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支援Sのススメ!? ――先生は◯◯と結婚しろ!――  その③ 銀雪編

〜ん?トップ画像は銀雪じゃなくて煤闇じゃない?と思ったそこの貴方、煤闇の話もちょっとします〜

銀雪の章について

銀雪の章。公式インタビューでは全てのルートの大元とされ、そして、4つのルートの中で唯一、級長と歩めないルートとして一部では不評とされている章ではある。
「王になりたくない」なんて、実際もう一つの主人公が王になるルートである翠風でもいちプレイヤーの目線でこういうこと言われてる訳だが、他のルートと比較して最も犠牲が少なく、最も早くに元凶を叩き、真相を知ることが出来る選択を取れるのは「主人公が王になった場合だけ」なのだ。

戦争が始まる前に主人公の生い立ちに纏わる事件が起きたのが煤闇の章。なのでこの条件でレアにこのことについて尋ねた場合の答えを聞くことができる。

DLC煤闇の章にて、眷属と人間の埋葬の捉え方の違いを書かれているのだが、レアはむしろ自分の見方を他者に押し付けない寛容な人物であるのがわかる。(煤闇は銀雪の補完になっている部分も多く、一度クリア済であっても銀雪クリア後にもう一度やり直してみるのを勧める)
よく考えて欲しい。彼女が人間の埋葬法に不寛容な立場であれば、自分達の埋葬の仕方を人間側に押し付けている筈なのだ。人間のやり方に譲歩し、少数派の立場に甘んじている。
彼女は優しい。だが、譲歩のし過ぎも決して良いものではない。

地方教会という許し難い悪。

本来はフォドラについてもっと厳しく管理すべきで、フォドラ人相手に包み隠さず伝えなければいけない事柄も多かったと思う。
その優しい嘘と譲歩がかえってフォドラ人が所謂付け上がる土壌を作ってしまった。
悪い言い方をすれば、彼らの悪性を甘く見ていた。
紋章があるというだけで胡座をかく腐敗貴族が統治する世界になってしまったのだ。
大司教に国を統治する権限は見ての通りない。
ただ、間違っていた場所がわかったのならまた1から、もしくは0から、その間違っていた時点からやり直していけばいい。今までの全ての秩序を白紙にし、真相を知った後での基準で組み立て直したのが翠風なら、帝国の建国前の段階、過ちの発端の段階まで遡ってやり直すことになるのが銀雪と言えるだろう。

ただ1人のルート限定の相手

銀雪の章のみでペアエンドを迎えられる相手は1人しかいない。ここまで語ってきた大司教レアである。
レアはこれまでのフォドラの歴史をほぼずっと見てきた唯一の人物である。まさに生き証人だ。
今までのフォドラが抱えていた問題点をより正確に潰していくには、彼女が歴史の表舞台に復帰している必要がある。これが可能なのは何とこの銀雪の章のレア支援Sのみなのだ。他のルート、他のエンドでは達成することが出来ない
支援Aでは表舞台から退くことで積極的な介入が期待できなくなってしまうし、支援B以下に至っては、レアは死亡してしまう。
支援B以下の場合、ストーリー終盤に彼女が話してくれた情報のうち、翠風の章で話してくれた情報について聞けないのが確定してしまっているのだ。その後彼女が亡くなった場合は情報量としては翠風の章を下回る。
これはあまりにも勿体無さすぎる。銀雪の章の良さをすすんで捨てに行っているも同然なのだ。
(逆に翠風側では銀雪での話は聞けないということでもある)


ちなみに、そもそも敵対関係になってしまい話をする機会が無かった紅花の章で彼女の話を聴くことなく断絶を迎えることは皆わかる話ではあろうが、蒼月の章でも、銀雪や翠風のような詳細な話を聴くことは出来ないだろうと思われる。「英雄の遺産を持つ十傑の子孫がフォドラ全土を統一することになる為、これ以上の余計な混乱を生まない為に黙っておく」だろうからである。

正直なところ、この選択肢を蹴って他の相手を伴侶に選ぶメリットは無いに等しい


平和な散策風景の中で唯一といっていい不穏な部分。

更に、銀雪最終節の散策ではこのルートにおける生存者達が平和な時間を過ごしており、「レアさえ助けることが出来れば全員が幸せでいられる」状況なのだ。
他は皆、主人公の治める世界で勝手に幸せになっていくのだから、この点でも彼女以外を選ぶメリットが感じられない。
(それでも、フェリクスシルヴァン後日談のような理由もない後味が悪いものが組まれてしまう可能性はあるので、きちんと全員を幸せにしたい場合はその他の人物の支援もシナリオ終了までに極力調整しておきたいが)

一択

フォドラの奇跡だぜフォドラの奇跡。

最早一例ですらない。
これを超えるフォドラ国家元首のシナリオは存在しないのではないだろうか。
これはルートを跨いだ風花雪月のシナリオ全体のエンドを見渡してもそう考えられる。
そう、比較に上がるのは同じく国家元首となるエーデルガルトやディミトリの各種ペアエンドもなのだ。
(比較になるのが当該ルートの同一人物である主人公ではなく級長の彼らであるのもまたこの作品の面白さだと思う)。


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