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誰よりも遅く振り返る(自分が)楽(しむ)ドラ(フト)2024

お久しぶりです。だんだです。

先日、ZNOさん(@ZNO_Draft)主催の「楽天ファンの楽天ファンによる楽天ファンのための仮想ドラフト」こと #楽ドラ2024 が開催されました。

楽ドラについての詳細はこちら↓


2020年、暇人たちによって軽率に始まった楽ドラ狂人達のお遊戯会。時が経つのは早いもんで、今年でなんと5度目の開催らしいです。
人が入れ替わっているのに毎年なんだかんだ代表が12名集まるの、おかしいよ

今回は、そんな伝統のある素晴らしいイベントに参加させていただきましたので、その振り返りとなります。
本来はツイートで垂れ流した方が楽だし楽だし楽だし早い目に入りやすいのでいいんですが、故に少しセンシティブな部分もあったりなかったりするということで、ここ掃き溜めに記すことにします。

僕自身、仮想ドラフトへの参加自体2年ぶりということで不安と心細さでいっぱいでしたが、人望もなくサポーターなんて付くはずもないので1人で戦場に向かいました。



その先に、とんでもない結果が待ち受けていることも知らずに…




相も変わらず、というかいつにも増して拙い文章ですが、それでも問題ないという方のみこの先にお進みください。




はじめに


今回指名を行う上でのテーマは「現地で見たいチームにしよう」でした。

主観ですが、楽天の試合を見ていて「何を見せられているんだ…?」と虚無を感じる瞬間というのは決して少なくありません。
理由は様々ですが、その中の1つとしてスケール・タレント不足が挙げられると考えています。

あのGMによって戦力が整備された結果、良くも悪くも安定しているチームになりました。
しかし、優勝争いを繰り広げられるような戦力には及んでおらず、整備しつつ出てきてほしかったチームの中核、日本代表クラスの選手(特に野手)は未だ現れていません。
ファームにいる若手を見ても、投手中心のドラフトが多いという背景があるにせよ、将来的にチームの顔になれそう野手は現状安田を除いて他にいないというのが正直な感想です。

突き抜けたタレントが優勝争いに食い込むために必要なのは勿論、メディアへの露出増加による知名度向上やファン獲得にも繋がると考えており、こういった選手の育成がチームの至上命題となってくると思っています。



また、個人的に「フィールドでの姿が映えるような、カッコいい選手を現地で見たい」という思いがありました。

今季ファームの試合を観戦した際に目にした、日當と安田の立ち振る舞いとプレー。そして浴びせられる歓声。その両方が他の選手とは1つ違っていたのが印象的で、忘れられない光景でした。
見るからにモノが違う選手や注目を浴びるだけのカッコよさを感じる選手は、僕自身を含めたファンを引き付ける重要な要素であると強く実感。

彼らのような選手を増やしたいという気持ちに駆られたのをきっかけに、今回はこのテーマで指名を考えることにしました。


そして前述のテーマを表現するにあたり、現状の楽天に必要なのはどんな選手か、というのを考えたときに挙がったのが下記3点です。

  • チームの顔となれる、NPBを代表するような実力やポテンシャルを持った選手

  • ファンが「この選手を観に来た」と言えるようなワクワク感と華のある選手

  • グラウンドでの姿が映える選手

球場に来たファンを魅了し、より大きな期待をかけられるような"憧れ"となれる選手を獲得したい、その思いでドラフトに臨みました。



また、記事のタイトルにもあるように、僕が楽ドラに参加する際に心掛けているのが「自分が楽しむこと」です。

楽天に欲しい選手を獲得するのは大前提として、
楽ドラの性質補強ポイントが似通るを踏まえた上で、"如何に自分の思い通りの展開に持っていくか"を意識してプランを考えました。

楽ドラという舞台、そして上記の背景もある為、指名順位≠評価ということは先に書いておきます。
ただ、今回指名した選手は全員、楽天ファンは覚えておいて損はない選手だと確信しております。普段アマチュアや仮想ドラフトなどの企画は見ないという方も、覚えて帰っていただけると嬉しいです。

全体指名結果



指名選手紹介+α


だんだ陣営指名結果まとめ



1位 宗山塁 内野手 明治大


今回、解禁から数多くの明言が出ましたが、その中で(愉快犯でもない限り)ブラフをかますメリットのある陣営が特に見当たらなかったため、
ワンチャン単独で宗山が獲れるのならばということで明言、入札を行いました。明言は事故みたいなものだけど



選手としては最早語るまでもない、数年前からドラ1確実と言われるくらいの実力を持ったショートです。
卓越したグラブ捌きで魅せる華麗な守備と、プロでも高い水準で数字を残せそうな打撃を併せ持っており、攻守両面で高いアドが取れそうなスペシャルワン。
師事しているトレーナーが探求心と向上心の塊と称するほどの意識の高さも魅力の一つ。顔もよくYoutube班視点でもありがたい選手。
怪我のためプレーする機会を見ることこそ叶いませんでしたが、開幕前の侍ジャパンにも選出されています。

彼はまさに今回のテーマに沿った選手であり、上記からもわかる通り近い将来、日本代表の中心選手になり得る逸材です。
今回二遊間を守る選手が数多く指名されましたが、現時点の能力は勿論、将来的にも他の候補が到達できないレベルに至る可能性が高い選手だと考えています。

土のグラウンドではどうなんだという声も散見されますが、元々人工芝と土で守り方を変えられる選手であるため、慣れてくれば問題なく熟せると見ています。
打撃もそうですが、特に守備面で大幅なプラスを見込めるであろう彼を獲得できれば、今後数年のドラフト戦略で他を注視できるというのも大きいのではないでしょうか。

現在、1軍の二遊間は主に小深田と村林が務めていますが、今後数年に渡って彼らが守り続けられるのか、という点に関しては疑問符が付きます。
特に小深田に関しては守備面のマイナスが大きい+来季30歳という年齢を考慮すると、後釜として期待できる選手は獲得、育成したいところ。
最近黒川が上がってきて結果を残し始めましたが、彼もセカンドを守り続けるのであれば守備面では多少目を瞑る必要がある認識です。

今回はこの課題を解決できる選手として、最も評価の高く、場合によってはセカンド起用も意識できる宗山をピックしましたが、実際に獲得する選手は高校生でも全然OKと考えています。


ようやく指名できるね



幻の2位 林冠臣 外野手 日本経済大


宗山を単独指名して浮かれていたのもつかの間、今イベントで最大の衝撃が走ります。



なんと、玖場陣営が林冠臣を外れ1位で指名


1位指名終了時ぼく


実は1位宗山を決めた段階で、林冠臣を2位決め打ち(楽ドラの性質上、3位では確実に競合する読み)していた為、その時点で指名プランが崩壊する結果に。

彼の魅力を簡単に挙げると下記のような感じです。

  1. 195cm105kgのフレームと高水準のフィジカルを兼ね備えている

  2. 観るものを魅了するような迫力あるスイング

  3. 捉えたときの打球速度と楽パの逆風をものともしないような飛距離

  4. ひと冬でフォーム修正、スイングスピードを劇的に改善させた急成長度合いと向上心

直近のNPBのトレンドである高身長スラッガーでありながら俊足、強肩も兼ね備えており、万波、水谷に続く可能性のある選手と評価しています。
これだけのサイズは中々市場に出るものではなく、その無二性も彼の魅力です。


林もテーマに沿った選手として、宗山と同じかそれ以上に今回の指名のキーマンとして位置付けしていました。
何としても確保したい選手だったため、自分が関与できないタイミングで名前を呼ばれた時のショックは過去に経験したことのないもの。
3秒くらい固まった後に頭を抱えていました。本当に。

楽ドラに代表として参加するのは今回で3回目になりますが、その中でも間違いなく最大の誤算。今後更新されることのないほどの痛恨の一撃でした。


会議後聞くところによると、玖場陣営が西川史礁(まいえっと陣営1位)を当てていた場合、林は3位で指名予定だったというではありませんか。
となると怒り(八つ当たり)の矛先を誰に向けるべきかは明確ですね?


1位林冠臣の件、俺に話しました。
途端に泣き崩れる俺。
すまんな、もう夢は追えない。
今から球場に来た子どもに指名プランが崩壊したので余裕なくなる事、伝えます。
ロマンで生活している人もいるんです。俺はまいえっとを絶対に許さない。


指名すらしていないのでNTRどころかBSSとなってしまい、それはもうとんでもなく脳が焼かれた上に指名プランをその場で構築していくことになったわけですが、
僕は時間を止められないので、気持ちを落ち着ける余裕もないまま会議は2位指名へと進んでいきます。



2位 清水大暉 投手 前橋商業高


前述の通り、2位指名前段階でプランが崩れCPU使用率120%くらいの状態での指名。

2位指名入札前ぼく


どうしようか悩み抜いた末、あくまでテーマに沿った選手を獲得することを前提として考えたとき、選ばれたのは"制圧"できるポテンシャルを持った投手の獲得でした。

楽ドラの指名結果にも表れている通り、今年の補強ポイントの中で野手(特にスラッガー)の優先度が高くなるのは間違いありません。
ただ、指標上楽天に投手力があるとも言えず、将来的な優勝争いを視野に入れるのであれば代表クラスの質の高い投手も増やしていきたいところ。
そこで今回のテーマを踏まえつつ、現在ファンのポジ要素となっている高卒投手3人組(坂井、日當、大内)と共に投手王国を築けるような候補の指名を狙いました。

2位初回入札で指名したのは、身長198cmとまさに規格外のスケールを誇っている小船(らぐ陣営2位)。
競合で外したものの、残っていた中で1番評価していた清水をほぼ繰り上げの形で指名。


192cmの長身から投げ込む質の良く空振りの取れる直球は勿論、スライダー、カーブ、スプリットといった3種の変化球を"使える"点も彼の大きな魅力。
球速こそ大台に乗ってはいないものの、フォームのバランスも良く、素材で言えば今回2位で指名されたほかの高校生右腕3名に引けを取りません。
今夏のアピールや伸び次第では1位指名も意識できるくらいの逸材であると確信しています。



3位 宮原駿介 投手 東海大静岡キャンパス


続く3位では1年目からの稼働が見込める準即戦力先発投手を獲得。
本来であればここで高校生右腕を獲得する想定でしたが、2位で獲得したことで空く形に。
モイセエフ・ニキータ(かみ陣営3位)など将来の中軸候補に向かう手も考えましたが、今季のファームの投手運用や1軍ローテの状況、今後の指名プラン等を考慮してこちらの優先度を高めるべきと判断。競合覚悟で指名に踏み切りました。

結果、因縁の(?)まいえっと陣営と競合し見事クジを引き当てました。最高や。


宮原は身長こそ175cmと上背はないものの、最速153キロ、先発でも150キロを計測したという直球が武器のパワーレフティー。
特筆すべきはその回転数で、毎分2500回転を超えると言われるほど。昨年は2000回転に届くかどうかだったそうで、昨年から今年にかけて急成長を遂げました。
キレのいいスライダーやカットといった変化球を組み合わせて三振の山を築ける投手であり、今春のリーグ戦で先発した試合は全て2桁奪三振を記録しています。

リリーバーとして運用するならば間違いなく1年目から1軍の戦力になれるほどのボールを投げている彼ですが、
今回は1年目に2軍でイニングイートしてもらいつつ、たまに1軍で先発。2年目以降1軍ローテに食い込んでくるような想定で指名しました。

実力は勿論、楽天投手陣おなじみの北川さんのもとに毎月訪れるなど、記事で強く紹介されるほどの向上心の高さも彼の魅力。

監督も新境地を見ているので楽天入団確定演出や


惜しくも大学代表からは漏れてしまいましたが、選考合宿でも上位のボールを投げており、蓋を開けてみたら今年の大学生左腕で金丸に次ぐ評価を受けていた、という結果になってもおかしくないと思っています。



4位 木村翔平 内野手 GXAスカイホークス


決め打ちでした。
木村を知らないのはもったいない。
そう断言したくなるほどのロマンとポテンシャル。
トクサンTVで紹介された1月…より後の5月に記事が出た際に少し話題になっていた大型スラッガーです。


木村に関しては文章で書くより先に動画を見て感じてほしい選手で、187cm97kgの体格とスイングから放たれる打球は今年高校を卒業する選手のそれとは思えないほどのもの。
フリー打撃とはいえ木製でこれだけの打球を放てる選手はそうはおらず、これだけ見れば今回1位で指名された高校生にも引けを取っていません。
この選手も間違いなく、今回のテーマを考慮した上で欠かせない選手の1人でした。

所属しているGXAスカイホークスについての詳細は記事を読んでいただきたいところですが、いま大学野球界で話題の渡邉一生投手(BBCスカイホークス→仙台大)が所属していたチームであるため、ご存じの方もいるかもしれません。
競技団体に属していないため公式戦はないものの、独立リーグに参加しているチームや大学とオープン戦を重ねています。
その中で木村は打撃面で結果を出し続けており、公式Xからも数多くの長打を放っている様子が見て取れます。

守備面では三塁・遊撃に挑戦中と記事にありましたが、ついこの間捕手を守ったようで、最終的なポジションは未知数と言えそうです。


この選手を知り、動画を見た段階で恋心が芽生えた(耀飛のときのソレに近い)ため、その時点で指名は確定していました。
判断材料の乏しさからくる順位だけが問題で、当初は6~7位あたりで指名を考えていました。
しかし、楽ドラの前に開催された獅子ドラにて4位で指名され密かに注目を浴びたため、泣く泣く順位を引き上げることに。

後から聞いた話によると玖場陣営が4位で指名予定だったそうで、他に狙っていた陣営よりも少し早めに確保できたのであれば、ある意味で最高の指名と言えるかもしれません。



5位 昆野太晴 投手 白鷗大足利高


この投手がこの順位で獲れるならもう何でもいいだろ…

今年の市場は高校生右腕大豊作+楽ドラを考えるとワンチャン…いやでもさすがに…とかなんとか思いつつ考えるのを放棄してプランに組み込んでたら本当に残ってました。
本番のドラフト指名順位という観点で見れば、ここが今回の中での"会心の指名"と言えそうです。


昆野はこの春頭角を現した最速152キロ右腕。
180cmと大きくはないものの、力感のないフォームから先発時でも常時140キロ台中盤を計測する出力を誇り、"関東の高校生では最も速い"とも言われています。
上記に加え、スライダーやカットを中心とした複数の球種でカウントを整えられるくらいの器用さや、牽制や素早いクイックも兼ね備えるかなり実践的な投手であるため、比較的早い段階での実践投入も視野に入ってくる選手です。
変化球がもう1つレベルアップしてくれば、上位で消えても全くおかしくないと見ています。


実力は勿論、宮城県利府町出身というのも見逃せません。
過去の露骨なアレの影響で地元枠・東北枠という言葉に抵抗がある方もいるかもしれませんが、なんだかんだで実力のある地元のスター選手というのはファンに愛されるもの。球団として"色々と"大事です。


関東大会で投げあった清水(2位指名)と共に、楽天で伸びていく姿が見たい…見たくない?



6位 渡邉悠斗 捕手 富士大


今回の楽ドラ、どの順位で、どういったタイプの捕手を獲るかというのはどの陣営も頭を悩ませたところだと思います。
うちも迷いながら指名を進めていましたが、林冠臣を獲れなかったことからスラッガー要素を兼ね備えた打撃型捕手を確実に確保しにいくことに。
他の候補として考えていたのは今回指名された高校生捕手や、守備面で大学No.1と見ている末田(わかば陣営7位)などでした。


今春、北東北で本塁打、打点の2冠に輝いた富士大の4番。
柔らかさと豪快さを併せ持つ打撃が最大の売りで、個人的には打撃なら清水(まいえっと陣営3位)に勝るとも劣らないと見ています。
もし今年の全日本大学野球選手権に出てきていたらこの順位で獲れていないのでは…?

今回は捕手として指名しましたが、もしかしたら捕手として考えていなかったという陣営も少なくないかもしれません。
というのも、チームでは直前で指名のあった坂本(Fuku陣営6位)が正捕手を務めており、渡邉自身は今季ファーストで出場している為。
では守備面で見るべきところが全くないのかと言われればそんなことはなく、2塁送球1.8秒台を記録する強肩を備えています。

とはいえ未知数な部分も多く、捕手として1軍で見るには多少時間がかかるかもしれませんが、今年欲しいのは2軍で育てる捕手 or 守備面で既存選手を上回る捕手と考えている為、その点は問題なしと判断。
捕手として育てば大きく、それ以外のポジションで出てきたとしても対応力と長打力を兼ね備えた打者として、中軸を担う可能性もある選手と評価しています。



7位 川口冬弥 投手 徳島インディゴソックス


指名プランどうこう関係なく、参加が確定してから2番目に指名を決めた選手。顔と実力を兼ね備えた即戦力リリーバーです。
下位での捕手ラッシュを見越して7位ならギリ…と思いながら決め打ち。彼の代わりはいなかった為、指名されてたら5時間くらい長考していたかもしれません。


今季四国ILで無双している最速155キロの高身長右腕。
空振り率の非常に高い直球と、鋭く落ちるフォークの組み合わせで高い奪三振率を誇っています。

これだけ聞くと粗目の素材なのか?と思われるかもしれませんが、全くそんなことはありません。むしろ今年ドラフト市場に出る投手の中ではトップクラスと言っていいレベルの即戦力、実力的には1年目からAチームに入ってもおかしくない投手と評価しています。
150キロを優に超える直球を外角ビタビタに決めるようなコマンド能力の高さや、フォークをカウントを整えるものと決め球として使うものとで投げ分けられるのも強み。
NPBとの交流戦で火消しや回跨ぎをしながら無失点に抑えるなど実績も積み重ねており、本番ではもっと上の順位で指名されても驚きはありません。

いやそれにしても本当に顔が良いな…女装させよう(提案)



8位 澁谷純希 投手 帯広農業高


え!! 2年連続で高校生投手3人を!?

ファームを中心としたイニング消化、そしてリリーバーの駒不足が課題として挙げられる中でこの指名を敢行するか悩みましたが、ここまでの指名で

  • 宮原、川口といった1年目からある程度の強度で稼働できそうな投手の獲得

  • もう1人即戦力となり得る投手を指名予定であること

  • 高校生の中の1人が比較的早めに出てきそうな昆野

  • 昨年指名した3名が順調であること

上記4点から戦力の最大化を図っても良いと判断。
今年の高校生左腕の中でトップクラスと評価している素材の獲得に踏み切りました。


楽ドラ直前の活躍によりちょっとした話題になっていましたが、澁谷は圧倒的な奪三振能力を誇る最速145キロ左腕です。
特筆すべきは出所の見づらいフォームから放たれる直球の球質と威力。真ん中から高めにかけての力あるボールは、左腕では中々見られないレベル。
変化球の精度は課題であるものの、高めから落ちていくカーブ(スライダー?)に加え、右打者相手には外角に逃げる軌道のチェンジアップ、左打者相手には横滑りしながら沈んでいくスライダーと、複数球種で空振りを奪えます。
また、投げるタイミングの変化や緩急をつけての牽制もできる等、投球以外でも目を引くような器用な1面を持っているのも魅力です。

バーチャル高校野球のアーカイブが残っていないため映像で魅力を伝えられないのが心苦しいですが、どうしても観たい方はTikTokで彼の名前を検索してみると面白いものが観れるかもしれません。



9位 有本雄大 投手 ヤマハ


近年、長身で落ちる球を武器にするような右腕を数多く獲得している(川口もそのタイプ)こともあり、それとは別タイプの即戦力投手を確保したいと考えたときに、候補として挙がったのが有本でした。
流れの中でこの順位になりました(ヤマハには土下座しました)が、展開によっては6位あたりでの指名も考えていた投手です。


身長は176cmとそれほどないものの、リリーフであれば常時150キロを計測する直球と、140キロ前後で鋭く曲がるスラットを中心に投球を組み立てるパワーP。
先日の都市対抗予選東海地区予選では、岡崎ガンで155キロを計測しています。
現在は短いイニングを任されていることからかあまり投げていないようですが、元々はそれなりに球速の出るカーブや落ちる球といった変化球も操ることのできる投手であり、おそらく先発も可能。

似たような投手が楽天にいた気がしますが、もし入団した場合は今年結果を出しつつある彼に続いてほしいところです。



10位 藤澤涼介 外野手 横浜国立大


開幕直後の絶望からなんだかんだでプランを崩すことなく進めてきた指名も、これが最後の1枠。他のポジションや補強ポイントはどうにかできても、"林冠臣の枠"だけはどうやっても埋められず。
あと1人残った野手の枠で誰を獲得しようかと指名の裏で熟考の末、今回はとにかくテーマを貫き通すべきと判断。
選ばれたのはポテンシャルの高い大型スラッガーでした。


昨年、リーグ戦にてハマスタの看板直撃弾を放つなどの活躍で注目を浴びた大型外野手。ボールの軌道に合わせ、バットに乗せるように角度をつける打球が特徴です。
187cmの体格がありながらトップクラスの俊足も持ち合わせており、昨年行われた大学代表候補合宿では50m走で全体2位のタイムをマークしています。
1年目からというよりは数年かけて出てくるようなタイプだと見ていますが、ポテンシャルの高さは相当のもの。将来の中軸候補として、十分に期待をかけられる選手です。

近い世代に外野手が固まっており、特に高卒3年目組(吉野、前田、柳澤、大河原)が数字を伸ばしていることから大学生外野手を指名すべきでないと判断する方もいるかもしれません。
個人的には、チームにいないスラッガー気質のある選手であれば問題ないと考えます。
選手を落としたいわけではないですが、現状では前述した4名が将来中軸に座っている or 20本以上のHRを記録する打者になるという可能性は非常に低いと思われます。
他のポジションや選手に目を向けても、スラッガーと呼べるだけのパワーもしくは打球角度をつけられる選手はほぼいません。
その点、藤澤は角度をつけられるタイプのスラッガーとなり得る選手であり、タイプ的にも彼らとの差別化は図れると見ています。

絶命パークの球場特性レフト方向からの逆風による被害を受けそうという指摘はNG。



まとめ


開幕直後に想定外のアクシデントが起こったものの、全体の指名を振り返ると100%ではないにせよほぼプラン通りに事が進んだ結果に。

今回のテーマである「現地で見たいチームにしよう」という観点でも、日本代表クラスの実力やそのポテンシャルを秘め、ファンがワクワクできるようなスケールの大きな選手を多く獲得することができました。
それだけでなく、ファームのイニング消化や投手の駒不足といった直近で解決すべきチームの課題に合わせた良質な投手も複数獲得。

将来に向けた投資と、目先の課題両方に対するアプローチができ、個人的には大満足の指名となりました。


一方、指名プランについては課題が残りました。
自分の思い通りの展開にすること、そして他陣営の指名を笑顔で見守ることが楽ドラの醍醐味(※個人の感想)ですが、一部とはいえそれが出来なかった瞬間があったことは悔いでしかありません。
もし次回以降参加することがあれば、プランを練りまくって高みの見物を決め込みたいです。



さいごに


2年ぶりの仮想ドラフトとなったわけですが、とんでもないスリルを感じながらも、久々に他陣営との駆け引きを楽しみつつ指名を組み立てることが出来ました。
そして終わった際にはかつてないほどの疲労が溜まっていました。わしももう歳です。

このような貴重な企画を楽しむことが出来たのは、
主催とサポーター、二足の草鞋を履きながらイベントを盛り上げて下さったZNOさん、運営として尽力下さった名無氏(@meimushi_774)さんは勿論、
他11陣営の担当者、サポーターの皆さんのおかげです。
改めて、本当にありがとうございました。

楽ドラでもその他のイベントでも、また機会がありましたらその時は是非よろしくお願いします!



では今回はこの辺で。
乱文となりましたが、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。


曲紹介いつものは要望があれば考えます




おまけ


おまけとして、展開が異なれば指名していたかもしれない選手を一部羅列していきます。
十分に期待をかけられる選手をリストアップした自信はあるので、頭の片隅にでも置いていただけると幸いです。


1位


★入札候補
森駿太(らぐ陣営1位)
石塚裕惺(かみ陣営1位)
西川史礁(まいえっと陣営1位)
金丸夢斗(Tag陣営1位)

★外れ候補
森井翔太郎(Yua陣営1位)
宇野真仁朗(Fanfare陣営1位)


カテゴリ別


★高校生右腕
山口廉王(Yua陣営2位)
村上泰斗(Tag陣営3位)
岡村宝(まいえっと陣営9位)
柴田獅子(福岡大大濠)

★高校生左腕
藤田琉生(玖場陣営6位)
金渕光希(まいえっと陣営8位)
高橋幸佑(Tag陣営10位)

★素材型大学生右腕
相原雄太(Fuku陣営9位)
安田晃典(わかば陣営10位)
三河吉平(立教大)
シャピロ・マシュー・一郎(國學院大)

★(準)即戦力右腕
長島幸佑(かみ陣営6位)
白川恵翔(らぐ陣営7位)
木下里都(玖場陣営8位)
中島隼也(鷺宮製作所)

★(準)即戦力左腕
佐藤柳之介(玖場陣営3位)
樋口新(わかば陣営4位)
沢山優介(らぐ陣営4位)
吉田聖弥(たけもと陣営4位)
阿部雄大(ENEOS)

★捕手
中村優太(らぐ陣営6位)
龍山暖(かみ陣営7位)
吉村航希(玖場陣営9位)
末田龍祐(わかば陣営7位)

★二遊間
齋藤大翔(まいえっと陣営2位)
今坂幸暉(わかば陣営6位)
相羽寛太楽天陣営の恋人(ヤマハ)

★スラッガー候補
林冠臣(だんだ陣営2位玖場陣営1位)
モイセエフ・ニキータ(かみ陣営3位)
中村アラシュ(らぐ陣営5位)
寺井広大(神村学園伊賀)


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