大腸内視鏡検査を受けてきた

先日、大腸内視鏡検査を受けてきた。
せっかくなのでその経験を記事にしたいと思う。
検査の内容からあまり綺麗な話は出てこないのでご注意を。

きっかけ

少し前から便に血が混じり始めた。
ほっといても大丈夫かなと放置していたのだが、一向に良くならない上に便の状態も悪い。
該当する症状について調べると出てくる出てくる嫌な情報。
このままだと永遠に悩み続けることになるので、覚悟を決めて検査に行くことにした。

検査前日

朝食は自由。
昼と夜から検査食。
事前診察の際に病院でもらったものを食べることに。
内容はこんな感じだった。

昼食
じゃがいものそぼろあんかけ
たまご粥

夕食
ビーフシチュー
クラッカー

お湯で温めるか、レンジでチンすれば出来る簡単なもの。
味も悪くなかった。
特にじゃがいものそぼろあんかけは普段でも食べたいと思えるほどに美味しかった。
ただ、消化にいい食材で作られているだけあってすぐにお腹がすく。
普段、昼食はパン1個とかで済ませている私だが、
夕方ぐらいからお腹が空き過ぎてイライラしてきた。
食べたいのに食べられないジレンマ。なかなかきつい。
もし可能なら検査前日は仕事を休んだ方が良いと思う。
摂取カロリーと消費カロリーの差がすごい。
夕食は20時までに済ませて、寝る前に下剤(プルゼニド2錠)を飲む。
薬の効果は8時間〜10時間後に出るらしい。
寝る前っていつ飲めばいいんだろうと思いながら22時に飲む。
下剤は初めて。
きっと夜中にお腹痛くなって起きるんだろうなとビクビクしながら寝た。
もしもの時に脱水を予防するため、枕元に600mlのお茶のペットポトルを置いておいた。

検査当日

6時起床。
熟睡した。
びっくりするほど寝た。
ただ、起きてから若干お腹がゆるい感じ。
8時間〜10時間後の効果は本当だった。
病院には電車で向かう為、トイレで途中下車しても良いように余裕を持って家を出る。
実際に乗車中に一度お腹が痛くなり降りた。

下剤服用

8時45分から院内で下剤服用。
下剤服用は家で飲む院外と院内で選ぶことが出来た。
個室に案内され、そこでモビブレップと言う下剤を飲む。
下剤の量1ℓ。水の量500ml。
15分単位で下剤コップ1杯と水をその半分飲む。計6回分。
モビブレップは酸味が強い梅味。
梅味が嫌いな私にとって、下剤の梅味は嫌いの最上級だと思う。
まずい。
めちゃくちゃまずい。

水がめちゃくちゃうまく感じる。
水はお代わり可能だと言われたが、あまり水を飲むと下剤が飲めなくなるのでと看護師さんに注意される。
修行のつもりでとにかく飲む。
嫌なことは早く終わらせたいのでごくごく飲む。
3杯目から便意を感じ、水のような便が出る。
便をする度に時間と便の状態を数字で表に書いていく。
カスのない透明なものになれば合格らしいが中々ならない。
5杯目が終わったところで水がなくなり、看護師さんを呼ぶ。
「すみません、水のおかわり……」
と言ったところで便の回数を見た看護師さんに驚かれる。
「え、もうそんなに出たんですか」
この時でトイレ回数8回ほど。
「え、これ、多いの?」と私の方がビックリする。
ここで下剤ストップ。
水分摂取でお茶のみになる。
思ったより早い修行の終了に心の中でガッツポーズする。
下剤の服用は家の方が安心して飲めると言う方もいると思うが、個人的には院内服用で良かったと思う。
専用のトイレもあるし、何より看護師さんに質問出来る環境はとても安心できた。

検査開始

お茶を飲んでいると検査着に着替えるように言われる。
ちなみにこの時で13回ほどトイレに行っている。
便意は大分落ち着いてきていた。
検査着はよくある端を紐で結ぶタイプ。
その下にお尻のところに穴が空いた短パンのようなものを着る。
検査室に呼ばれてお尻を横に向けた状態で診察台に乗る。
注射で鎮静剤を入れられる。
ああ、これで眠っている間に検査が終わるのかと思い目を瞑る。
検査が始まる。
…………。
…………。
全然眠くならない。
目はバキバキにさえている。
結局、最後の最後まで完全に覚醒したままだった。
モニターに映る自分の腸を見ながら、体勢の変更に協力しながら検査が終わった。
ただ痛みはそんなに感じなかった。
少しお腹の張りを感じる程度で終わった。
その後、リカバリー室で30分ほど横になる。
ちなみにこの時も眠気は全く感じなかった。
「どうなってんだ、私の鎮静剤」と思う。

診察

着替えが終わった後、少し待って診察室に呼ばれた。
先生からは15ミリのポリープを一箇所切ったことを告げられる。
バキバキに起きていたから切ったことは知っていた。
悪性ではないと思うが、一応検査に回すらしい。
結果は10日後に分かるとのこと。
ポリープを切除しているので3日間は消化のいいものを食べること、激しい運動は避けることなどの注意を受ける。
父に迎えに来てもらい帰る。
車の中で寝る。
鎮静剤、効くのが遅すぎると思う。

その後

帰宅してからまだ眠かったので一眠り。
おまけに何だか気持ち悪くなり一度だけ吐いた。
検査前はあんなにお腹がすいていたのにあまり食欲がない。
結局、食欲が湧いたのは翌日の晩からだった。
また、大丈夫だと思ってたくさん階段を登ったところ、冷や汗が止まらなくなった。
翌日は本当に運動しない方が良いと痛感した。

まとめ

初めての大腸内視鏡検査は不安で仕方がなく、検査当日まで「ファンクラブ入ってんのか」と思うほど「大腸内視鏡」のキーワードで調べまくった。
結果、分かったことはひとつだった。
それは人によるということ。
まずかった下剤も思ったよりおいしかったと言う人もいた。
検査も激痛という人もいれば、寝てる間に終わったと言う人もいた。
人によって感じ方は様々なようだ。
また病院によっても違うようだ。
鎮静剤も使うところと使わないところがある。
下剤服用も院外でしかしていないところもある。
あと、この検査は医師の腕が重要なようだ。
上手か下手かで検査の苦痛が大分違うようなので、病院選びはとても重要だと思う。
辛いところもあったが、今は検査をして良かったと思う。
不安になるようなことも書いたが、少しでもこれから検査を受ける方の参考になれば嬉しく思う。

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