体を売り続ける女の話し3

17歳の9月、私はワクワクしていました。
初めての東京。都会…

新幹線に乗って、新横浜の駅に到着。
駅には、ラウンジの店長だった宇野(仮名)さんが黒塗りの車で迎えに来てくれていた。
その車に乗り、石沢さんの居る、ヤクザの親分の家へ。
親分が彼女と暮らすマンションは、横浜にあった。
そこには、4人の若い衆と、親分、親分の彼女が住んでいた。

ヤクザという仕事の人に対しての免疫は子供の頃からあったので、怖いとは思わなかったが、17歳の私には、知らないおじさん達と一つ屋根の下で暮らす不安はあった。
10畳ほどの部屋で、石沢さんを含める4人の男性と私が一緒の部屋で寝る、そんな状況でした。
朝になると、みんなで掃除が始まり、親分の彼女が食事を作ってくれました。

横浜に着いてから3日くらいして、ソープランドに面接に行く話しになって。
だが私が17歳なので、偽物の住民票が必要で、見たことも会ったことも無い京都在住の21歳の女性の住民票が用意されていた。

川崎にある高級ソープランド
90分6万円のお店に面接に行く話しになっていた。
お店の人は、私が17歳だということを誰も知らなかった。
知らない21歳の女性になりすまし、面接を受け、入店が決まった。
高級ソープランドということもあり、マットの講習が何日間かあった。

詳しく説明すると
まず、お客様をお迎えして、部屋まで連れていき、部屋に入ったら服を脱がせて、即フェラ、即ベッド
お風呂にも入らず、ウエットティッシュなどで拭くことも無く、そのままの状態で、まず始める。
1プレイが終わったら、やっとお風呂。
今考えたら、よくあんな事が出来たなと自分でも不思議に思う。
だか、90分で私達女性の取り分は3万5千円だ。10万円以上の金額を持って帰る毎日だった。

横浜のヤクザの親分のマンションから、川崎に通うのは大変なので、お店の近くのビジネスホテルに滞在することにした。 

17歳の私にとって、好きでも無い男性とセックスをする事に、日に日に違和感を感じるようになった。
『私は何をしてるんだろぅ
何の為にこんな事をしているのだろう』
そんなことを思い、涙が止まらない日もあった。
数週間もすると、お店の中で仲良くしてくれるお姉さんがいた。

なぜか、そのお姉さんが私と同じホテルに泊まるという日があった。
その当時は携帯電話など無かったので
ホテルの内線電話で、長い時間、話をした。
私の悩み、寂しい気持ち。
色々と優しく聞いてくれた。 
ついつい、私は本当は17歳だと、話してしまった。

次の朝、仕事に行ったら
事務所に呼ばれ、年齢の事を問われ
お店を辞めることになってしまいました。



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