なまず兄弟復活に思う

『なまず兄弟』

ふるたはんの音源の中でも桁違いにドはまりしたバンド。
でも10年以上前に活動停止したバンド。
でも私は好きで好きで仕方がなくて、いつもずっと聴いてたバンド。
ふるたはんがとてもふるたはんらしくマインドが開放されているテンションが伝わってきたから。

まだ若いヤスをはじめ、メンバー全員がイケイケでキレッキレでとてつもなくグイグイと、物凄い粘っこいGrooveとバイブスを醸し出している。
まさに大人のサウンドで、聴いていたら自分も元気になれたし自分らしくいられる気がした。
自由になれた。そんな風に私を解き放ってくれるようなバンドサウンドには暫く出逢っていなかった事に気が付いた。
ふるたはんの青臭くて繊細過ぎるリリックの世界観がとても好きだとおもった。
京都に拠点を移したふるたはんと、東京のメンバー。
再結成は無いだろうなとわかってはいるものの、余計に思いは募るばかり。笑
無いもの強請り。

私は音楽家としてのふるたはんをリスペクトしているので、音楽の事には意見を言ったりしない。
当たり前だ。
そこはそこはかとなく尊い世界で、私には決して立ち入れない神聖な場所。
だから、あのバンドを聴いてみたい、なんて絶対言えなかった。あの日までは。

ある日ふるたとヤスのLiveを終え、ふるたはん、ヤスと私との3人でしんみり飲んでいる時に、流れは忘れたが多分ポロッと言ってしまったんだ。

『また、なまず兄弟やればいいのに』
って。

言ってしまってから後悔した。
余計な事を言ってしまった。
酔って口を滑らせてしまった。

だけど、ヤスも同じ事を思ってくれていたみたいで
すぐさま賛同してくれた。

『ふるたはん、やりましょうよ!』
こう、ヤスが言ってくれた。嬉しかった。
あの、ヤスの強い眼差しが強烈に印象に残っている。

ふるたはんは少しだけ考えて
『…やろうか!』
と言ってくれた。

『オレ、泣きそう!』
とヤスが笑いながら言ったけど、ほんまに泣きそうだった。
私も、泣きそうだった。
嬉しくて嬉しくてひたすら嬉しくて。

もちろん、酒の上のヨタ話で復活したなんて浅はかな事は思ってはいない。
10年以上の月日が経ち、ふるたはんにも思うところがあったのかも知れない。
(私はメンバーではないが)あの日3人で、打ち上げから祝杯に変わった、あの嬉しい気持ちは絶対忘れられないいい思い出。
その夜は自分の宝物になった。

そこからはふるたはんが、あっという間に皆に連絡を取り、再結成の運びとなった。
昨年末にはメンバー全員が集まり、酒を酌み交わし、先月はLiveに向けて、リハーサルが粛々と行われ、やっと今週末、再結成Liveが実現する。

私は、なまず兄弟というバンドにやっと初めて出逢える。
諦めていたものをこちらからとっ捕まえに行く。
ほんまに楽しみなんや。
なまず兄弟の古田光郷をみるのが、ヤスを聴く事が。
秀夫さんや田口さんのリズム隊で身体が揺れるのが。
多分、泣いてしまうんだろうな。笑

ありがたい事に、ここ数年、ふるたはんやヤスを見守ってくれている友人たちもJirokichiにたくさん駆けつけてくれる。
皆で再結成Liveを観られることが嬉し過ぎて、私、もう我が人生に一片の悔いなし。

まだ若干お席ございます。
よろしくお願いします。
宣伝か!笑っ

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