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スクールアイドルの夢が繋がった大舞台―LoveLive! Series 9th Anniversary ラブライブ!フェス―(前半)

前置きですが読んでいただければ。

 まず、ちょっと長くなると思いますが前置きとして、私にとってのラブライブ!の話をさせてください。
 私がアニメを見始めたのはおおよそ7年くらい前のこと。Twitterもそのちょっと後くらいから始めまして、それである程度アニメの話題を拾っていました。といっても大量に見るようなタイプでもなく、気になったものを見てみて気に入ったら視聴を続けるような感じでした。
 そしてそのようなことをしていたのですから、「ラブライブ!」という作品の話題も当然に入ってきていました。その時は作品名やキャラクターの絵くらいしか知らなかったもので、見かける中ではキャラクターの話題が先行していたこともあり、「アイドルものかあ…守備範囲外だなあ」という印象でした。もちろん繰り返し見かけはするのですが、人気の作品なんだなあということは理解できていても、興味の対象になるということは当時はありませんでした。
 そんな私に転機が訪れたのは、2016年年始から始まったNHKにおけるTVアニメ「ラブライブ!」再放送。2015年末のNHK紅白歌合戦にμ'sが出場したことは既に知っていたなかで、そんな話題作を最初から見られる機会が来るということを知り、「さすがにこれだけ人気なのには理由があるのだろうし、新たな作品(サンシャイン!!)も今後始まるらしいから見て損はないか」と視聴を開始。それからというものの、苦手ジャンルだったリズムゲームの「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」を始めたり、聖地巡礼が趣味だったことから「ラブライブ!サンシャイン!!」の舞台・沼津を訪れるなど、友人数名に背中を押されたことも影響して徐々にラブライブ!の世界へと引き込まれていきました。
 そしてAqours First LoveLive! 〜Step! ZERO to ONE〜 Day2のユナイテッド・シネマわかばでのライブビューイングでライブに初めて参加。ラブライブ!に足を踏み出す前から「こういうのってチケット取れないんだろうなあ…」と思っていましたが、Aqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR名古屋公演Day1にて初の現地参加をすることもできました。ラブライブ!といえばやはりライブ、ライブの喜びを味わい抜け出せなくなっていきましたが、その一方で「μ'sのライブはもう見ることができないのかな…」という思いも自分の中にはありました。その当時にはまだ行こうとすら思っていなかった"Final LoveLive!"のワードがどうしても自分の中では重く突きつけられていたのです。
 ですが、そこに一筋の光を当ててくれた出来事がありました。それはSaint Snowの2人が初めてステージに立ったHAKODATE UNIT CARNIVAL。この時はシネプラザサントムーンでのライブビューイングに参加していました。そこでAqoursだけじゃない複数のスクールアイドルグループがステージに立つ姿を目にして、これは可能性を感じて良いのではないかと、いつしかそんな夢を見るようになっていたのです。
 たぶん私が「"スクールアイドル"が好き」ということを言い出したのはこの辺りからだったと思います。「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」のラストシーンではこんな感想を書いたこともあります(後編全文はこちら)。

 さて、三津の砂浜へ2人の少女が走ってきます。会話からするに中学生でしょうか。どうしてここへ来たのかと尋ねられ、1人の少女はこう語ります。「えーっ、この前あった沼津のライブ、見てなかったの?」「私、高校生になったら、絶対スクールアイドル部に入るんだ!」このセリフで本当に涙が止まりませんでした。
 秋葉原でμ’sと、スクールアイドルと出会った千歌が輝きたいという気持ちに気がついて始まった物語。その千歌の熱い想いに引き寄せられてAqoursとして輝き、そしてその輝きは新たな輝きを生み出していく。そうか、これがラブライブ!なのだと。μ’sの、A-RISEの、Aqoursの、Saint Snowの、ここまで歩んできたスクールアイドルのすべてが詰まった物語なのだと。そしてまた新たな輝きが生まれ、ラブライブ!はもっと広がっていくのだと。私はもちろんμ’sもAqoursも好きなのですが、それ以上に今言いたいのは、スクールアイドルが好きだということです。だから、もっとたくさんのスクールアイドルの輝きが見たいと心の底から思っています。μ’sやAqoursだけがスクールアイドルじゃない。輝く物語がきっともっとたくさんあるのだと思ってしまうのです。現実でもSaint Snowが活躍の場を広げていることをすごく嬉しく思っていて、そして虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会も動き始めています。これからスクールアイドルがどんな輝きを見せてくれるのか、ラブライブ!がどんな世界を見せてくれるのか、楽しみで仕方ないです。

 そして、ラブライブ!にとって重要な9周年を迎え、ラブライブ!フェスの開催が発表。発表会の様子を生放送で見ていたのですが、期待でどうにかなってしまいそうなほどでした。ついにμ'sのステージを見ることができるのだと、スクールアイドルがステージに集結するという自分の夢が叶う瞬間が来るのだと。フェスのチケットを手に入れることもでき、さらには虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 First Live "with You"で新たなスクールアイドルの門出を見届けることができた(感想はこちら)のは幸運というほかないでしょう。
 こんな自分がラブライブ!フェス当日を迎えたものですから、Day1開演前はほとんど感情の整理ができない状態でした。開演前に(北浦和のコメダ珈琲店で半泣きになりそうなのをこらえて)連投したpostだけ載せて、ライブの感想に入っていこうと思います。なお、今回感想を書くにあたり、Day1Day2の現地およびディレイビューイングを各公演2回ずつ見ています。細かいポイントなんかはディレイビューイングで映っていた範囲内でしかないことをご承知おきください(現地は両日スタンドレベル400でしたので)。


1月18日(土) Day1公演

1-1 未体験HORIZON / Aqours
 
ラブライブ!フェスのオープニングを飾るのはAqoursの4thシングル「未体験HORIZON」。今回が初披露ですが、まさに「未体験」なスクールアイドルの祭典の始まりにふさわしい曲ではないでしょうか。この曲のセンター総選挙では1年生の花丸・善子・ルビィが上位になりましたが、このメイン3人のキャストが本当に良いんですよ。憧れのセンターに立った国木田花丸役高槻かなこさんはその表情が抜群に良かったですし、津島善子役小林愛香さんと黒澤ルビィ役降幡愛さんも素晴らしかったです。後者2名についてはユニット曲あたりが分かりやすかったのでそちらで触れます。他のキャストももちろん良いパフォーマンスで、Aqoursのステージの完成度には毎回驚かされますね。
 この曲に関してもうひとつ言いたいのは、細かい話になりますが衣装の良さです。ダンスとともに羽が動くのですが(PV以上に動いていると思います)、本当に羽ばたいているような姿がとても好きです。この辺りはぜひ映像で確認していただきたいポイントですね。
 ステージ後に簡単な挨拶を挟み、ステージのバトンは虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(以下、ニジガク)へと渡されます。

1-2 TOKIMEKI Runners / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
 
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 Fitst Live "with You"の開幕映像が流れ、ニジガクメンバーの9人がステージへ。ニジガクの最初の曲は「TOKIMEKI Runners」。ニジガクのステージがこの曲以外から始まることはまず考えられませんね。この曲も個人的に思い入れがあって、先述したように私がラブライブ!の世界に入ったタイミングでは既にAqoursが活動を始めており、新しいスクールアイドルの最初の曲というドキドキ感は味わったことがありませんでした。それだけにCDを買った日には緊張しながら聴き始めたのですが、1曲目のこの曲を聞いて「ああ、グループが違ってもこれこそラブライブ!の曲じゃないか!」と感動したことを鮮明に覚えています。
 最初に「未体験HORIZON」が入りある程度会場が温まった状態とはいえ、ニジガクの一番最初の曲だけあって緊張は大いにあったでしょう。ディレイビューイングで気がついたレベルなので、現地参加でモニターまでよく見られなかったという人は案外気づかないかもしれませんが、表情など割と良い一方で少し硬いなという印象も受けました。とはいえかなりの盛り上がりも見せていましたし、それぞれに個性あふれるメンバーの力を結集させてよくやっていたと思います。
 曲が終わった後のMCでも緊張を感じる場面がいくつかありました(「受け取って」を2回繰り返していたところとか)が、メンバー挨拶あたりは和やかになりました。First Liveでも思ったのですが、ソロ活動をメインに打ち出しているのとは裏腹にニジガクはかなり仲の良いグループでして(その辺りの理由は先日発売のFIRST FAN BOOKのキャストインタビューに書いてあります)、ステージ上でも仲間と一緒に話していると落ち着くのだと思います。ただ今回は参加キャストが多い以上MCに時間がかけられない構成であり、その辺りが響く部分はあったのかもしれません。

1-3 夢への一歩 / 上原歩夢(CV.大西亜玖璃)
 ソロ曲1曲目は上原歩夢役大西亜玖璃さんの「夢への一歩」。First Liveよりも大きな会場であるフェスで披露する最初のソロ曲だけあって緊張したでしょうが、歩夢の真心溢れる姿がよく出ていたと思います。ここぞときめる時の笑顔がとても素敵でしたね。
 First Liveで感じたダンスと歌の両立についてはまだ成長が必要でしょうか、ダンスも大変な曲だけあって歌に響いてしまう場面がありました。大西さんの歌声は本当に綺麗だなと感じていて、それがソロステージでももっと発揮されていくと良いなと思います。ニジガクメンバーのなかでもラブライブ!に対する想いはひときわ強いキャストでしょうし、今後練習やステージを積み重ねていくなかで、もっと輝くことができると信じています。

1-4 ドキピポ☆エモーション / 天王寺璃奈(CV.田中ちえ美)
 続いては天王寺璃奈役田中ちえ美さんの「ドキピポ☆エモーション」。コールなども多い曲だけあってFirst Liveではかなーり盛り上がったのですが、ニジガクに初めて会う人も多いであろうフェスにおいてもなかなかの熱気を感じましたね。ダンスがかなり忙しくこれまた大変な曲なのですが、璃奈らしいステージをきちんとやってくれたなと思います。Day2にソロ曲を披露するキャストがバックダンサーとなって盛り上げるなど、仕掛けも良かったですね。
 この曲、他の曲とは異なり難しいなと思うポイントがありまして、それはアニメーションでも璃奈の顔を見ることができないということ。もちろん璃奈ちゃんボードで出る表情はありますが、アニメーションを再現するラブライブ!の曲においてはかなり影響しそうな部分だとディレイビューイングでふと気がつきまして。田中さんは先述したキャストインタビューにおいて、ボードの裏で「璃奈ちゃんはきっとこういう顔をしているはず、と私なりに表現」していると話していて、璃奈と田中さんの繋がりが直に出てくるのだなと。その繋がりはこれからもより深まって、璃奈らしいトキメキを表現していってくれるのではないでしょうか。

1-5 眠れる森に行きたいな / 近江彼方(CV.鬼頭明里)
 3人目はDay1のみの出演である近江彼方役鬼頭明里さん。First Liveの感想でも述べましたが、「眠れる森に行きたいな」という曲は会場からの応援が得づらいという点でとても難しい曲なんですよね。ですが鬼頭さんご本人曰くあまり緊張しないタイプということもあり、マイペースな曲でも堂々と披露する姿には安定感があるなと今回も感じました。鬼頭さん自身もかなりマイペースな雰囲気のある方で、キャラクターとのリンクが自然と強いキャストだと思います。彼方らしいのびのびとしたステージを披露してくれましたし、会場も彼方のペースに飲み込まれていくようでしたね。

1-6 Starlight / 朝香果林(CV.久保田未夢)
 Day1ニジガク最後のソロ曲は朝香果林役久保田未夢さんの「Starlight」。センターステージでの堂々としたパフォーマンスはさすがで、ダンスで魅せる部分の多い曲ながら歌との両立もできていて圧巻でしたね。個性豊かなニジガクキャストのなかでもトップクラスの実力があることを見せつけてくれました。ただ、強いて言うならの話ですが、もっと果林らしさを出してくれるとなお良かったなと思いました。これまたキャストインタビューで出た話にはなりますが、ラブライブ!というコンテンツだけあって自身に既についている色にはやはり悩むこともあったようです。これから先、朝香果林役として歩んでいく中で、どんな姿を見せてくれるのか…楽しみですね。
 ステージを終えると、「この会場の視線、全部私で奪っていたいんですけど」と言いつつニジガクメンバー全員を呼んで集合。果林らしくていいのですが、これがDay2と割と面白い対比な気もします。

1-7 Love U my friends / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
 ニジガク最後の曲は2つ目の全員曲である「Love U my friends」。トロッコに乗り込み観客の近くに来てくれましたが、グループ曲であることとも相まって全員の表情が良くなっていた気がします。ラストではアリーナ後方に集結してトロッコ上でダンスを見せてくれましたが、ステージでダンスをきちんと見られるのも、トロッコで近くに来てくれるのも、どちらもライブの魅力なんですよね…。それゆえどちらも欲しくなる、なかなか悩ましいところです。
 曲が終わり暗転してニジガクのステージはここまで。さて次は…。

1-8 元気全開DAY! DAY! DAY! / CYaRon!
 2018年のユニット対抗全国ツアーで流れたユニットのアレンジ曲が流れ始め、最初のユニットはCYaRon!。ニジガクのユニット曲がまだリリースされていないし、今回はユニット曲はないのかもしれないとちょっと油断していましたね。
 持ち前の元気さで登場したCYaRon!、前奏の「千歌です!曜です!ルビィです!3人合わせてWe are CYaRon!」の名乗りから良いですね。CYaRon!らしいステージのなかでも特に良かったのが黒澤ルビィ役降幡愛さん。「寝ないよ寝ない 休むだけだよ」で元気に飛び出す姿から全力で楽しんでいるのが伝わりましたし、渾身の「ピギィ―!」も最高でした。高海千歌役伊波杏樹さんの「あけおめことよろWe are CYaRon!」も可愛くていいですし…CYaRon!の良さが出まくりでした。

1-9 P.S.の向こう側 / CYaRon!
 1曲目で会場を一気に盛り上げ、続いての曲は「P.S.の向こう側」。CYaRon!といえば元気さですが、やっぱり可愛さも大事です。ダンスがとにかく可愛くていいですね…全力で手を振る伊波さんとか素敵です。体を思い切り使ったダンス、ちょっと大げさに見えるくらいがステージ上では良いんです。それに表情も素晴らしいですね、見ている私たちも元気になるステージでした。フェスという環境だけあってAqoursやユニットについてよく知らないという人も会場にはいたと思いますが、その魅力を存分に見せつけてくれましたね。

1-10 GALAXY HidE and SeeK / AZALEA
 続いての登場はAZALEAで、1曲目は「GALAXY HidE and SeeK」。個人的な話ではありますが、この曲はユニット曲のなかで一番好きな曲でして…やってもらえて本当にありがたいです。この曲で登場するだけあって、まさに微熱系ユニットであるAZALEAの魅力が出ますしね。ソロで入る曲ながら、黒澤ダイヤ役小宮有紗さんは見た目にも声にも美しさがよく出ていました。1曲目からAZALEAのレベルの高さを存分に味わうことができましたよ。

1-11 Lonely Tuning / AZALEA
 AZALEAの2曲目は「Lonely Tuning」。AZALEAも1曲目とは異なる雰囲気の選曲といった感じでしょうか。この曲はかわいいダンスで3人の愛らしさがよく出る一方、歌声の美しさも感じられるのでなかなか贅沢。それにしてもAZALEAの3人も表情が良いですね…。特に高槻さんの笑顔は「未体験HORIZON」同様に素敵だなあと思います。

1-12 コワレヤスキ / Guilty Kiss
 ユニットのラストはGuilty Kiss。その1曲目は「コワレヤスキ」ですが、まあこの3人はやはりとんでもないですね…。間奏で津島善子役小林愛香さんが「ラブライブ!フェス…かかってきなさい!」と煽る場面がありましたが、いやこれはまさしく殴り込みと言いますか…語彙がなくて申し訳ないのですが本当に強い。3人の強さを秘めたあの表情はさすがですよ。小林さんが最後に見せたウインクとかゾクゾクします。ユニットごとに全く雰囲気が変わるこの感じ、スクールアイドルの祭典という感じでとても魅力的でした。

1-13 Guilty!? Farewell Party / Guilty Kiss
 1曲目で完全に会場を染め上げたGuilty Kiss、続いては「Guilty!? Farewell Party」を披露しました。「コワレヤスキ」とは打って変わって可愛い振り付けなども多い曲ですが、それでもGuilty Kissらしいクールさが芯になっていました。歌唱力も高いですし。そして最後は小原鞠莉役鈴木愛奈さんの「ラブライブ!フェス、終わんないよ!」で見事に締めてくれましたね。いやあ本当にすごい…どのユニットもそれぞれの魅力あふれるステージを見せてくれました。

1-14 SELF CONTROL!! / Saint Snow
 続いての登場はSaint Snow。HAKODATE UNIT CARNIVALを思い出すこの流れ、実に豪華ですね…まさしく祭典ですよ。Saint Snow登場時のアレンジ曲は今回のために作ったものでしょうか、いいですね。
 Saint SnowはAqoursのライブにゲストとして乗る機会もそれなりにありましたが、今回はゲストではなくメインのグループのひとつ。物語の中心のグループではなくても、人数が2人と少なくても、メインを張るグループとしての気迫が見られて正直圧倒されました。鹿角聖良役田野アサミさんの強さを秘めた笑顔も、鹿角理亞役佐藤日向さんの魂のこもったラップも、本当に素晴らしかったですね。
 MCでは普段の2人の和む感じが出ていました。佐藤さんの見事な英語に「…イェーイ!」と乗っかる田野さんのお茶目っぷり大好きです。佐藤さんの発言、「ラブライブ!が大好きな人はーい!!!」っていうのもいいですよね。佐藤さん本人がラブライブ!好きで自分で返事しちゃうんですから。観客はもちろんキャストからも深く愛される、ラブライブ!というコンテンツの良さをひしひしと感じます。

1-15 Believe again / Saint Snow
 MCを挟みもう1曲披露したのは「Believe again」。ディレイビューイングで見ていたらワイプ?を再現していてビックリしました。PVなどついている曲ではそれにかなり寄せたカメラワークなどしてくれていて、映画館で観るのも楽しかったですよ。
 こちらも2人の気迫を感じるステージでした。佐藤さんの表情もすごくいいですね、映画での笑顔でパフォーマンスする理亞の通りでした。2人のステージを初めて見る人はきっと少なくなかったと思うのですが、2曲だけながらこれはすごいものを見せつけてくれたと嬉しい限りでした。

1-16 届かない星だとしても / Aqours
 Aqoursのメンバー映像が流れ…あれ、センターモニター使ってないぞ?と思ったらまさかのAqoursシップ9周年バージョン登場ですよ。東京ドームでのAqours 4th LoveLive! 〜Sailing to the Sunshine〜に登場したAqoursシップに手を加えたものでしょうか、Day1は側面のスタンド席だったので先端の9周年ロゴまでよく見えました。
 さて、Aqoursの1曲目は「届かない星だとしても」。Day1時点では意外だなと思ってしまったのですが、恥ずかしながらこの曲の歌詞を見落としていましたね。なるほど、初めてμ'sと共にステージに立つフェスでこの曲をやらないという選択肢はないわけです(Twitterで流れてきた発言ではありますが、スクフェスのアプリが入っている方はぜひ楽曲選択画面のジャケットを見てみてください)。結構Aqoursらしい曲でもありますし。
 Aqoursはどのキャストも本当にいい表情をしていますよね。最初から伊波さんが会場を煽ってめちゃくちゃ盛り上げてくれるのですが、曲も相まってキャストと一緒にどんどん楽しくなってしまいます。ここでまた一気に会場がAqoursの作り出す雰囲気に染まる、この差がたまりません。

1-17 MIRAI TICKET / Aqours
 1曲目終了後全員が船に一旦戻り、続いてはTVアニメ1期挿入歌「MIRAI TICKET」。Aqoursシップを出すならやっぱりヨーソロー(物理)で光の海を渡っていきたいですよね。高海千歌役伊波杏樹さんの「みんな一緒に輝こう!」のセリフも入っていて、まさにAqoursらしいステージです。そしてそれを受けた渡辺曜役斉藤朱夏さんの笑顔がアニメ通りで良いんですよ。
 2曲目を終えるとMCと自己紹介に入ります。AqoursのMCもいつもよりは駆け足でしたが、それでも梨子ちゃんビームにバタバタとやられるキャストや、フェスでも健在の小宮さんの眼力など、大舞台でもいつものAqoursだなーと安心できましたね。

1-18 青空Jumping Heart / Aqours
 そして3曲目はTVアニメ1期オープニングの「青空Jumping Heart」。私が「ラブライブ!サンシャイン!!」を見始めて衝撃を受けた大好きな曲で、たぶん今でも一番好きな曲なのかもなあ…と思っています。1番まではステージで披露し、途中から学年ごとにトロッコに乗るなどしていましたが、ここでも特に1年生キャスト3人の楽しそうな姿が印象的でしたね。降幡さんのソロの部分では両隣でルビィのように腕を構える2人など、やはり仲良しな3人だなあとほっこり。

1-19 恋になりたいAQUARIUM / Aqours
 そのまま続けて4曲目は2ndシングルの「恋になりたいAQUARIUM」。この曲はすべてステージでの披露となりましたが、PV付き楽曲だけあってアニメーションとのシンクロが存分に楽しめました。曲調としては可愛らしく楽しいですが、その中でもPVを再現するAqoursの技術の高さが感じられるのがこの曲のいいところです。

1-20 君のこころは輝いてるかい? / Aqours
 Aqoursが披露する最後の曲は1stシングル「君のこころは輝いてるかい?」。披露する機会も最も多い、伊波さんの言う通りAqoursが最初に歌った大事な曲です。それだけAqoursの成長を感じられる曲でもあり、ファーストライブからはもう3年近く経ったのだなあとしみじみと思います。熱の入り方を見ると、会場の観客もこの曲が好きなんだなとなんだか感動しますね。私も1stシングル発売時点ではまだラブライブ!との出会いを果たしていないのですが、それでもここから始まったんだという最初の曲という特別さはよく分かります。
 そしてAqoursのステージも終わり、最後に出番が来るのは…。

1-21 僕らのLIVE 君とのLIFE / μ's
 μ'sのメンバー映像が流れ、ついにこのときが。ステージに立っているのは紛れもなくμ'sの9人。私がずっと夢見ていたμ'sとの出会い、それはもはや現実なのかどうか分からなくなるくらいで。これまで映像でしか見たことがなかったμ'sが今目の前に立っている、そう簡単に飲み込めることではありませんでしたし、周囲の反応もそれはすごいものでした。
 μ'sの1曲目は1stシングルの「僕らのLIVE 君とLIFE」。当日この辺りは完全に頭が追いついていない状態だったのですが、それでもはっきりと感じ取ったのはμ'sの9人はステージが大好きだということ。4年弱という長い時を経てまたステージに立てることの喜びに溢れていました。整理のつかない気持ちのまま私は泣きながら盛り上がっていましたね…。特に星空凛役飯田里穂さんや東條希役楠田亜衣奈さん、矢澤にこ役徳井青空さんの笑顔は素敵だなと思いました。29人ものキャストを見るからこそ、ステージ上の笑顔が魅力的なキャストには本当に惹かれます。
 1曲目の披露を終えると、MCおよびメンバー挨拶へ。高坂穂乃果役新田恵海さんの代表挨拶が「お久しぶりです!」であることに熱いものを感じました。コール&レスポンスも初めてなのでなんとか事前に予習していたのですが、会場の熱気がすごいすごい…。ライブ会場で発される「テンション上がるにゃー!」や「ことりのおやつにしちゃうぞー!」、そしてにこにーボイス…もう感無量です。本当に。

1-22 僕らは今のなかで(メドレーver.) / μ's
 さて、ここからは曲数も非常に多いのでということで、ラブライブ!TVアニメメドレーという形で進行。最初はTVアニメ1期オープニングである「僕らは今のなかで」。再放送のTVアニメ2期第12話で披露された時には不覚にも泣いてしまった、これまた思い出深い曲でもあります。
 メドレーはほとんどがトロッコに乗った形での披露でしたが、観客の近くで再開を喜ぶμ'sの姿がとても印象的でした。クールなイメージの強い西木野真姫役Pileさんの笑顔が素敵でしたし、小泉花陽役久保ユリカさんもお綺麗だし動きが可愛い…。

1-23 No brand girls(メドレーver.) / μ's
 続いてはTVアニメ1期挿入歌の「No brand girls」。これがコールで最高に盛り上がる曲なのは事前に知っていましたが、それにしてもすごいですね…本当に最高です。ステージで見るのは初めてだとかそんなこと関係なく、もう私も一緒にぶち上がりですよ。
 そしてこの曲、μ'sに初めて出会うこのタイミングでステージを見られることも贅沢なのかもしれません。もちろん存在を知っているとはいえ、自分の中での"No brand"を引っくり返してくれたような気がします。久しぶりにステージに立つ9人ながら、その熱量はさすがだなと感じました。

1-24 START:DASH!!(メドレーver.) / μ's
 メドレー3曲目もTVアニメ1期挿入歌、全員版の「START:DASH!!」。トロッコ上での表情なんかはディレイビューイングでよくよく見ていたのですが、またこうしてμ'sとして立てることを喜びトロッコ上で寄り添って歌う姿に、ここから本当にひとつになったというストーリーの曲であることも相まって、私もなんだか涙が出てきてしまっていましたね…。

1-25 それは僕たちの奇跡(メドレーver.) / μ's
 メドレー4曲目はTVアニメ2期オープニングである「それは僕たちの奇跡」。後方に一旦集まったトロッコは再び動き出し、その中でも上半身をつかった振り付けは結構見ることができました。ステージ上でのダンスの披露はやや少ないμ'sの出番ですが、μ'sパートの企画を務めた木皿さんのpostを見ればそれも頷けます。ほとんどがトロッコに乗った状態で披露されたのも、μ'sの9人がファンとの再会の喜びをより近くで感じたかったからなのではないでしょうか。

1-26 ユメノトビラ(メドレーver.) / μ's
 続いてはTVアニメ2期挿入歌の「ユメノトビラ」。メドレーという形式ながらそこそこな曲数を披露していますが、みなさんずっと表情が良いですね。特に園田海未役三森すずこさんの安定感や、絢瀬絵里役南條愛乃さんの歌声の美しさはさすがです。南ことり役内田彩さんの、ことりらしく跳ねるような動きも素敵。「START:DASH!!」と「ユメノトビラ」の2曲は「ラブライブ!サンシャイン!!」の劇中で流れた2曲であり、そんなμ'sとAqoursをつなぐような曲の両方をフェスという場で披露してくれたことに感謝です(話題に出ただけであれば「Snow halation」もそうですし、それも披露してくれましたね)。

1-27 KiRa-KiRa Sensation!(メドレーver.) / μ's
 メドレーラストの曲はTVアニメ2期挿入歌の「KiRa-KiRa Sensation!」。トロッコからステージへと戻った9人が抱き合う姿には、これまたμ'sとしてステージに立つことの喜びのようなものを感じました。そしてこの曲、歌詞がめっちゃ刺さるんですよ…。「奇跡それは 今さここなんだ みんなの想いが導いた場所なんだ」とかズルくないですか?みんなの想いが繋がったからこそのラブライブ!フェスなんですよ。TVアニメ放送からはそれなりに時間が経ちましたが、この曲が数年後しでこんなに刺さってくるとは思わなくて…これも気がつけば泣いてしまっていましたね…。
 さて、メドレーを終えて一旦MCへ入り、続いてが最後の曲です。

1-28 Snow halation / μ's
 ラブライブ!フェスDay1最後の曲は「Snow halation」。この曲を待ち望んでいた方は多いでしょうし、私もその1人です。μ's楽曲のうちフルコーラスで披露されたのは「僕らのLIVE 君とのLIFE」との2曲だけですが、μ'sの歌とPVに合わせたダンス(センターステージへの移動過程があったので完全ではありませんが)の両方が楽しめて本当にいいですね。
 この曲といえばラストのサビ前にオレンジ色に染まる会場。映像などでは何度か見たことがあったのですが、これが現実目の前に訪れた瞬間はすごかった…。やっと見ることができた、ここまで来られたんだと、感極まってまた涙が…。多くは語ることができないくらい感情が高揚していたのですが、本当に夢のような光景でした。

ラストのMC
 これにてラブライブ!フェスDay1公演の全28曲の披露が終了。Aqours・Saint Snow・ニジガクのメンバーも呼び、総勢29人のスクールアイドルがステージに一堂に会します。新田さんが「見ての通り大所帯になりましたので」と話していましたが、スクールアイドルが大好きな私としてはこの光景が本当に嬉しくて。そして印象的なのは伊波さん。伊波さん自身が憧れ続けていたμ'sの舞台を目にして「最高でした!」、そして涙を見せながら「ラブライブ!大好きです…」と。会場の観客はもちろん、ステージに立つキャストもラブライブ!が大好きで、そんなみんなの夢が叶った大舞台でした。

 こうしてラブライブ!フェスDay1が終演。本当に夢のような時間だったのですが、ここで終わらないのがラブライブ!フェス。Day2ではまたとんでもないことをしてくれたのですが、続きは後半の感想へ。

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