2と3の間に。

ルートの単元を解いていて、「ルートって何で勉強するんですか~~(怒)??!」という半ば八つ当たりのような質問に、くまさんが答えてくれた。

「ルートって、今まで整数や分数でしか表せなかった数を、新しい切り取り方で表せるんだよ、すごくない??」

・・・(てん、てん、てん、、マル。)・・・・

「すごさが・・・わかりませんw」とは言えなかったんだけど笑、でもそれを話すくまさんの表情には、楽しそうな目の色があって、たしかに・やってもいいかもな。とは思えた。

ということで、昨年の末から数学を勉強しています(笑)

昔から、キライという言葉をかけてあげるのも勿体ないほど数学は苦手意識が強くて、大学受験は文系科目だった(し、幼稚園から高校まで小さな一貫校で受験しなかったんです)ので、数学という畑を見事に避けたまま社会人になりました。何事もポジショントークなので、私からしたら数学勉強しなくても生きていけるよ!とは言えるものの、振り返ればそれは強がりで、『数学』という二文字の世界を知らないために受けた弊害は大きかった気がします。

一方でたとえば、英語は自分が好きで勉強していた科目なので、いかに自分の視野を広げてくれたか実感があって、「やったほうがいいよ」と心を込めて言えます。

ということは、数学も自分がちゃんとできてたら高校生にも説得力をもって話せると思うし、逆にちゃんとやってなかったら、そんな言葉かけられないのだと思います。じゃあ、やってみようじゃないの!と、手を伸ばしたのが昨年末。(そして、だんだん、飽きてきたので投稿・・・w)

数学を勉強し始めて、最近よく考えること。自分の整理のために、珍しく長めのnoteを書いてみます笑

1. できるようになるには、相応の積み重ねがある(=相応の積み重ねをすればできる)

一万時間の法則というのがあるけれど、数学を始めてよく思い出しています。時間がすべてではなくて、同じ時間でも濃縮することができるとは思いつつ、実際に、私の数学の勉強量を考えると、できなくて当然だったと思うし、逆に好きだった英語は、あれだけやれば好きなのも当然だな、というほど昔から勉強していた気がします。

世の中の多くの皆さまが、小学校から高校3年生までの義務教育で日々コツコツと勉強してきたレベルに、同じ時間を放心状態で過ごしていた私が追いつくのは、簡単ではないなと思った。1つの単元のつまずきが、次に次に、とつながっているから、ある一点で止まってる私には、その先に倍かけで広がる知識にキャッチアップするのは、なかなか難しそうだ思いました。

=裏を返せば、その分の時間と適切な取り組み方をしたら、追いつけるじゃん!と気づいて、急に楽になった。 数学が先天的に苦手だと思っていたけれど、そう思うかは実はどうでもよくて、現在地の"できなさ"がどうせ変わらないのなら、「数学キライ!」と放置しまくる大人と、「苦手だけどやってみた」大人、どちらになりたいだろう??と胸に手を当ててみる。

結果、後者のほうがいいよな~(笑)

2. 数学そのものの意義よりも、取り組むことの意義

高校生の時の自分は、「数学はできない!」の一点張りで、いろんな思考を避けてしまっていた気がします。今振り返ると、学校で勉強していたあれこれは、知識そのものを学んでるだけではなくて、その過程を通して、色んなことを学んでいるのだと気づいた。

数学を解いていて、英語に置き換えることがすごく多いです。英語という言語を学んで得たものもすごく多いけれど、それ以上に副産物的に学んだものがたくさんあったのだと気づく日々。たとえば、

・できないことが出来るようになる感覚
・テストの点数や、大学の合否という見えやすいゴールにむけて、試行錯誤していく力(=教科の探究力?)
・物事をいろんな視点からみられる力
など。。

人によっては、スポーツに当てはめると考えやすかったり、部活や仕事、なんでもいいと思うのですが、与えられたものに取り組んでいくという試行錯誤に、大きな意義があったのではないかな?と仮説しています笑。

3. 意味を付けるか否かは自分次第

ここまで書いて、未熟な私には、学校の教科の勉強が将来どれくらい役に立つのかはわかりません。個人的には、役に立つかどうかなど、個人の指標次第であるので、究極的には何ごとも役に立つし、何ごとも役立たないと思います。それでも、私みたいに、数学が苦手だ!とどこかで引け目を感じていたり、じゃあ少しでもうやってみたい!!と思ったとき、"上手くなりたい"というその意思が、いつの間にか数学アレルギーみたいに変わっていくのは、なんでだろう?? と考えさせられました。

現に、学校でテストがあるのだから、数学ができるのとできないのどっちがいい?と聞いたら、多くの生徒が出来たほうがいいと答えるのではないかと思います。それなのに目の前にテストやクラス順位が立ちはだかったとき、単純にやってみたい!というその好奇心も削がれてしまうことがあるとしたら、なんだかやるせない気持ちになりました(誰のせいでもなく、自分が悔しかったのかも。)

誰かがやりたい!と思った火種を、枯らさずに適切な方法やアドバイスを与えられる人になりたいです。(その為には技量が足りないなぁーとも痛感しますTT)

4.学ぶことが楽しくなるようにデザインできるはず

私は今社会人だから、結果を求められるでもなく、気長に手を出してみようと思ってわくわくできる自分がいるけれど、年末に数学をしようと決めて最初にとったテキストは私には難しくて、やる気がそがれてしまった

今だから、じゃあ一つ簡単なテキストに変えようと思えたんだけれど、高校生の私が、授業で使う教科書がむずかしかったときに、一つレベルを下げて落ち着いてやりなおそう、なんて一人で思うのは酷なことだと思うし、実際に「数学やだ」の一言で、思考停止していたのも仕方がなかったと思う。

だから、それを経験した今だから、そうじゃなくて、単純に今の自分のレベルから、一歩でもできることが増えていく楽しみとか、それによって出会える世界の幅・深さが広がることを伝えられたら、と願います。

私も微力ですが、英語に関しては塾に行かず自分で勉強してきたので、そこで気づいたことや、コツみたいなのを、きちんと棚卸しして伝えられる人になりたいです。

高校生で、勉強やだなあ、と思っている人がいたら(FBでシェアしてもあまり読んでる人少ないと思うけど)私の数学と一緒にやだねー、と言いながら相談しあいっこをしたいし、周りにいる皆様にもぜひ、最近ちゃんと数学やってる??とお尻を叩いてほしいです。

そんなこんなんで、片手間ではじまった数学克服プロジェクト。今後の進め方もわかりませんが、とりあえず
よーい、ドン!!✌︎

20200205

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