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何故僕たちはGTOに振り回され続けているのだろうか

こんにちはこんばんわKuZです!

最近、見に来てくれる人が多くなってきて

すごく嬉しいです!!

noteをサポートしてくださった方がいたり、

POKERを勉強して強くなってガンガン勝ちます!

みたいなコメントとか頂いたりして、

note書いてホントに良かったな~なんて思ってます。

三億円アイコン

まぁそんなわけで今回もnoteを書いていくんですけど
今回のトピックはGTOツールについてです。

何年か前にGTO、ゲーム理論を解析できるツール「Pio Solver」
メジャーになってからポーカー界隈はGTOを研究して

勝ち組になろうとする人がすごく増えたと思います。

僕自身や周りの先輩とかはどちらかというと
打って覚えるとか周りのメンバーと話して考える事が多かったので

割と最近までGTOツールを使う人がいなかったんですけど、

アミューズメントでもオンラインでも
「GTO」をベースにしてポーカーの勉強をしている人
しようと思っている人をよく見かけます。

ただ同じように「GTO」をベースにPio Solverで
ハンドを分析して勉強していても

「上手くなる人」「上手くなれない人」って結構分かれるんですよね。

これって結構不思議な事じゃないですか?

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それどころか空回って今までどうやって考えて
プレーしていたのか分からなくなってしまった
なんて人もいるみたいです。

なんでそんなことになるんでしょうか?
というか「上手くなれる人」と「上手くなれない人」
の違いってなんなんでしょう?

今回はポーカーを上手くなろうとすると
必ず出てくるGTOって物をどうやって使うのが良いか

上手く使えてない人ってどんな考え方をしているのか。
両方のタイプの人を見ていて個人的に思うことを書こうと思います。

➊「上手くならない人は何をGTOに求めているのか」

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ポーカーの難しいところでもあり、
面白いところでもあるのが「正解が分からない」
ってところにあると思います。

どんなに技術が卓越した人でも
相手のハンドが分かったり、気持ちを完全に理解することは
ほぼ不可能だと思うので。

しかしGTOを解析するツールが出てきて様々なトッププロが
それをベースにして学習し、結果を出していく様をみて
割と多くの人が「GTOツールはPOKERにおいて万能の正解を出せるもの」
ってゆう誤解した認識に広まっている気がします。

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この誤解、というのは勿論「GTOは役に立たない」という意味ではなく

「GTOは最強のツール」だけど、あくまで「入力された条件下での最適解」
を算出する物で、その結果を上手く理解してほかの状況でも活かす事
目的にするものだと思っているからです。

GTOをあまり使えていない人は、

PIOに難しかったハンドを入力して
解析結果を見ながら「このハンドはベットの頻度あるから正解だ、良かった
今度からもベットしよう!」

こんな感じの所でフィードバックを終えている人が多い気がします。

これだとテストで答えを見て「あー、Aが答えなんだ」
ってやってるだけですよね。

これは結局
「自分のこのプレーが正解だったかどうか」って事だけに注目していて

「他のハンドではどんな事をしているか」
「相手がこれより硬いレンジならどう変化しそうか」

とかそういう部分を全然分からないままそのハンドのレポートを終えてしまっています。

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これは僕の個人的な見解なんですけど、
こういう人、あまりGTOを使いこなせていない人は

「これをしとけば絶対に勝てるよ」
みたいなそういう万能の正解をPIOに対して求めているのではないかな?
って思います。


僕も気持ちは滅茶苦茶分かりますけどね(笑)

POKERってそもそも分散がありますし
相手のハンドとかが分からないことが大半なので
自分が正しいアクションをしているかどうかを
考えるのはとても難しいです。

勝てないときは自分のプレーが間違っているように感じますし
逆もまた然りですからね。

➋「友人との1hand」

GTOをベースにして、自分で考える事が大事だな、
って事について最近 印象に残ったハンドがあります。

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相手はRegularで上手い事全部取られました

こちらは2ペア以上のハンドはバリュー
♥持ちのポケットとかフロップでのドローの何割かを
ブラフでオールインして、

AT+ KQo♥持ちとかKK♥持ちとか
コールしてくれないかな~と思ってオールインしました。

その時,画面共有していたのですが
見ていた友人が「それリバーオールインなのかな??」
って呟きました。

僕としてはこのAQをリバーチェックする事は
考えられないし、そもそも検証しようとも
思ってなかったんですけど検証してみると、

AQoはチェックが推奨されていました。

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この検証結果にあまり納得出来なくて
なんでチェック推奨なのかを理由を探してみた所

単純にこちらのブラフが足りなくなりそうな事と
コール側のコールレンジでAKやAJを結構Foldしている事が理由のようでした。

勿論Foldする事はありますけど、
実戦でAKをターンチェックしている場合

リバーはFoldしないことは多そうだし、
コールレンジをこんなにバランスよく
構成してる事はあまりないような気がしました。


なので先輩のteruhisa(200nl zoom regular)
Keisuke-ace(100nl zoom regular)に聞いてみると二人とも
「特別な相手で無ければ、オールインするかな」
という返答が返ってきました。

結局このハンドに関しては実戦では基本オールイン
相手のスタッツによってチェックの選択肢もある。
みたいな結論になったんですが

もしも、この時PIOのいう事を「正解だから」と妄信してしまっていたら
「いやいや、オールインも利益的な相手がいるだろう」みたいな
柔軟な発想が失われる可能性があります。

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PIOは相手のレンジと自分のレンジを設定して
ベットサイズ毎の相手に対する最適戦略を示してくれるものですが、
実際の互いのレンジの見積もりはとても困難です。

なので一般的なレンジに当て込み分析することで

「答え」というよりも同じようなシチュエーションにおいての
ハンドグループごとの傾向や特徴を掴む為に
利用するのが身になりやすい勉強の仕方ではないかな?

とこのハンドを通じて思いました。

➌「GTOとの付き合い方」*仮説を立てる*

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「GTOが正解ではないなら勉強することが無駄」
って勘違いされると困るのでもう一度書いときますが

「GTOベースで勉強することは確実に有益です」
これに関しては疑いようがないと思います。

先ほどの章でも少し書きましたが
個人的にはGTOツールを使う場合
自分で「仮説を立てて」から分析した方が良いと思います。

結局、相手のレンジも自分のレンジも自分で入力したものなので、

相手がそのレンジで戦っているかどうかも分かりませんし
リバーでPIOが想定しているレンジになっている事なんて
あまり無いんじゃないでしょうか。

PIOの示した通りプレー出来れば多少相手がズレていようとも
利益は確実に出せると思いますが、
PIOに言われたことをそのまんま再現することは
どう考えても不可能ですw(TTは40%コール、76sは15%レイズとか)

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なので先ほども書いたようにそのままの計算結果を見るのではなく
「どういうバランスで」「どういうタイプのハンドを」
「どんなベットサイズで」
プレーをすることが有益なのかを、

そのデータから自分で仮説を立てて、
似たようなシチュエーションで検証してみたり
実戦で使うことが有効な勉強法だと思います。

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例えば
「このボードのこのシチュエーションは、AQがブラフに適しているらしい」

「全体を見てみると恐らくQxを持っていることが重要な要素になりそう」

「ということは同じようなこのボードの場合ならJが重要になりそう」

「検証した結果やはりJxが適していたので、このタイプのボードのおおまかな戦略を理解できそうだ」

まぁこんな感じのプロセスで理解していく事で
「正解に出来る限り近い選択」をする事が出来る思考プロセスを
作りやすくなると思うので個人的にはお勧めです。

少なくとも自分の周りの強い人たちはそういう
学習の仕方をしている人が多い気がします。

➍「上手い人と使いこなせていない人の違い」

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ここまでの話で何となく伝わると思うんですけど、
使いこなせてない人は「ハンドを単体で見ていることが多いです」

持っていたハンドが「PIOでBet推奨」になっているのはあくまで
そのほかのハンドを持っているとき、レンジ全体でバランスを
取りに行く前提で「Bet推奨」になっているので、
そこだけみても何の意味もないです。

逆に上手い人は似たようなシチュエーションの
共通する部分や法則性を見つけて、その部分以外でも
参考になるような「材料」を学習していきます。

何となくですが、POKERは「正解!不正解!」って
バッサリ分けられているわけではなく
BestPlayを中心にした円になっていて
グラデーションになっていると思います。

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恐らく「上手い人達」はその「材料」を駆使して
ベストプレーの周辺の選択する割合が高いです。

正解は一つではなく変動する的のようなものをイメージすることで、
柔軟な思考を保ったまま仮説を立てそれを
数値に変換するPIOで学習することが出来れば
上手い人たちに近づくことが出来るんじゃないかなって思います。

➎「まとめ」

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今回の要点をまとめると

1⃣ 上手くなれない人は「ハンドを単体で分析している事が多い」

2⃣ 上手い人は「分析から、共通する部分を見つけて他の状況でも参考になる材料を発見している」

3⃣ POKERに唯一の正解は基本ない、変動する的のようなもの

こんな感じになります。

まぁあくまで僕の主観なんですけど
大きくずれてることはないと思うので参考にしてもらえると
嬉しいです。

次回は年始に販売予定の200nl regular teruhisaと制作中の
Statsについてのnoteの紹介になると思います。

チェックしてもらえると嬉しいです!
ではでは!

❻「雑談と今日の怖かったハンド」

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最後まで読んでいただいてありがとうございます!

いつも思うんですけどGTOについて勉強している人って
ホントめっちゃ賢いですよねw

Lillianさんとか、なかのうえさんとかのnote見ると
「どんだけ頭いいんやこの人達」っていつも
本間に驚愕してます(笑)

本当に上手い事使いこなせる人ならPIOで分析して
やりやすいプレイラインとかを
かなり多くのボードを網羅して
ある程度のレベルで確立できそうですし、
それが上手くなるには一番の近道になるんだろうなとは思います。

ただそこまで出来る人は相当少ないと思いますけど。

GTOって考え方が出てきて最初らへんは
「POKERが解明されすぎて面白くなくなる」

みたいな懸念ってそこそこあった気がするんですけど、
実際は全然逆で「こんなスポットブラフ何でするねん??」

みたいな所でフロップから合理的にレンジを構成する
勉強が出来るようになった事でプレーの幅が広くなって
もっと複雑なゲームに変化したんじゃないかなって思います。

3年前とかのLow stakesとかなら
30%ベットも一部のREGしか使ってなかったです、
オーバーベットなんて 98763rのTJ とか持ってるとき
しか使ってなかった気がしますしw

全員が平等に使えるツールですし正しく理解して使って
差をつけれたら、さらにゲームが楽しくなるんじゃないかなって思います!

じゃあ今日のハンドを貼って終わります!!
良いお年を!!

ハンド 12.31


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