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ベットの対象を考える(バリュー編)【初心者から始めるポーカー学習】

こんにちは!Hinanoです。
大学も夏休み、暇な時間も多く暑いこともあってだらだらしてしまいがちですね笑
そこで!暇な時間を活かしてYouTubeを始めることにしました!ポーカーを題材に幅広く扱っていこうと思っていますが、最初の動画は海外の大きな大会の和訳にチャレンジしようと考えています!
まだ動画の方は制作中ですが、完成したら是非皆さんにも見ていただきたいです、宜しくお願いします!(OPなどにも力を入れてみるつもりです!笑)

本題の方ですが、前回のブラフに引き続き、今回はバリューについてベットの対象を考えながら記事にしていきたいと思います!
バリューについてはハンドをプレイした後に直接損失をしているわけではなく、反省しにくいのが難点です。
この記事が自分が今までしてきたプレイで「もっと利益を取れたかも?」と振り返るきっかけになればうれしいです、それではいってみましょう!


ポーカー小話、著作権の有無について

なぜこんなテーマが?と思った方が大半だと思います。笑
特にポーカーの戦術的な考察は一切ないので興味がない、と思った方は目次から各ハンドをいきなり見ていただいて構わないです!笑
今回の記事を作成するにあたってバリューのお手本だと私が思ったプレーがあるのですが(後述の1ハンドめ)、それは他の方がプレーしたものであり、そのハンドヒストリーを勝手に使うことは問題ないのかな?と思ったのがこのテーマを扱うことにしたきっかけです。
「ポーカーハンドのプレイラインに著作権はあるのか?」、自分なりにまとめてみました!

そんなものあるわけない、と思った方!
私もそう思っていたのですが、下記の記事を読んで非常に驚きました。
https://www.j-cast.com/2017/06/25301298.html?p=all

かいつまんで説明すると、将棋の大会において、YouTubeの配信者が中継を参照しながら独自に盤面(ポーカーでいうボードに近いです!)を再現してリアルタイムの実況をしていたが、その大会のスポンサーである朝日新聞社から実況の中止要請がなされた、ということのようです。

また、記事によると少なくとも将棋の世界ではプレイライン(将棋では棋譜、と言います)についての著作権はその有無が明確に定まっているわけではないようです。

ポーカーと将棋ではそのゲーム性や運の有無といった点で違いはありますが、人同士で状況に応じ、互いに選択を繰り返していく、という点では同じであるためそのプレイラインと棋譜の性質は近いんじゃないか、というのが私の考えです。

そのため結論としては「ポーカーのプレイラインに著作権があるかは曖昧。ただ海外の大会などを自分でボードを再現して実況し、リアルタイムで配信する、といった行為はその著作権以前に大会のスポンサーの意向に反しそうだからやらないほうが良いかも?」といったところになるかな、と思います。

将棋において過去の棋譜を扱ったブログ等は多くあるそうで、厳しく取り締まられているわけではないとのことなので、以後私はポーカーでの他の方のプレイを許可なく使う場合もあります、ご了承ください…!(結局自分が許可を取るのがめんどくさいだけかも。笑)


ハンドの振り返り(TT@CO)

長々と話が逸れてしまってごめんなさい!先ほども書いたように、このプレイは自分の振り返りではないです。
プレイヤーはポーカープレイヤー、お医者さん、エンジニアと多彩な顔を持つことで有名なLillianさん!なお、今回はきちんと許可を取っています。Lillianさん、ありがとうございます!

COでTTが配られましたね。ここは2.5BBでのレイズを選択。BBがコールしてフロップに向かいます。

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フロップは8ハイボードで、これはTT視点では悪くないフロップだと言えますね!
ベットサイズにより多少の違いはあるにせよ、AIはベットを推奨していますね。BBのチェック後にLillianさんはポットの7割強をベットしBBはコール、ターンに向かいます。

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ターンは♠4。ややストレートが頭に浮かぶボードになってきましたね。
BBのチェック後にLillianさんは再び7割強のベット、BBはこれをコールしてリバーに向かいます。

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リバーは♥J。ついにTを上回るカードが出てしまいましたね。相手はチェック。ここでどうするかは人によってはかなり違いがあるところだと思います。

ちなみにAIはチェックとベットでそのEVに差がない、としていますが、0.25ポットベットでは以下のようにそのEVでの優位性を主張しています。

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実際にはここでLillianさんはポットの7割強をベット、BBはコールして87oをショウ、Lillianさんがポットを獲得しました。

Snowieを使っていて判明したのですが、ここでLillianさんがベットした額はAIがギリギリそのベットでEVを失わない境界でした!文章だとよく分からないので画像の力を借ります。笑

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(ポットの8割をベットした場合。AI的にはベット額が大きすぎるため、自分よりも弱いハンドにはフォールドされ、強いハンドにはコールされるとして3.38のEVを失うとしている。)

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(Lillianさんの実際のベット額。ベットをしてもEVを失っていません。)

最後の話はやや細かいところにはなりますが、ここまでのハンドの振り返りを通じてLillianさんがTTというハンド、このボード、相手のハンドを考慮したうえで最大に近い利益を生み出していることが分かると思います!
ここで着目すべきなのは、フロップやターンのベット額などではなく、リバーでしっかりベットの対象を考えたうえでベットをしている点だと思います!
BBのコールレンジに8(87sや98sなどのコネクト系やA8など)は多くあり、逆にリバーで逆転されうるJを相手が持っている可能性は極めて低いです(ここまでコールしてきていることを考慮すると8Jsくらい?)
そういった8を持っている相手に対してしっかりとバリューを打てるか、というのはポーカーで勝つためにめちゃ重要なスキルだと思っています!(ここはLillianさんのツイートの受け売りです。笑)
もちろん相手がストレートやセットを持っている可能性は否定できませんが、前回のブラフ編同様、そういった場合に関してはある程度割り切る必要があるでしょう。
また、こういった場面でバリューベットをすることで自分が同様の状況でAK等でブラフをする時に相手により難しい選択を迫ることが出来るでしょう!

長くなりましたね、次のハンドに行ってみましょう!

ハンドの振り返り(AKs@UTG)

今回はみんな大好きAKを扱います!ポーカーをしていて最も嬉しいスターティングハンドはもちろんAAですが、最も綺麗なスターティングハンドは?と聞かれたら私はAKsと答えます!その中でも私はダイヤの組み合わせが好きですが、どのスートの組み合わせが好きか、誰か影響力が大きい人にアンケートを取るのをお願いしたいです!(私がやっても票が集まらなさそう。笑)

UTGからAKsで3bbレイズ、HJがジャストコールしてブラインドはフォールド、残り2人となりフロップに向かいます。

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Aがヒットしましたね!フロップにAかKが出たとき、本当にAKは心強いですね!
ここでAIは小さいベット額を推奨していました。私もペアボード(フロップのカードの数字がバラバラでないときのこと)の時は小さめなベット額を選択することが多いので、33%のベットをしました。相手はコールしてターンに向かいます。

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ターンは♥Tでした。大きく状況が変わるのは相手がTTを持っていた場合くらいで、ラグ(相手の役とあまり関係のない可能性が高いカードのことを言います!)だと言えるでしょう。
AIはここでも小さいベット額を推奨しています。ちなみにポットベットをした場合のEVは以下です。

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大きくEVを失っているわけではなく、誤差の範囲とも言えるかもしれません。これくらいの差の場合、相手のプレイスタイルに合わせた選択をするのが良いと私は思っています!
今回の私はポットの3割をベット、再び相手はコールしてリバーに向かいます。

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リバーは♣Tでした。相手が9を持っている場合は負けていますが、概ね自分がベストハンドの可能性が高いと言えるでしょう!

ここでベットすること自体は概ねどのプレイヤーもしていると思います。
ではどれくらいのベット額をしているでしょうか?
私が主にプレイしているKKPokerというフィールドでは2/3 ポットというベットボタンがあることもあってか、66%のベットをしている人が多いように感じます。

ここで改めて相手の手を予想してみましょう。
ここまで相手はコールをしてきており、9を持っている可能性は否定できません。しかし、レイズが入っていないことからも相手はAのトップヒットである可能性が高いと言えるでしょう。その場合、プリフロップの動向なども含めて相手はAQやAJである可能性が特に高いとまで言えると思います!

AJやAQを相手が持っていると仮定した場合、相手はリバーの66%のベットには容易にコールをしてくれるでしょう。これは逆にもっと大きなベットでも相手でもコールをしてもらえる余地がある、ということにつながると思います!
ここは前回の記事同様、バリューベットとしてのポットオーバーベットを考える余地があると言えそうです!
例えばこの場面、HJでAJを持っていてリバーで相手にポットの2倍をベットされたらどうでしょうか?
66%のベットを受けた場合と違い、この際はコールするか非常に悩ましくなるのが正直なところだと思います。
これは前回の記事でも扱った「相手を悩ませるような大きなベットをする」、ということを出来ている、と言えそうですね!

まとめると、この大きなベットは相手が9やTを持っている場合を割り切り、A+強めのキッカーを持っている相手を対象としたベットと言えるでしょう!

また、ここでの大きなベットは前回の記事ともリンクしていると言えます。
それは、リバーでポットを超えるような大きなベットをしてくるのはブラフの時もある、ということです!
つまり相手目線で言うと、ここでの大きなベットはAAやAKでバリューを取りに来ている場合や例えばJJでブラフをしてきている場合で判断が難しくなる、ということです!

なお、実際の私はポットの150%をベット、相手はコールしてマックした後AQを見せてくれました。狙い通り!


まとめ

・バリューのつもりのベットもブラフと同様に、どういうハンドを持っている相手からチップを得たいのか具体的にイメージする!

・バリューベットは相手がコールしてくれるギリギリのラインを心がける!中くらいの利益で満足しない心を持つ!

・バリューベットとブラフで同じプレイをしているか振り返る!相手目線でその判断が難しいものになってるか、という観点で振り返るといいかも!


最後に

私は普段KKPokerというアプリでポーカーをしていますが、他のアプリと違ってプレイする人同士の交流が多いのが何よりの魅力だと思っています!
この記事を読んでいただいている方の多くはKKPokerをすでにプレイされていると思いますが、まだされていない方で興味を持たれた方は以下のURLから登録していただけると私が喜びます。笑

宜しくお願いします!

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