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コーカサスから中東へのバイク旅行 (その99)

2023/11/2

昨日の夜は雨の降っていたが建物の中でキャンプしていたので快適に過ごすことができた
建設中の店舗にテントを入れて入り口にバイクを止めてカバーをかぶせ目隠しを作った
昨日の夜は、隣の雑貨店の店主が飲み物と食べ物を差し入れに来てくれたり、ここに泊まることを許してくれたハッジが様子を見に来てくれたりした
その時ちょうどテントの中から通りを眺めていたときにハッジと目が合い、彼は親指を立てて帰っていった
朝、朝食をとりながらネットをチェックするとアリーの友人が私を探しに来ていたようで、何件かメールが来ていた
えぇ?昨日アリーとメールのやりとりをしながら21時に寝てしまったが、自分がアリーに頼んだのはラマディでのキャンプ場所を知っている人を紹介してほしいと頼んだのに、、、
仕方がないので、探しに来てくれたと言う友人に謝罪と、今いる場所のロケーションを送っておいた
その人はアフメッドさん
ファルージャに住んでいる人で怒らせてしまったのか、その後メールに返事は返ってこなかった

9時にパッキングを済ませて出発
出発する前にハッジと隣の雑貨屋の店主と会うことができたので、お礼を言い出発する
ファルージャ市内をゆっくりしたスピードでドライブする
走りながら携帯ショップを探す
サマーラでイヤホンのシリコンパッドを片方を紛失してしまって、代わりに燃料用のシリコンチューブを差し込んで使ってみたがやはり耳が痛い
ちょうど合うものが見つかるかどうかわからないが、とりあえず店で聞いてみよう
ショップはすぐに見つかって中で事情を説明すると、少し小ぶりながらちょうど良いものがあった
お金を払おうとするとお金は良いと言う
ほんと会う人会う人いい人たちだらけで、驚いてしまうがこれが本当にイラクの人たちなのだ

バザール周辺の道が渋滞している以外流れがよく特にストレスも感じないで走れる
チグリス川沿いの公園で少し休憩をとり、昼食を済ませてラマディに向かう
チグリス川の橋を渡り郊外に出ると、交通量も少なく、道も広く走りやすい
しかし、自分の向かうラマディ方面の空模様は良く無い
なんとか目的地に着くまで天気がもってくれることを祈りながら走るが、残念ながら街から10キロほど走ったところで雨が降り始める
すぐUターンして来た道を戻り、どこか雨宿りできる場所を探しながら走る
それはすぐに見つかって、閉まっている小さな店舗が4軒分位の建物の庇の下に緊急避難
時折強い降りなる雨が止むのそこでしばらく待つ
しばらく待つな。まだまだ雨が止む気配がない
そのうちトイレに行きたくなって、雨が弱くなるのを待って、近くのガソリンスタンドに移動
スタンドの事務所が入った母屋の横にバイクが入れられるスペースがあるので、そこにバイクを停めて従業員に声をかけ、トイレを借りる
バイクを入れた庇の下には従業員が休むためのソファーもあり、ここで待つ方が快適なので従業員たちと話をしながらしばらくそこで待つ
やっぱり困ったときにはガソリンスタンドだよね

僕らの味方ガソスタ🎵
♩みんなの友達ガソスタ
ノーガソスタ、ノーライフ🎶
♬ガソスタが有ればどこだって行けるさ

しかし、現実はそう都合よく行かない
しばらくすると、厳めしい顔つきの親父が自転車に乗ってやってきて、自転車を停めるので、そのバイクをどけろと言う
今まで客の対応の合間に来て無駄話をしていた従業員たちは、それぞれの仕事に戻っていった
鬼軍曹の登場で一人ぼっち雨が止むのを待つ
しばらくするとそのおじさんが話しかけてきたので、雨が止むのを待っていることを説明したらもう雨はやんだと言う
空模様を確認すると、確かに西之保の空が明るくなってきていて雨はやんだようだ
できれば、道路が少し乾くのを待ちたいなぁ
そう申し出ると出発しない理由は無いと言うようなことを言っているので、どうやらだめそうだ

最初に雨宿りしていた場所に戻り、道路が乾くのを待っていると、そこに1台の車が来て止まった
その人は、自分の雨宿りしている店の店主でバイクの修理屋だった
何か問題があるのか自分の店に用事があるのかと聞かれて、ただ雨宿りをしているだけだと伝える
とてもいい感じの店主でそこで道路が乾くの待たせてもらう
店を開くと少しずつ客も集まって来て賑やかに
そのうちにアリーから連絡が入り昨日のアフメッドさんに連絡を取るように言われ、メールを送って自分のいる場所のロケーションも送った
そしてようやく自分を見つけたアフメッドさんと会うことができ、今日は彼の家に泊まることになった
彼の家は自分が雨宿りをしていた場所からチグリス川を挟んで、ちょうど反対側の場所にあって、彼の家に行くためには一旦ファルージャを経由していかねばならなかったので30分ほど時間がかかった
到着してみると彼の家はこちらが恐縮するほど立派な家に住んでいて、着いてまずはシャワーを浴び、着ていた服を洗濯してくれると言うので服を渡した
細やかな気遣いで快適な夜を過ごすことができた

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