶対にできません。

地域統括はすぐ私に向かって、「おい、有給の日付を変更すれ。休む日はもう少しちゃんと考えろよ。」等とほざいてきます。

つい10時間ほど前の夜中、私が旅行で行く予定の観光地について統括自身が冗舌に語っていたくせに。

しかし、統括には何の恨みもありません。

警察というのは階級社会だから、どうしようもないのです。

それよりも、普段こんなことを言わない地域課長の機嫌が悪かったのが不運でした。

そして、もっと面倒くさいのが、予約していた旅館や友達への連絡です。

全て予定を変更しなければなりません。

こっちのほうがきつかったですね。

今回は以上となります。

なお、文中の職名や該当階級は署の規模や時期により変わります。

あくまで私が所属していた署の例であることをご了承ください。

お読みいただきありがとうございました。

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