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RISO IS IT @ OIL by 美術手帖 鑑賞メモ

渋谷パルコのOIL by 美術手帖、6月の営業再開後は、『RISO IS IT』を開催していた。

リソグラフを使った表現、33名の参加アーティストがリソグラフを使った作品表現を行うというもの。会場にはリソグラフの機械も設置されていた。


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一見するとコピー機のようだけども、これは印刷機。リソグラフというと、既に販売終了となっているプリントゴッコを連想する。

FL田SHのステートメントによれば、ヨーロッパから人気に火がついたリソグラフ、ドイツのリソグラフスタジオで制作する。日本の理想科学が作った技術であることを知り、帰国後に、FL田SHを立ち上げる。

コピー機のような感覚で印刷ができる機械。では、コピー機でいいのでは、なんて思ってしまうが、印刷スピードが早いことと、コストが安かったと記憶している。小学校で配るプリントもリソグラフを使っていたような気がする。ZINEの印刷にも多様されているよう。

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展覧会ロゴの印刷物と、それをカットして持ち帰れる仕組みがあった。

トンボ付きで印刷されていて、安全にカットできるような紙切りが用意されている。印刷所の簡易体験ができるといったところ。


そうしたリソグラフというメディウムをアーティストはどう解釈するのか。


写真、イラスト、ペイント、グラフィティなど、多様なアーティストが参加している。イラストとの相性がいいなと思うものの、写真も味わいがある仕上がりになっている。

限定数5、サインは入らないもののプリントだけなら1万円で購入できる。版画とも違う味わい。

知らないアーティストばかりだったので、普段の作品がどんなものなのか分からないのだけど、リソグラフの特性をうまく活用した作品が数点あった。はっきりとした色とそうした色を混ぜて見せて、リソグラフがどういう色を線を作るのか、そうした探求が面白そうだと思った。



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