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思い出の品々 その15

「象が踏んでもこわれない」

幼かった日々以来、いつの頃からか記憶に焼き付いているコピーだ。

実家にある学習机の抽斗を整理していたら、小学生時代に使っていた筆箱を発見。サンスター文具さんの大ヒット商品にしてロングセラー商品、あの「アーム筆入」だ。

センターに埋め込まれたチェーンがポイント?

どのくらい使っていたのか。新入学の際に買って貰ったことは間違いないと思う。記憶の限りでは、ランドセルの間、つまりは小学校に通っていた頃は使い続けていたと思う。

中学生になった時には所謂ペンケース?(細長い袋状になっていて長辺部分にファスナーが付いてるソフトタイプのもの)に切り替えたと思うけれど、6年は使っていたのだろう。

表面はスクラッチだらけだけれど、頑丈さは維持していてヒビや欠けは皆無。流石は象が踏んでも壊れないと標榜するだけのことはある。小学生の乱雑な使用程度ではビクともしなかったわけだ。

そして、その後半世紀程の期間を経ても加水分解も何も発現していない。今更ながら、素晴らしいメイドインジャパンクオリティに拍手したい。

今でも買えるのだろうか?ネット上の文具販売サイト等では購入可能だけれど、製造元のサイト上ではリンク切れになってしまっている。今買えるのはデッドストック品なのだろうか?残念ながら調べ切れなかった。

かつて愛用していたものたち。終活やら断捨離やらで「もう使わないね。使い古しだし誰にもあげられないよね。」とばかりにポイポイ捨ててしまっているものたち。

骨董品でも古美術品でもないし、ちょっとレトロなコレクションアイテムにもなり得ないもの。そんな中にも、今では手に入れようにも手に入らないような、ハイクオリティのものがあるのだなぁ。

とか思いつつ、使うあてもないけれど捨てるのはやめた。