ガレージキットのかなり大切なこと。
ガレージキットを作るうえで大切なことは「離型剤の処理」だと思います。
釈迦に説法ですが、離型剤とはガレージキットの生産時に型を保護し長く使えるようにするために使う薬剤ですね。
私も使ってますよ。もちろん。
この離型剤は生産時にはとっても役に立つのですが、組み立てにはちょっと(結構?)厄介者なのです。
離型剤が残ったままだと、接着剤が効かなかったり、塗装が簡単に剥がれたりしちゃいます。
ある程度塗装作業が進んで、塗り分けのマスキングテープを剝がしたときに、塗膜がテープにくっついてきちゃって「うわっ!!(涙)」ということが時々起こるんですね~。
ええ、今回も「ストーブロボVer.2」でも最後の方でおこっちゃいましたね…
ガジェットゴースト達は基本汚して仕上げる。ので塗膜の剝がれ事故からのリテイクも仕上げの一部に出来ちゃいますけど、キレイな美少女フィギュアだとこうも行きませんな。
今回は離型剤の処理について、いろいろ調べてみました。
ほうほう、部品を「茹でる」、「超音波洗浄機で洗う」、なるほどなるほど。ってハードル高くないか!
確かにその方が良いのは解ります。でも、そこまでできる機材と環境を持ってる人って少ないでしょ。
なので出来るだけ普通の家庭であるもので出来るだけの離型剤処理をしました。
もう皆さんやられている工程ですが、
1)中性洗剤を溶かした水に24時間以上、漬ける。
2)クレンザーを使い、歯ブラシで部品をガシガシみがく。繊細な部品には注意です。
3)最後によ~く水洗いして乾かす。
4)部品の表面を600番ぐらいのペーパーがけをして、表面に細かいキズをつける。表面仕上げの一環にもなります。
ちょっといろんな部品が入っていますが、洗い終わった部品たちです。
すごく基本のキみたいなことを確実にやってみました。
今回は市販の離型剤落とし液「レジンウオッシュ」みたいなものは使いませんでした。だって今まで使ってきて、離型剤の残りが結構あったんですよね…効果ってどれくらいのものなんだろう。
部品の表面にペーパーがけをして(600番ぐらいの)表面に細かいキズをつける塗装の食いつきを良くする工程を「足付け」と呼んでいるそうです。
でも、細かいディテールが多かったりするとペーパーかけきれないよね~。
クレンザーを使い歯ブラシでゴシゴシするのも、部品の表面にキズを付ける効果を狙っているそうですが、どうなんでしょう。実際のところ。
ここまでやっても、離型剤が残っていたせいか塗膜の剝がれが起こりました…
なので最終的には「プライマー」を使いました。
うん、これが確実ね。やっぱり。
洗い終わった後に気泡や欠けのエポキシパテで埋めてやり、仕上げをしたら「フィニッシャーズ マルチプライマー」を全体に吹き付けました。
※今回は塗装した後に剥がれが起こったので、一度ラッカー系うすめ液にドボンとつけて塗装を落としてから、プライマーを吹いてます。
ちなみに「フィニッシャーズ マルチプライマー」は乾燥すると表面がカラッとなるのですが、他社のものはペタペタします。
なので、プライマーを吹き付けたとはホコリの付着などに要注意です。
環境と機材がある方は、部品を「茹でる」「超音波洗浄機で洗う」ほうがより確実です。是非実行してください。
でもプライマー使っちゃうほうが楽だよね。っていうのが、長々と書いてきた結論でした。
やかん君の塗装が進んでいるので次回はそこらへんで気付いたことを書いていきます。じゃ。
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