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あっけないこと

年金生活到来

2月15日がやって来た。

2月15日と言うと確定申告を想起する。

学校を卒業して就職して、所謂終身雇用的に同じ職場で定年退職まで働いていたのだから、特に面倒な確定申告が必要だったことはなかった。

年末調整様々だ。

住宅取得の際も相続の際も、特に税の申告関係で苦労したことはなかった。

事務屋らしく、結構あっさりとこなして来たのだ。

そして、一昨年は医療費が生まれて初めて10万越えだったのと、健康保険料の証明書が職場の年末調整に間に合わなかったことから、昨年は生まれて初めて申告らしい申告をした。

「らしい」と言うのは、あくまでも個人的感覚。書類広げて電卓叩いて少しばかりパソコンの入力作業をしたので、自己満足的な「やったね!」感があっただけと言われてしまえばそれまでだ。

具体的には医療費の集計ぐらいしか作業らしい作業はなかった訳で、市役所に予約して相談会場に足を運び、仕上げた書類を担当者に確認してもらい、あっけないくらいにササッと終わってしまった。

そして今年。

一昨年は「殆ど一年中歯医者に通ってたのかよ?」みたく歯科通院分の領収書がやたらと沢山あって、支払った医療費は歯科分が既往症分を上回る勢いだった。

しかしながら昨年は元の通りに。つまり、歯科医療費の呪縛から逃れたのだ。

その結果、医療費控除は該当しないこととなり、じゃあ確定申告する必要なし?

という訳ではないのだ。何故なら今回は新たな収入がある。

副業開始?いやいや全然違う。

その収入は何かと言えば、それは年金収入。

え?もう65歳かって?

いやいやまだその域には達していない。

昭和60年の法改正で厚生年金保険の受給開始年齢が65歳に引き上げられた際、激変緩和措置的に設けられた「特別支給の老齢厚生年金」の対象年齢なのだ。

誕生日の少し前に申請書類一式が届き、誕生日以降申請可能とのことだったので、早々に書類を仕上げ、満を持して申請した。

その後は、特に書類不備等の指摘もないまま2か月ほどして認定結果が届き、昨年12月中に目出度く初回分が支給されたのだ。

従って、今回は年末調整だけでは事足りず確定申告の必要性が生じたという訳だ。

無論、65歳になっていないのだから満額支給ではないけれど、この新たな収入は今後の我がライフプランに大きく影響するものとなった。

年金生活者に仲間入りしたことは、noteに終活に向けての投稿を始めたきっかけのひとつでもあるのだ。

電子申請初心者

今回の確定申告を前にして、自分なりに考えたことがあった。

新たに収入で確定申告が必要と言っても内容はシンプル。給与収入と年金収入だけなのだから、申告書の記載する欄がひとつ増えるだけである。

源泉徴収票さえあれば間違えようもない。転記するだけだ。

PC立ち上げて国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」にアクセスし、フォーマットに必要事項を入力すれば自動計算してくれるから楽々。

出来上がった申告書を印刷して、税務署に提出するだけで良いのだ。

今回の内容であれば市役所でも受け付けてくれるから、税務署に足を運ぶまでもないし、郵送だって良い。

けれども、事前に考えたというのはまさにこの「提出」の部分なのである。

内容も作業もシンプルなんだから提出もシンプルにやってしまいたい。

書類一枚提出するだけのために市役所や税務署に足を運ぶのはどんなもんだろう?

近いから問題ないでしょ?とも思わない訳でもないのだけれど、何だか虚しい。

郵送というのもアナログに過ぎる気がする。

アナログ?デジタル?電子申請があるじゃん。

そう、電子申請が一番スッキリする。ならばやってみよう、という思いがこみ上げたのだ。

早速、e-Tax(国税電子申告・納税システム)のサイトを覗いてみると、マイナンバーカードがあればスマホかPCで確定申告が出来るという。

そのことは以前から知っていた。

制度発足当時は、何だか懐疑的になってしまって作成欲は殆ど起きなかったマイナンバーカードだけれど、いろいろメリットも期待出来そうだし、結局は比較的早めに作成していたのだ。

残念ながら我がスマホはギリギリ旧式なのでe-Taxには対応出来ない。なので必然的にPCでの申告ということになる。

となると必要になって来るのはICカードリーダライタだ。

そうと決めたらネットでポチッ。即座に購入した。

ICカードリーダライタは拘らなければ相当安価になっている。が、ここは拘りたいオタク体質が登場する。

超個人情報を扱うのだ、多少高くついても信用と信頼の国産ブランドの製品を選んだ。

そして、大切なマイナンバーカードだから表面とか傷付けたくない。だから差し込み式ではなく上載せ式をチョイスした。

即日発送のICカードリーダライタは翌日には到着。早速セットして必要なアプリをインストール。交通系カードの残額を読ませてみた。

成功。準備完了だ。

これで自宅に居るまま確定申告が出来る。

あっさり終了

実はこの準備完了は何か月も前のことになる。

マイナンバーカードが手元に届いた時点で、e-Taxをやる気満々だったのだ。

年が明け、職場から給与の源泉徴収票を受け取り、郵送で年金の源泉徴収票も届いた。

役者は揃った。早速作業だ。

まずはPCにICカードリーダライタをセットしてe-Taxのサイトにアクセス。マイナンバーカードをセットして必要事項を入力。

完了したら同サイトから国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」に飛び、源泉徴収票から必要事項を選んで入力。

殆どストレスフリーで作業終了。申告書データは超簡単に作成出来た。

念の為、控えを印刷して内容を再チェックしてからe-Taxで税務署へ送信。

この場合は2月15日を待たずして1月から提出出来るというのも、気持ち的には大いにメリット。

ちなみに、作成した申告書の自動計算結果によれば、この申告によって数千円の還付があるようだ。

額の問題ではなく何だか嬉しい。

かくして令和3年度分の確定申告は、事前には結構身構えてしまっていたけれど、いざ実行してみれば殆どあっと言う間のことだった。

便利な世の中になったもんだなぁ。

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