10/30の出会い&Lala,Means I Love You.

この日は、いつもより早く和歌山に帰っていた。

買い物がしたかったので、駅から、部屋とは反対側のホームセンターに寄り
猫砂やらフードなどを買い、思ったより重いなぁ。。と辟易しながらとぼとぼな帰り道。
駅前の大通りを渡る時、中央分離帯から

にゃあああおーう!!

と子猫の声がした。

実はぼーっとしていて
一旦通り過ぎたんだ。

けど、渡り切ったところで

「!!」

ってなって、荷物を置いてまた信号待ちをし
中央分離帯のところに戻った。

にゃあああおーう!!

やっぱり、いる。すぐ近くに。

暗いし植え込みがあるから
姿は確認出来ない。

下手に刺激して車道に飛び出したりしたら轢かれてしまう。

むぅ。どしたもんか。

と、足もとを見ると

なんと、茶トラの子猫が

蹲っている。

やあ、どした?こんなとこで。

思わず話しかけてしまう私。

いや、捕獲だ捕獲。

怖がらんの。だいじぶだよ?

と、抱き上げようとするも

案の定威嚇され笑

逃げられた。

車道をとてとて走って逃げるが

所詮子猫。すぐに捕獲完了。

少しヒヤヒヤしたけれど

車の通りも少なかったし、助かった。

抱き上げたら茶トラさん

すぐにゴロゴロと喉を鳴らしてくれた。

部屋はすぐそこだけど

カバンとPCと買い物袋があってかなりキツい。

着てた軍ジャケのポケットに入ってもらう。

おとなしくしとけよ。
頼むぜぇ。

これが出会いでした。

即、保護猫活動仲間に歩きながら電話。
近所に住んでいて、庭の物置を
保護猫や地域猫のために
解放してくれている方。
正直この時は
飼い主さんを探してあげようという考えしかなかった。

うちにはやんちゃなききさんがいる。
こんなちっこいのは危険で置いておけないもんな。。

保護猫仲間に、一旦帰って荷物を置いたら
連れてくから預かってくれとお願いして
電話を切った。そして帰宅。

何も知らないききは
いつものように私を出迎えてくれたけど
すぐに異変を察知。ポケットの茶トラさんを見つけた。

きき、噛んだらあかんでー。

なんて言う間もなく
ききは茶トラさんの顔をぺろぺろ舐めた。
されてる茶トラさんも
喉を鳴らして嬉しそうにしている。

あれれ?

拍子抜けをした。

様子見に変更して

ごはんをあげて、落ち着いたらシャンプーをして(ひどく汚れていた)
Webにあげる(保護猫サイトの)写真を撮って
明日連れていく、と保護猫仲間に再度連絡すると

保護猫仲間は、もう飼えばいいじゃん、と笑っていた。けどまだその時は考えられなかった。

茶トラさんは、あっという間に、ききのカリカリを見つけると物凄い勢いで食べ始め

トイレを見つけると用を足し、かきかきしていた。

生粋の野良の子は、こうはいかない。
私のことを怖がらずに、おとなしく抱っこされているあたりも。

間違いない。どこかで飼われていて、棄てられたのだろうな。

酷いことしやがるなぁ。

フツフツと怒りが沸いてきた。

でも。

ききが茶トラさんに驚くぐらい好意的なんだ。

追いかけては、しつこいぐらい舐めまわしてる。お尻の始末もしてる。

茶トラさんがメスなら、理解出来るんだけど、茶トラな時点で高確率でオスだし。

そして茶トラさんもききから離れない。

まるで出会ってすぐに恋に落ちてしまったかのように。笑

すぐに娘に知らせると、夜中なのに部屋に飛んできた。

暫し観察。

思案する私。

かあちゃん、この子、飼おうよ!と娘。


そんな簡単に決められるかよ。

と、複雑な気持ちだったのでした。


画像1

ららさんを飼う事にした。
私の悪い癖で、あまり深くは考えていない。
ききとららさんがこんだけ
くっついて離れないんだ。引き離すなんて可哀想だ。二匹見てると、私まで癒されるんだ。理由なんていらね。

最初、名前に悩んだ。
歴代、ペットは2文字なんだ。
呼びやすいから。
名前をたくさん呼んであげたいから。

3匹の旅立った愛犬たち
ジャコ、ビビ、ペコ。
実家で飼っていた歴代の秋田犬たち
テツ、フサ、ハチ。

名前が思い浮かばないぐらい可愛いコイツ
どうしよう?

娘と、親友に相談した。

親友が提案した「ちくわ」(柄がちくわ激似)に揺れたけど字余りなんだよねぇ。

ちくわ、、可愛い。笑

で、結局、同じ文字が並ぶ方が良いな、と
しょーもない私の拘りから
娘とあーでもないこーでもない。。笑
結局、キキとララ。。あ!ららでいーじゃん!
となった。笑

テテとかトトにも心惹かれたけど。笑

オスにららなんてちょっとな、なんて発想はなくて笑

ららさん。茶トラさんは、ららさんになった。笑

しかしなんでききは
ららにこんなに愛情を注ぐのか。

ちょっとでもききの姿が見えないと
大きな声でききを呼ぶらら。
喉を鳴らしながらららに
駆け寄るきき。
とにかく愛情溢れてんだ。
私の立ち入る隙なんてないぐらいに。

ららは幸運な子。
あの日私が
寄り道をしなかったら出会っていなかった。
私とききがいるから
もう寂しくないね。
薄汚れて、車道の中央分離帯の植え込みで
お腹を空かせて鳴くことなんか
もう無いから安心しな。

しかし授乳するききさん。笑
ききのちっちゃい乳首を必死に吸うららさん。
笑える。。そして癒される。笑

ききのちびっこギャング期がようやく
終わったかと思いきや、また一からのスタートか。笑

今以上に、忙しくなる幸せ。笑

捨てる神あれば拾う神あり。
この世界に、必要のない命なんて
ひとつもないんだ。

私と、ききのところに
ようこそ。
来てくれてありがとう、ららさん。

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?