古畑任三郎

テレビっ子だったんで結構ドラマはよく見てました。
最近も見ないことはないんですけど、子供の頃の方が断然ドラマを見てました。というかテレビばっかり見てました。

僕の子供の頃に見たドラマの中で印象に残るのがケイゾクとか池袋ウエストゲートパークのTBS系列のもそうですし、もちろん月9もみてましたし、ショムニもナースのお仕事も踊る大捜査線も金田一少年の事件簿も銀狼怪奇ファイルも透明人間も、結構なんでも見てた記憶があります。本当毎日テレビ見てたと思います。

そんな中で今でもふと見てしまうのが古畑任三郎。

当時も見てたんですけど、あの小学生くらいの僕は単純に、この事件を古畑任三郎はどう推理するのかを楽しんで見ていました。

それ以降、ぼくは三谷幸喜脚本作品にどハマりして、掛け合いだとかシリアスの中にあるコミカルな部分だとかが好きなんですけど、古畑任三郎が最初だったかは覚えてません。

王様のレストランやったかな?

まあいいや。

古畑任三郎に関していえば当時は、ミステリーを単純に楽しんでたんです。

そんで、大人になってから見返すんですけど。

子供の頃は古畑任三郎が推理をして犯人が認めるところまでは面白かったんですけど、犯人の動機だとか罪を認めた後は関心がなかったんです。
もう犯人が認めたのなら用はないと。

今見たら、そこが凄くいいんですよ。

古畑任三郎に登場する犯人は、殺人を犯す犯人が多いです。
テーマとしては結構重たい。
犯人は計画の中でミスを犯します。
そのミスが古畑任三郎にバレて結果事件解決に繋がる証拠になるケースが多い印象があります。
このミスが三谷幸喜さんの描く人間らしさなんだと思います。
他人からすれば、犯行を行うためなら、無視してもいいようなこだわり。
そのこだわりが事件解決の鍵になっています。

ネタバレですけど、小林稔侍さんの回。映画の撮影所で殺陣のリハーサル中に誤って真剣を使ってしまい相手役を切ってしまう事故死に見せかけた殺人。
撮影所は閉鎖の計画が立っていて、それ無くすため支配人の殺害に及びますが、かきわりの月に血が飛び散ることがわかっていた小林稔侍さんは月を別の位置に変えてしまいます。
ここが古畑任三郎に気付かれるポイントでした。

小林稔侍さんからすれば、慣れ親しんだ撮影所で長く愛用されていた月を血で汚したくないという思い、こだわりから出た行動です。

こんなことしなけりゃバレなかったのに。

これで済むんですけど、してしまってバレるのがこのドラマの魅力なんだと思います。

毎回、犯人が主役なんです。

罪を認めた後、もう推理することは残ってません。そこからが、面白い。

芝居が凄く良い。
三谷幸喜さん自身が役者さんを愛しているんだろうなとも感じる脚本。
魅せられてしまいます。
また見たくなってきた。
フジテレビオンデマンド月額980円。
うーん。
いいでしょう!

夏ですね スイカでも食いたいもんですわね