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コーカサスから中東へのバイク旅行 (その96)

2023/10/30

7時起床
まだグアランは寝ている
静かに中庭に出て、タバコを一服
昨日の夜を思い出す
楽しい夜だった

8時半に起きたグアランと軽い朝食をとり、9時に家を出て店へ
昨日高圧洗浄機で洗ってもらったので、バイクがピカピカでうれしい
出発の準備をしているとスーリも出勤してきた
みんなと記念撮影をして、別れをつげ9時半出発
また、近いうちに機会を見つけて戻って来ることを心に決め走り出す
昨日スーリの店まで案内してくれたバイク屋に寄る
しかしの残念な事に昨日案内してくれた店主らしき人物はいなかった
とりあえず挨拶をして出発
店にいた1人が市内を抜けるまでバイクで先導してくれた
ありがとう

街の郊外で給油する為にガソリンスタンドへ寄る
普通に給油する位置にバイクを止めようとすると従業員に止められた

ガソリンをここじゃないのかな?と従業員に聞こうとすると斜め上の方を指差しながら、カメラカメラと言う

そこでピンときたが、中東旅行のフォーラムで、誰かがバイクはスタンドで直接給油できない法律があると書いていた
なので、携行缶的な物に給油してもらった後、それをバイクに直接自分で入れなければならないらしい
その際の開始から終了まで、15分の制限時間もあるらしいことを書いていた
めんどくさ!
法律を守るらせるために、カメラを設置して監視していると言うことか
まあ法律なら仕方がない、外国人と違い我々日本人は法律やルールをすすんで守る礼儀正しい民族なのだ(問題発言)
よく見てみると、ガソリンスタンドの入り口にプレハブの小屋の立っていて、人がそこに並んでいる
もしかして休日日に手続きしてるのかな?

その小屋の近くでテーブルにプリンターを乗せて、書類関係の商売をしている人がいるので、声をかけてオートバイにガソリンを入れたいのだが、大丈夫かといろいろ質問した
特に自分は手続きは必要なさそうで、ガソリンも買えるらしい
教えられた通りガソリンスタンドの端にバイクを寄せて停め、予備のガソリンの入ったポリタンクをタンクに入れて空になったポリタンクを持って行き給油してもらう
料金を支払うと、5リッターで2450ディナール
細かい金額の紙幣は無いので、支払いは2500ディナール
と言う事は、ガソリン代は1リットル500ディナール=48円ぐらいか?
さすが産油国、安いなぁ

無事給油もできて、郊外を抜けて民家のない荒涼とした幹線道路を走る
天気はあいにくの曇り空だが、かえって涼しくて快適
交通量も少ない道を快調に走る
今日の目的地はティクリートで今回は最短距離の道の1本北側の道を通りBaiji を経由してティクリートに向かう
走行距離は大体160km
ちなみに、ティクリートは、サダムフセインの故郷で潜伏していて、米軍に捕まった場所がティクリートの南15キロほどにあるダウルという町だそうだ

Baiji まで90kmの道を1回の休憩を挟んで、3時間で到着したが、その間幹線道路沿いにはほとんど民家はなく、その代わりに驚くほど沢山の防御陣地が配置されていた
防御陣地の間隔は数km置き、近い所だと、1キロも離れてない場所に次の防御陣地があった
道端にはかつて灌漑用の水タンクが乗っていたらしき鉄塔が例外なく、横倒しになっていた
北にあるモスルからバクダットまで南に伸びる幹線道路
それに突き当たる手前にチグリス川が流れ、その橋を渡る前に2カ所のチェックポスト
停められてきっちりチェックされた
パスポートを渡して2,3質問に答える
質問は大体、国籍?今どこに向かうのか?どこから来たのか?目的は何か?
そして、本部と連絡をとって通して良いかどうかの確認
返事が来るまで、10分から20分
最初の警戒モードから、その頃には打ち解けていて大体の兵士はフレンドリーな感じになるが、毎回これでは時間がとられて面倒
そこを出発して、橋を渡り、幹線道路に出るまで軍関係者の中、ヨンダブリュディーに先導してもらう
橋を渡った後チェックポストがまた2カ所あったが、先導する車のおかげでノーチェックで通ることができた

幹線道路から少し何かすると、すぐにBaiji の町
小さな街でほこりっぽく2階以上の高さの建物は見当たらない
適当なレストランで、食事
軽いものが食べられれば良いので、サンドイッチを買おうとしたらお金は要らないと言う
紅茶も無料でいただいて食べ終わってレストランの従業員たちと写真を撮りさよならを告げて出発
人々は相変わらず優しい

ティクリートまでの50キロを幹線道路を走り市内に俳優手前のチェックポストを抜けて市内へ
キルクークよりは小ぶりだが、そこそこ人口が住んでいそうな地方都市
様々な店舗がひしめき合っているが、相変わらず埃っぽい
市内を抜けてチグリス川を渡る大きな橋を渡ってiOverlander に有ったキャンプポイントに向かおうと思ったが、チグリス川の川辺でキャンプすることにする
チグリス川の水を思ったよりも澄んでいて、長距離生流れ下流域に達する川の水とは思えない

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