卵子凍結に向けて妊孕性外来にいったお話

悪性腫瘍でも子供が欲しい

脳外科を受診したその日の午後、パートナーとともに、妊孕性保存外来に行きました。
診察の前、看護師さんに私だけ個室に呼ばれ、今回ここにきた経緯、パートナーとどのように話しているか。
原疾患の主治医とはどのような話をしているのかを聞かれます。

私は妊娠希望があること、彼とはあまり詳しい話をしていない。
主治医から許可を得た上で、自分の意思で来ていることをお伝えしました。
看護師さんはゆっくりと頷いて話を聞いてくださいました。

しばらくして、診察室に2人とも呼ばれます。先生からは、いくつかの説明がありました。
①排卵が数年止まっているため、今日治療を始めたとしても最低でも卵子凍結できるまでに1ヶ月ほど掛かる。
一方で、主治医からは、抗がん剤治療は3週間後からと聞いている。
妊孕性外来としては、あくまで原疾患の治療が優先で、その治療開始時期までに卵子凍結ができなければ、治療は打ち切りとせざる得ない。
②仮に1ヶ月かけて卵子凍結の治療をしたとしても、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になる可能性がある。
特に、数年排卵されていないことを踏まえると、卵子が過剰に育ってしまう可能性があり、他の人よりもリスクが高い。
※卵巣過剰刺激症候群とは、卵巣が晴れてしまうことや、採卵による腹腔内出血などを指します。
③そこまでして卵子凍結をしても、無事に卵子を採卵できるかはわからない。その間、原疾患が進行する可能性がある。

5月の頭に受診しましたが、その月末から抗がん剤治療を開始する予定でした。先生のいう少なくとも1ヶ月というのは間違いなく間に合わない。
治療をすることで新たに生じるリスクがあると思うと、
心の拠り所隣るはずの卵子保存をすべきなのか、まずは抗がん剤に注力するべきなのか、頭の中をぐるぐるいろんなことが回って涙が止まりませんでした。

とはいえ、家に帰って相談する時間もありません。
治療を開始する場合は今日から打ち始める必要があります。

パートナーから治療をした方が今後後悔がないのではないかとアドバイスをもらい、私は治療をすることを決めました。

その後卵巣の確認(全く見えないとのこと・・・)と自己注射の方法についてレクチャーをうけ、翌日からフォルリモン注射を毎日行うことになりました。

今後、卵子凍結に関する費用は自費治療となるため、毎回の請求金額を載せておきます。

■お会計
¥19,382
*外来診療料
*自己注射薬剤
*在宅注射指導管理料


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