見出し画像

4/30「西向けぬわたし」


冒頭の写真は、自分が海岸で拾った石だ。
最近海岸に出ては石を拾ったり貝殻を拾ったりすることに執心している。
わたしは海がすきらしい。

でも、わたしの好き、はどれも狂気の熱を呼び覚ますほどではなく、人生そればかりでよいのだと目を輝かせられるものでもなく、ただ憂鬱の日陰ですこし触って安心する程度のもので、陰が濃く差してしまえば何も見えなくなり、踏み潰してしまったって大して悲しくもないものばかりだ。

何かにおそろしく熱中できるひとは、才能があると思う。わたしはそれが羨ましくてたまらない。

ここ数日について、今の気分では特段何を書くという出来事もない。ただ、よく泣いていた。

強いて言えば、最近、ジャスミンの花は思っているより小ぶりで、溢れるように咲いているのだと知った。歩いていて、わかる名前の花が増えるとそれだけでうれしい。

五月はもう少し、初夏らしく生きられるといい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?