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《石柱》李雨濃

美術館で見た李雨濃さんの作品、美術館には大型の作品が多く展示されているなかで、落ち着いたトーンの色使いにも限らず存在感があった。

石柱, ©李雨濃

画面のつやが、湿度を感じさせ、主要なモチーフである構築物は朽ちてしまったビルであろうか。背景にあるのは山であるとすると、高層ビルではないだろうか。思弁的な構造物は、時間を連想させる。

永遠に建て続けながら取り壊し続ける石の柱。住むことの出来ない住居。人間の為でありながら人間を否定する造物。
The stone pillar that is always under construction and deconstruct. The apartment that we will never able to live in. The creation that is never meant to be.

アーティストによる作品説明

タイトルの石柱を確認した後は、ひたすら画面のバランスに魅入っていた。照明による反射が無い状態で見たいと思った。

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