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シティリーグS4準優勝Fミュウ解説【全文無料13,589文字】

初めまして。りゅーやと言います。
今回はシティリーグで準優勝できたので、フュージョン型ミュウについて自分が考えていたことを記念にまとめてみました。新弾スノーハザード/クレイバースト発売前の環境におけるフュージョン型ミュウとしては最適解に辿り着けたかなと勝手に思っています。シーズン4での結果ではありますが、開催日が4/12で新弾発売前の環境ということになるのでご注意ください。


環境考察

tier1 ロストデッキ(炎/水/ギラティナ)、ルギアデッキ(一撃/白)
tier2 ミュウデッキ(フュージョン/雪道)、サーナイトデッキ、ミライドンデッキ
tier3 アルセウスデッキ(ギラティナ/ジュラルドン)、連撃デッキ、黒馬クレッフィデッキ、白馬パルキアデッキ、ヒスイゾロアークデッキ、ヒスイヌメルゴンデッキ、レジギガスデッキ

トリプレットビートではメタが動くようなカードが収録されなかったため、CL愛知、CL宮城、シティリーグシーズン4で大きな環境の変化はなく、多くの人が上記のものと似たような認識を共有していると思います。
ミュウデッキに関してはルギアデッキの流行の影響か、あまりCL宮城では上位に残っていませんでしたが、まだまだ強力なデッキだと言えるでしょう。ドラピオンVや一撃イベルタルのようなピンポイントの対策カードがあって初めて他のデッキはミュウデッキと戦う土俵に立つことができます。対策カードがあるからミュウデッキは弱いのではなく、対策カードがないと他のデッキでは太刀打ちできないというのが実態です。
ミュウデッキはtier2以下の有象無象のデッキに強く、tier1のうちルギアデッキには練習中に五分以上に戦えると感じ、ロストデッキに対しても勝ち筋はあると考えたため今回握ることにしました。ミラーとロストデッキ以外には有利マッチであり、ロストデッキもtier1とは言っても全体の30〜40%ほどで当たったら負けるというほどの不利でもないので、ミュウデッキは大会向きであると言えるでしょう。フュージョン型と雪道型のどちらにするかに関しては悩みましたが、フュージョン型はやりたいことを通すことさえできればどのデッキに対しても明確な勝ち筋を用意することができ、さらに後攻でも強いことが魅力的だったので使うことにしました。ゲーム実機と同じで上振れは押し付けていく側の方が有利だと思います。雪道型は後攻になったとき(と言うより試合全体を通じて)頂きへの雪道+ジャッジマンで相手が動けなくなることを期待することしかできないのが何とも歯痒いのでやめました。ハイブリッド型に関しては、フュージョン型がやりたいことを通していくことができればそもそも相手への妨害は最低限で事足りるため、デッキの安定感を下げてまでフュージョン型からハイブリッド型にする必要がないと判断しました。

デッキについて

デッキレシピと回し方

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ロストデッキ以外にはメロエッタを2回使ってサイド1-1-3-3を押し付けていきます。相手にサイドを1-3-2で取られると負けなので、安易にミュウVmaxに進化させないようにしましょう。相手のサイドが減るまではミュウVmaxで攻撃する必要があるとき以外で進化させてはいけません。現環境ではあらゆる方向からドラピオンVが飛んでくるので、何も考えずに進化させていると、3-3や空の封印石も合わせた4-2で負けてしまいます。ミュウVmaxに進化させて相手に番を返すときは、ジャッジマン・ツツジで手札干渉をしたり、頂きへの雪道でドラピオンVの特性が働かないようにしたりしましょう。一転して、試合が進んで相手の残りサイドが少なくなったら、ミュウVmaxに進化させて高HPを押し付けていくのが強力になります。この場合は相手のあなぬけのヒモも考えて、ベンチのミュウVも進化させておくのが望ましいです。

本デッキではメロエッタ2体を使ってゲームメイクする都合上、最初にカミツレのきらめきをメロエッタ2体に使うことが目標となります。基本的に初動でミュウVよりもメロエッタの展開を優先しましょう。理想の並べ方はメロエッタ2体、ミュウV1体、ゲノセクトV3体となります。最低限のラインとしてメロエッタの2体目が気絶するまでにミュウVを1体置くことができていれば次のターンに進化させて攻撃することができるので、メロエッタ→ゲノセクトV→ミュウVの優先度で並べていきます。フュージョンシステムで引く枚数を増やすためにどうしてもベンチの数が必要になるので、初動であまりポケモンに触ることができなかった場合には、遠慮せずスターアルケミーでバトルVIPパスを持ってきましょう(まあ森の封印石を引く必要はありますが)。メロエッタの退出後はアタッカーの枚数がミュウVmax2体で足りているので、やむを得ずミュウV3体目を置くこともありますが、ミュウVmax2体とゲノセクトV4体を置けると安定感があります。なお、ロストデッキとはメロエッタを使わずにミュウV3体とゲノセクトV3体で戦うことがベストですが、メロエッタでスタートしてしまった場合には他のマッチと同様にメロエッタ2体を序盤から展開するのが次善の策となります。

ミュウデッキの運用のコツは、試合中に必要なカードを見極めることにあると思います。ミュウデッキの特徴は何と言っても、サポートではなくゲノセクトVのフュージョンシステムでデッキを回し、必要なカードを揃えていくところにあります。フュージョンシステムを活用するため、手札の枚数を減らし、山札の中から必要なカードを引き当てるというのが基本的な動きとなります。この動きで要求札を揃えられなかった場合の頼みの綱として、森の封印石とウッウロボがあると考えると分かり易いでしょう。このように考えると、山札の中から不要なカードを減らすということも手札の枚数を減らすのと同じ理屈で大切だと気が付くはずです。現環境ではジャッジマンやツツジによる手札干渉があるため、不要なカードは手札と山札の両方から排除してデッキを圧縮する(必要な札だけを残して欲しいカードを引き易くする)ことが求められます。これを実行する手段にウッウロボとハイパーボールとロストスイーパーのコストがあるので、不要なポケモンやサポート、バトルVIPパス等の消化しづらいカードを手札と山札から排除していきましょう。これをするのとしないのとではデッキの強さがまるで変わります。

また、現環境では大半のデッキが先行を率先して取るのに対して、後攻を取っても戦えるのがフュージョン型ミュウのメリットとなります。フュージョン型ミュウはじゃんけんに勝ったら先行で安全に、負けても後攻から先殴りして勝利を目指すことができるのが非常に強力です。後攻1ターン目にメロディアスエコーとサイコジャンプで攻撃しやすくするため、本デッキではメロエッタ2枚、霧の水晶1枚、カミツレのきらめき3枚の採用でハードルを下げ、上振れを引きやすくしています。当然、これらがあることによって先行2ターン目での安定感も上がります。

採用理由

基本的にはサーニーゴさんがYoutube上で紹介したようなテンプレのフュージョン型ミュウと近いものになっているので、気になったカードだけピックアップして紹介します。

メロエッタ:
フュージョン型ミュウの主役と呼べるカードです。基本的には前述した通りの運用となります。相手がメロエッタを無視してミュウVやゲノセクトVを狙ってくるようでしたら、フュージョンエネルギー4枚の280点をお見舞いしましょう。
ウッウロボ:
値段は高いです。しかしながら、不要になったボール類等の処理をして手札の枚数を減らしながら、要求札を"何でも"サーチできる性能は破格のものとなっています。要らなくなったカードをトラッシュするのは、試合終盤のツツジ+頂きへの雪道のコンボへの耐性を上げるためにも重要となります。代用ができるカードでもないので、ミュウデッキを楽しみたかったら購入しましょう。
ハイパーボール:
皆さんご存知の通り、手札を2枚トラッシュしてポケモンを持ってくるカードです。多くのデッキでは手札を減らすことはデメリットとなりますが、ミュウデッキにおいてはむしろメリットであり、とても相性がいいと言えます。慣れてくるとハイパーボールはポケモンを持ってくるカードというより要らないカードを捨てるための札とすら思えてきます。ミュウデッキでは、ハイパーボールに限らずポケモンを敢えて持って来ず手札を減らすためだけにボール類を使うことが多いです。時に大胆にカードを切っていくことが求められるので、腕の見せ所と言って差し支えないでしょう。
ヒスイのヘビーボール:
メロエッタ2体を使うことが前提となっているので、メロエッタがサイド落ちしたときのために必要なカードとなります。勿論、ミュウVやゲノセクトVを回収してネストボールのような使い方もできます。空打ちで手札の枚数を減らすことができるので、腐りにくい点もGOOD。
霧の水晶:
前述したようにサイコジャンプのハードルを下げるために基本超エネルギーと共に採用しています。フェザーボールと異なりメロエッタもサーチ対象となっていて、ネストボールと異なりベンチが埋まっていても空打ちができる便利なカードとなります。何回も使うことはないので1枚のみです。
あなぬけのヒモ:
現環境では対ルギア等であなぬけのヒモが実質的なボスの指令になることがあるので、1枚は入れたいカードとなります。ただし、試合中にそのような状況はあっても1度なので、1枚のみでの採用となっています。試合の序盤や終盤にゲノセクトVをバトル場から逃せず困ったときにも役立ちます。
いれかえカート:
手札の枚数を減らしたいとき、ゲノセクトVを逃がしたいとき、ミュウV又はゲノセクトVを回復させたいときに使います。対ロストにおいて、ヤミラミのロストマインで削られたHPを結晶の洞窟と合わせて回復することによって相手のプランを崩すことができるので、できれば終盤まで残しておきたいカードとなります。
パワータブレット:
ミュウデッキの代名詞とも呼べるカードではないでしょうか。各マッチのどのタイミングで何枚使うかが決まっているので、雑に切らないようにしましょう。サイド落ちチェックも欠かせません。
ロストスイーパー:
頂きへの雪道を剥がすためのカードとなります。ハイパーボールと同様に要らないカードをデッキから排除できるのも強力です。フュージョン型では1枚採用のことも多いですが、雪道型ミュウ等からのツツジ+頂きへの雪道を警戒して2枚で採用しています。
やまびこホーン:
具体的に使う場面は後述する各マッチで触れます。ボスの指令と合わせる必要があり少し要求が高いですが、勝ち筋を産むことができる優秀なカードとなります。
ともだちてちょう:
主にツツジとボスの指令を回収するために使います。これらのサポートは必要な場面になるまで邪魔なのでコストにすることが多いですが、コストとしてトラッシュしていいか判断するために、ともだちてちょうのサイド落ちを確認しておきましょう。
こだわりベルト:
場に残るパワータブレットです。パワータブレットと同じく慎重に使う必要があります。どうしても手札を減らしたいときにはロストスイーパーの対象にします。
森の封印石:
試合全体を通じて一度だけそのとき必要な要求札になってくれるワイルドカードとなっています。頂きへの雪道が貼られていても使えるため試合終盤まで残しておけると心強いですが、必要であれば1ターン目のバトルVIPパスやカミツレのきらめきにしましょう。森の封印石が使用済みか否かがデッキの回り具合のマイルストーンとも言えます。
カミツレのきらめき:
フュージョン型ミュウの要となるカードとなります。今回はゲームプランにサイコジャンプと後攻1ターン目での攻撃が組み入れられているので3枚での採用です。フュージョンエネルギーが山札に何枚あるか確認してから使わないと大変なことになるので、必ずフュージョンエネルギーの山札にある枚数を確認してから使いましょう。メロディアスエコーで210点を狙う場合にはカミツレのきらめきを使うとフュージョンエネルギーを手札に引きづらくなるので、基本的には手札にフュージョンエネルギーを手に入れてからカミツレのきらめきを使うことになります。その一方で、カミツレのきらめきを引きにいったらフュージョンエネルギーが大量に手札に来るなんてこともザラにあるので、余計なリスクを抱えない選択をすることが重要となります。また、試合の中盤や終盤にサポート権が余っているとき空打ちすることがありますが、場とトラッシュで4枚フュージョンエネルギーが相手プレイヤーにも公開されているときは使うことができないので注意です。
ジャッジマン・ツツジ:
対ロストでガンガン使います。雪道型ミュウほどではありませんが、フュージョン型ミュウも要所で相手を頂きへの雪道+ツツジ(orジャッジマン)で妨害することが要求されるのでゲームプランに入れておきましょう。相手がドラピオンVを起動するタイミングはマチマチですが、見えてからでは遅いので早め早めの嫌がらせが肝心です。また、後攻1ターン目に攻撃できなさそうなときはジャッジマンで妥協することがあります。
頂きへの雪道:
頂きへの雪道とツツジを同時に使うと大体1ターンの猶予を得ることができます。試合の後半に手札干渉と合わせて使うことが多いですが、ルギアVstarのアッセンブルスター、ジュラルドンVmaxのまてんろう等、有効な場面が多いのでフュージョン型であっても必要なカードとなります(ミライドンexのタンデムユニットやアルセウスVstarのスターバースにも効くが、ドラピオンV用に取っておくのが無難)。自分で貼った頂きへの雪道で苦しまないように、極力他のスタジアムやロストスイーパーを手札に持っておきましょう。
結晶の洞窟:
いれかえカートの項目で書いたようにロストマイン対策のカードとなります。スタジアムであることから、「スタジアムを貼る→ロストスイーパーで壊す」で手札を3枚減らしたり、頂きへの雪道を剥がしたりすることにも使います。終盤に頂きへの雪道+ツツジをされたときに頂きへの雪道を剥がす手段は、ロストスイーパー2枚、結晶の洞窟、ロストシティで計4枚だということを意識しておきましょう。
ロストシティ:
主に相手のドラピオンVを倒すときに使います。クララやミモザでドラピオンVをトラッシュから回収してミュウVmaxを2回倒されると目も当てられないので、ロストに送って確実に再起不能にさせましょう。ただし、自分の残りサイドが4枚であれば、ドラピオンVをロストに送らずやまびこホーンを使って2回倒す方が勝利に近いこともあるので、盤面をよく見る必要があります。また、対ロストでかがやくゲッコウガを倒すときや、対レジギガスで2枚しか採用されていないホウエンレジを倒すときにも使います。
フュージョンエネルギー:
カミツレのきらめきを使えるかどうかの判断とメロディアスエコーの打点管理のため、真っ先に山札に何枚あるか確認するカードとなります。場のフュージョンエネルギーの枚数を減らさないためになるべくフュージョンエネルギーを付けている枚数が少ないポケモンで戦いましょう。一応ゲノセクトVに貼ることでクレッフィの特性を無効化することができます。
ダブルターボエネルギー:
基本的にはミュウVmaxに貼ります。メロエッタ2体にフュージョンエネルギー4枚と基本超エネルギーの中から4枚を貼り、ミュウVmax2体にダブルターボエネルギー2枚を貼るのが基本となります。枚数にあまり余裕がないので手貼りやトラッシュは慎重にしましょう。
基本超エネルギー:
霧の水晶でサーチでき、先行2ターン目ないしは後攻1ターン目に基本超エネルギー+フュージョンエネルギーで進化前のままサイコジャンプすることができるのが優秀です。フュージョンエネルギーと合わせてメロディアスエコーの打点を下げずに使うこともできます。一応シンオウ神殿に関係なく技を使えるというメリットもあります。

検討枠

・メロエッタ(2枚目)+基本超エネルギー→デオキシス&ダブルターボエネルギー(3枚目)
メロエッタ2体目はそこまで打点がなく、デオキシスでも同じ動きができます。対ロストでデオキシスはウッウのおとぼけスピットを耐える点が優秀ですが、デオキシスとカミツレのきらめきとダブルターボエネルギーの3枚を先行2ターン目ないしは後攻1ターン目で用意する必要があります。
今回はデッキコンセプトとして後攻でも強いデッキを目指していたので、後攻1ターン目にメロディアスエコーかサイコジャンプを打つハードルを下げることにより重きを置き採用しませんでした。

・ロストスイーパー(2枚目)→森の封印石(3枚目)
森の封印石3枚の方が1ターン目の安定感は上がります。しかしながら、森の封印石は相手に1枚壊されることを考慮してもゲーム全体としては2枚で足りていると言えます。ロストスイーパーは手札を減らすことができ、頂きへの雪道への耐性を上げることができるという観点から今回はロストスイーパーの2枚目にしました。正直言って好みの次元だと思います。

・ツツジ→ジャッジマン(2枚目)
ミュウデッキは手札を減らすことが重要であるため、ツツジのように使用条件があるカードは嵩張りやすくなります。先行2ターン目又は後攻1ターン目ではカミツレのきらめきを使うことからツツジもジャッジマンも似たり寄ったりですが、ジャッジマンはそれ以降自由に使うことができる点でツツジと比べると使いやすいと言えます。特に、対ロストでは相手のサイドが多くてツツジを使えないがジャッジマンで手札干渉を複数回したいときがあるので、ジャッジマン2枚の方が優れていることもあります。今回は、ドラピオンVを使わせないターンを作るときに頂きへの雪道+ジャッジマンorツツジを1回できれば足りると考えたため、1枚ずつの採用にしました。ただ、そうは言ってもジャッジマンは適当なタイミングに使っても強いので、サポート権があまりがちな対ロストではともだちてちょうを使って2回使うことも頭の片隅には入れておきましょう。

・頂きへの雪道(2枚目)
多くのマッチで試合中に1枚は必要になるカードであり、対ルギアや対ミュウでは複数回貼りたいこともあるので、フュージョン型であっても2枚目があると強いです。ただし、本デッキは頂きへの雪道を剥がす手段がそこまで豊富ではないこと、頂きへの雪道の真価を発揮させるためには手札干渉もセットで行う必要があることに鑑みて、今回は採用を見送りました。相手の妨害をしたいと思ったら雪道型ミュウを使いましょう。

不採用

・フェザーボール
初動でメロエッタを優先し、ミュウVmaxに進化させるまで余裕があるので必要がないと判断しました。

・ネストボール(2枚目)
ネストボール(2枚目)はベンチの展開が終わった中盤以降で空打ちできず持て余しがちなので見送りました。ヒスイのヘビーボールと霧の水晶もあるので、サーチの枚数としては足りていると思います。

・崩れたスタジアム
ミュウデッキはフュージョンシステムで手札を6枚にできるのが強みであり、崩れたスタジアムを貼ると邪魔になることの方が多く手札に嵩張るので不採用にしました。必要最低限の枚数を超えたポケモンはコストとして除外していくので、ポケモンの数にも余裕がありません。崩れたスタジアムがないと勝てないというマッチもありませんし、貼った後に自分で壊すために別のスタジアムやロストスイーパーを用意する必要があるというデメリットも重たいです。

・Vガードエネルギー
メロエッタはVガードエネルギーを付けたところで相手のポケモンVからの攻撃は耐えることはできません。対ロスト以外では基本的にミュウVmaxにダブルターボエネルギーを貼り、対ロストではVガードエネルギーは役に立たないので不採用となります。代わりに、本デッキでは基本超エネルギーが採用されています。

環境デッキとのマッチアップ

対ロスト:

基本超エネルギーとフュージョンエネルギーで70点のサイコジャンプを使ってタブレットを温存しながら戦います。進化する必要がないので後攻1ターン目からミュウVのまま攻撃するのが強いです。サイコジャンプで山札にフュージョンエネルギーが戻るので、カミツレのきらめきを2回使うこともあります。
サイコジャンプでサイドを進められない状況等でミュウVmaxで攻撃してターンを返すときは、頂きへの雪道と手札干渉でドラピオンVをケアしましょう。相手がドラピオンVを出して来たらロストシティを貼って倒し、クララで回収できないようにします。ただし、こちらがドラピオンVを2回倒せば勝てる状況であれば、頂きへの雪道+ツツジでドラピオンVを倒しながら、次のターンにやまびこホーン+ボスの指令で倒すこともあります。
ドラピオンVが登場するまで余裕があるときはかがやくゲッコウガを倒しておきましょう。ロストデッキにおける潤滑油であり優秀なアタッカーでもあるだけでなく、クララの使用も誘発できることから、倒す優先度は高いです。ドラピオンVがなかなか出てこないときにはロストシティを貼ってかがやくゲッコウガを倒すことも視野に入ります。
また、ロストデッキはエネルギーがカツカツなので、ゲッコウガやザマゼンタにエネルギーを溜めているのが見えたら倒しておくといいでしょう。
繰り返しになりますが、メロエッタでスタートした場合には最初から2体出して戦い(サイドを1-3-2で取られず、且つげっこうしゅりけんやロストマインの餌にされないため)、相手はヤミラミのロストマインでゲノセクトを倒しに来るのでいれかえカートと結晶の洞窟をなるべく温存しましょう。
※ロストギラティナに関しては、相手が上手い人であれば途中までギラティナVを出さずにロストバレットと同じように戦い、サイドが進みロストゾーンの枚数が溜まってからドラピオンVとギラティナ Vを同時に出して詰み盤面にしてくるので(頂きへの雪道+ボスの指令でギラティナVを倒すのが限界で手札干渉できない)、それまでに有利な状況にしておきましょう(つまり不利マッチです)。

対ルギア:

序盤からメロエッタを2体展開して進化前のルギアVをメロエッタ1体目で倒し、進化後のルギアVstarをメロエッタ2体目で削って倒します。Vガードエネルギーとかがやくサーナイトのじあいのヴェールで-50点されたルギアVstarは、ミュウVmaxの「サイコジャンプ70点-50点+テクノバスター210点-50点」ではパワータブレットとこだわりベルトのいずれか4枚が必要になりほぼ倒せないので、メロエッタ→ミュウVmaxで攻撃する必要があります。メロエッタ1体目を相手の2ターン目に倒される都合で、ミュウVmaxを場に残したまま番を返すとサイド1-3-2で取られて負けるので、必ず2回目の攻撃はメロエッタにしましょう。相手が2ターン目にメロエッタを無視してミュウVやゲノセクトVを倒しにきた場合には、メロディアスエコーでルギアVstarのワンパンを狙えるのでサイドレースとしては間に合います。ミュウデッキが先行の場合は「ミュウデッキが先行2ターン目に2枚→4ターン目に2枚→5ターン目に2枚で勝利、ルギアデッキが後攻2ターン目に1枚→後攻3ターン目に1枚→後攻4ターン目に3枚→後攻5ターン目に3枚で勝利」に、ルギアデッキが先行の場合は「ミュウデッキが後攻1ターン目に2枚→後攻3ターン目に2枚→後攻4ターン目に2枚で勝利、ルギアデッキが先行2ターン目に1枚→先行3ターン目に1枚→先行4ターン目に3枚→先行5ターン目3枚で勝利」といずれにしてもミュウデッキが先に勝利条件を満たすことになります。ミュウデッキはサイドを2-2-2で取ることが求められますが、やまびこホーンが採用されており、ルギアデッキは展開のためにネオラントVをベンチに置くことが多いので、攻撃先がいなくなることはあまりないと思います。ルギアデッキには空の封印石が採用されていないので、負け筋としては一撃イベルタル等のサイドを1枚しか取れないアタッカーを攻撃してしまう、チェレンのきくばりや崩れたスタジアムでHPを減らしたルギアVstarを回収されてしまうというのがあります。その一方で、ミュウデッキは一撃ルギアが活力の壺を、白ルギアがドラピオンVを使うことができないように頂きへの雪道+手札干渉でターンを稼ぐことができるので、上手く回れば勝てると思います。ただし、ルギアデッキはアーケオスのプライマルターボでドラピオンVにエネルギーを4枚付けて頂きへの雪道下でも攻撃するという力技があるので、油断は禁物です(一撃ルギアだとドラピオンVが入ってないことも結構多い)。
また、ルギアデッキはスタジアムを壊す手段がスタジアムの現物4,5枚を素引きするしかないため、先行2ターン目や後攻1ターン目に頂きへの雪道を貼って番を返すとそこそこ動きが止まります。相手が1ターン目にルギアVを1体しか出せなかった場合は、頂きへの雪道を貼るまでもなくそのルギアVを倒して勝ちです。

対ミュウ:

メロエッタを使って戦い、1-3-3か1-1-3-3を相手に押し付けていきます。実際には、試合中にボスの指令を使って裏のミュウVかゲノセクトVが一度倒されるためお互い1-3-2を目指すことになり、これを通せない試合は負けると思います。メロエッタの2体目を使うかどうかは2体目のメロエッタでも相手のポケモンを倒せるかどうかに左右されますが、1体のメロエッタで戦うことが多いです。この対面ではミュウVmaxが2回ワンパンされることはないため、進化を躊躇する必要はありません。相手がサイド2-2-2を取ろうとしても、3ターン連続でボスの指令かクロススイッチャーを揃えることは考えづらいので、気にせずメロエッタで攻撃し続けます。メロエッタが残っていれば高火力のメロディアスエコーが使えるため、むしろ楽に勝てると思います(フュージョンエネルギーが残り続ければミュウVmaxを楽にワンパンできる)。翻って、相手のミュウデッキと戦うときはフュージョンエネルギーが付いたメロエッタを積極的に狙いましょう。
対フュージョン型では相手のメロエッタを1体倒した後に、ボスの指令でベンチのミュウV又はゲノセクトVを倒すターンとバトル場のミュウVmaxを倒すターンが必要になります。ミュウVmaxを倒すタイミングが試合に1回来ることを意識してパワータブレットとこだわりベルトを残しておきましょう。もしバトル場にミュウVかゲノセクトVが残ったまま先行2ターン目ないしは後攻1ターン目が回って来たのであれば、2-2-2や2-3-1でサイドを進めるプランを取ることができ、ボスの指令を大切にしていれば勝てます。
対雪道型では先行2ターン目ないしは後攻1ターン目にバトル場のミュウV又はゲノセクトVを倒し、そこからは対フュージョン型と同様にボスの指令でベンチのミュウV又はゲノセクトVを倒すターンとバトル場のミュウVmaxを倒すターンが必要となります。そのため、ミュウVmaxをワンパンできるようにやはりパワータブレットとこだわりベルトを残しておくことが鍵です。対雪道型においては、頂きへの雪道+手札干渉に屈しないため、対フュージョン型のとき以上にデッキの圧縮と解決札の温存を徹底しましょう。

対ミライドン:

対ミライドンでは相手が1ターン目の展開にミライドンex2体とライコウVを置くことが多いため、サイドを2-2-2で進め易いと思います。後攻1ターン目にライコウVでサイドを2枚取られるとまずいので、メロエッタをバトル場にして番を返したり、ベンチの数を4枚以下に留めておいたりしましょう。
また、ミライドンデッキはドラピオンVと空の封印石が採用されることが多いので、サイドが2-4で取られて負けることがないように進化を控えてメロエッタを活用しましょう。
また、ミライドンデッキはミライドンexのタンデムユニット、ライコウVのしゅんそく、レジエレキVmaxのトランジスタ、ドラピオンVのワイルドスタイル、かがやくゲッコウガのかくしふだと、非常にルールポケモンの特性に依存したデッキとなっています。スタジアムの採用枚数も少ないため、頂きへの雪道が刺さるデッキだと言えるでしょう。しかしながら、悲しい哉、今回のデッキは頂きへの雪道を1度しか使えないため、ミュウVmaxをバトル場のまま番を返し、レジエレキVmaxのトランジスタとドラピオンVのワイルドスタイルを無効化してミュウVmaxをワンパンされないようにする際にしか使えないと思います。

対サーナイト:

サーナイトデッキは攻撃を始めるのが非常に遅いので、メロエッタで毎ターンサイドを取っていき逃げ切ることを目指します。かがやくゲッコウガが見えても、基本水エネルギーが採用されていることはないので恐るるに足らずです。試合の序盤や中盤でパワータブレットとこだわりベルトが必要になることはないのでしっかり溜めておき、最後にサーナイトexをワンパンするときに使いましょう。
相手のザシアンVが空の封印石を付けてミュウVmaxをワンパンするようなことさえなければ負けることはありませんし、HPの低いポケモンが多いのでミュウVmaxに進化させる必要性も薄いと思います。相手が早い段階でザシアンVを出した場合には、やまびこホーンで2回ザシアンVを倒してイージーウィンとなります。

大会でのマッチアップ

シティリーグ

4/12:ドラゴンスター池袋/参加者46名

予選
1戦目⭕️ロストカイオーガ
2戦目⭕️ミライドンex
3戦目❌ロストギラティナ
4戦目⭕️ロストギラティナ
5戦目⭕️一撃ルギア
トーナメント
1戦目⭕️ディアルガVstar
2戦目⭕️一撃ルギア
3戦目❌アルセウス+ルガルガン+ロコン

メモを取っておらず、あんまり細かいことは覚えていないので印象的だった試合だけ書きます。じゃんけんたくさん勝って先行ばっかだった記憶はあります。
予選3戦目は1ターン目の手札がゲノセクトV/ウッウロボ/ウッウロボ/ネストボール/あなぬけのヒモ/ツツジ/フュージョンエネルギー/フュージョンエネルギーでウッウロボが裏だったので負けました。
トーナメント2戦目は1ターン目の手札がメロエッタ/ゲノセクトV/ミュウVmax/あなぬけのヒモ/いれかえカート/ロストスイーパー/ロストシティ/フュージョンエネルギーで負けかなーってなっていました。そこで、メロエッタとゲノセクトVを置き、あなぬけのヒモといれかえカートを回して、ロストスイーパーでミュウVmaxをロストしてロストシティを剥がすことで手札0枚にしてから運命を賭けてフュージョンシステムをしたところ、バトルVIPパスを引いて感動しました。そこからはぶん回って、先行2ターン目にボスの指令+フュージョンエネルギー2枚+こだわりベルト+パワータブレット2枚のメロディアスエコーで相手の1枚しかいなかったベンチのルギアVを取って勝ちです。
トーナメント3戦目は少し話題になっているアルセウスVstarとルガルガンVmaxとアローラロコンVstarを組み合わせたデッキでした。先行2ターン目にメロエッタでアローラロコンVを倒すことはできましたが、そこから手札にボスの指令とツツジが溜まり続けてあまり上手く回らず、エイチ湖下のルガルガンVmaxを2ターンかけても倒し切ることに失敗し、最後ドラピオンVを出されて負けました。アルセウスVstar系統のデッキには有利だと思っていて先行も取れていたので優勝できなくて残念です。

おまけ

シティリーグで準優勝したものと60枚全く同じデッキレシピでCL宮城にも参加していました。CL宮城での結果は下記のようになります。

・1戦目⭕️一撃ルギア
相手が後攻1ターン目をバトル場にバンギラスVとベンチにルギアVのみで返してきたので、先行2ターン目にあなぬけのヒモ→メロディアスエコーでルギアVを倒して勝ち
・2戦目❌フュージョン型ミュウ
先行1ターン目にメロエッタを1枚しか置けず、後攻1ターン目にあなぬけのヒモ→メロディアスエコーでミュウVを倒されてそこから捲れずに負け
・3戦目❌一撃ルギア
ポケモンやボール類を全く引けずまさかの後攻1ターン目にバトル場メロエッタ1体のみで番を返すことになり当然負け
・4戦目❌アルセウスヨクバリス
ツツジを使いロストシティを貼りながらドラピオンVを倒したところ、ドラピオンV2枚目が出てきて終了

1-3どうして〜

サイドイベントでは
⭕️一撃ルギア
⭕️ロストバレット
⭕️アルセウスギラティナ
⭕️サーナイトex
⭕️雪道型ミュウ(よっしいさん)
⭕️白ルギア

6-0しても意味ないよ〜

シティリーグとCL宮城を合わせて通算13勝6敗(勝率約68.4%)なのでまあまあ強いデッキだと思います。
新環境で使えるかどうかは分かりませんが、何かの参考になれば幸いです。

シティ準優勝風情で随分長々と書いてしまいました…

#ポケカ
#ポケモンカード
#シティリーグ
#CL宮城
#ミュウ

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