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2022年のアートマーケット

Art Barselのレポート「THE ART MARKET 2023」がリリースされた。毎年楽しみにしているレポート、マーケットの大きさが2019年のパンデミック前まで回復したという。

市場の大きさでは米国が相変わらずのトップ、イギリスと中国が続く。中国はロックダウンの影響があった。フランスのマーケットが4%成長したという。日本は28%の成長、韓国は40%の成長という。韓国の成長率は、Frieze ソウルによる貢献が大きい。日本の販売先の8割は国内向け、1割に満たない数字だけどアジア地域向けにも販売している。
NFTのセールスは減少しているが、オンラインのアートの売り上げは、17%減少したものの2019年の水準よりも高い。

依然として絵画、彫刻がシェアの82%を占めるものの、デジタルアート(フィルム、映像)のシェアが1%から5%に拡大したという。全体に占める数字は小さなものの、成長率はものすごい。

新しいコレクターは前年からは減少し、アートディーラーは既存のコレクターとの関係強化を優先事項としている。

オークションはオンラインが減少した。近現代アートは依然として半分以上の高いシェアを持っている。そしてモダン、印象派のシェアが上昇したという。

多くのディーラーが2023年のセールスは上昇すると予測している。オンラインのセールスも。ただ、オンラインのセールス上昇は不確実なところが多いように思える。

日本からは文化庁とCADAN等がレポート作成に協力している。

全部で260ページの重厚なレポート、修論でも書かない限り全部読まないかな。。。


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