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2024年 キャロットクラブ申込馬&結果発表

はじめに、今年から始めてみた「ひとり検討会」企画ですが、想像を大きく超える多くの方にご参加(?)頂きました。この場を借りて、御礼申し上げます。

中にはメッセージを送ってくださった方もいて、本当に嬉しかったです!

実は、限定公開だからこそ、サイトでは厳しめな意見を書いてしまった馬に対しても、何かしらコメントや評価を書いてもいいかなと思ったりもしました。

でも、自分の一言がきっかけで読者の皆さんがその馬への出資をやめたりしてしまうことがあったなら、そういう御縁の失い方は非常にもったいないなぁと思ったので、そのあたりはやめました。

本企画については、あくまでも「飲んだくれているキャロット会員の独り言を、枝豆をつまみながら隣の席で聞き耳を立てている」ぐらいの気持ちをお付き合い頂ければ幸いです。

ではでは、そろそろ今年の申込馬の発表と、その抽選結果の発表です!

抽選結果

50.オリエンタルステップの23(最優先) →×
35.リラヴァティの23 →×
40.ネオフレグランスの23 →○当選
52.フィルムフェストの23 →×
68.オーロトラジェの23 →○当選

世代に対する評価

この世代の評価はなかなか難しかったですね…。

最初に募集予定馬リストを見た時には微妙かな…と思いましたが、配合分析をしてみると、それなりに面白そうな馬がいて、楽しみにしていた部分もありました。ただ測尺が残念な馬が多く、最終的には5頭に落ち着きました。

先にnoteではお伝えしましたが、×2抽選候補になりえたマラコスタブラダの23(キズナ)が小さく出てしまい、その煽りを受けてシンハライトの23などが過剰に人気になってしまったような気がします。

あと社台サンデーの募集馬を見た後だから感じたこともかもしれませんが、キャロットの馬のデキはそこまで良くなかったように思います。

データとしても、近年サンデーとキャロット・シルクの成績の差は開きつつありますし、そういう傾向がこの世代も続いてくんだろうなと正直思いました。

今まで人気を集めていた国内産種牡馬の産駒がぱっとしないことで「未知の外国馬に賭けてみよう」と思う人や、福永祐一調教師とはじめとした「好感度の高い調教師さん・見る目がある人に相乗りしよう」、そんな選馬をされた方が多かった印象です。

申込馬の評価

個人的には、社台でエース候補のキズナ牝馬を押さえられたこともあって、「キャロットでは牡馬を増やしたい」というのが今年のスタンス。

★「最優先を使えば、それなりの確率で当たりそう」なリラヴァティの23(リオンディーズ)か?

★「×なしでは、門前払いが濃厚」な、オリエンタルステップの23(ガイヤース)か?

で迷いましたが、最終的には後者に最優先を使いました。

個人的にレイデオロ・サーマルウインドとお世話になっているハイクレアの牝系を重視したという感じです。

加えて、自分の票読みではリラヴァティが一般抽選もあるという読みもありました。

ただ、最優先を切っておいてなんですが、日本の馬場においては鈍足の可能性があるオリエンタルステップがこれだけ人気になっちゃうあたり、今年の申込は歪んでいる気はします。

確かに写真では筋肉質で見栄えがする馬体ですけど、歩かせたら、とにかく身体が固まっていない。今後どう成長していくかのギャンブル枠というのはサイトでもお話しした通り。適性含めて、まったく計算が立たない馬ですからね。

ネオフレグランスの23(サトノクラウン)は、血統表を見た時から「これは!」と思っていた馬で、さすがに測尺を見た時は「うーん…」と思いましたが、ひとり検討会でもお話しした通り、この牝系は【小さくても走れる牝系】というのと、仮に未勝利で終わってもダメージの少ないお値段ですから、ここは迷わず申し込み。

姉のセントメモリーズなんかを見ていても、この牝系がもたらす瞬発力はなかなかのもので、本馬もまたトモの形なんかは目を張るものがあります。この馬を押さえられただけでも今年は満足感があります。

あと、レイデオロ産駒からはセレクトセールで買ってきたオーロトラジェの23をチョイス。

兄たちは未勝利ですが、解説記事に書いた通り、ミスプロ系と相性のよいミュージカルウェイ牝系。ここは買い時とみました。

馬体重が405kgと小さいですが、近親のブレイディヴェーグやミッキーゴージャスを見ていても成長曲線はちょっと遅めなので、これからの成長に期待できる余地はあるとみます。

そして最後に、ひとり検討会で名前をあげずに、ここで初登場となってしまい恐縮ですが、フィルムフェストの23(キタサンブラック)にも申し込みました。

解説記事では【キタサンブラック産駒の牡馬】という加点材料と、【母父スクリーンヒーローの成績が微妙】という減点材料の天秤にかけて、判断を保留していた馬です。

最終的に、周回展示の動画で悪いところがないことを確認し、仲良くさせて頂いている馬友さんと「(近親の)リリアンフェルスのリベンジをしましょう!」という話になり、申し込むことにしました。

ちなみに余談ですが、最終的には申し込みませんでしたが、周回動画をみてレッチェバロックの23(キタサンブラック)も、申し込みたい衝動に駆られたグッド・フィーリングホースでした。

桜木悟史のピックアップ

■2024年のピックアップ
35.リラヴァティの23(リオンディーズ)
56.シンハライトの23(エピファネイア)

今年はこの2頭を【重賞出走】【回収率200%】が狙える募集馬としてピックアップします。あまり意識はしてなかったですが、奇しくもシンハリーズ牝系の2頭となりました。

リラヴァティの23は、5,000万円という値付けが悩ましくも絶妙。もしサンデーで一口125万円の募集だったら人気になっていた気がします。

大きな欠点がない中、大人気にならなかった理由は、12.5万円という微妙に高く感じる値段設定と、身体が小さかった点でしょうか。

でも半兄ワールズエンド(ロードカナロア)より2,000万円安くなって、配合的にも父替わりが加点材料であれば、今回は狙い目だとみます。3年後の答え合わせが楽しみです。

身体の小ささについては、リオンディーズ産駒でごつい感じだと長距離砲になりがちです。ただ、この馬は牝系を考えたらマイル・中距離の馬ですから、そういう力強さや迫力よりも、素軽さのほうが大切。

その点、シーザリオ由来のキビキビとした歩様と、それがもたらず推進力を持ち合わせている本馬は、きっと順調なキャリアを歩んでいくのだろうと期待させます。

シンハライトの23は、いろんな状況が相まって、人気が過剰気味になりましたね(苦笑)。

自分もこの世代のキャロットの馬では最高点を与えましたが、あくまでもキャロットの中でのトップクラスであって、世代全体を見渡した時にどのあたりの序列なのかは測りかねるところ。

ちなみに、本馬はかなりツアーで持ち上げられていたように見受けられますが、ひとり検討会はツアー前に実施しており、ツアーでの評判などは一切、評価に加味してません。桜木悟史は人の話に耳を傾ける気がありません(笑)。

本馬については、牽制なのか、故障リスクに言及されることが多かったように思いますが、自分の目から見ると、そんなにリスクはないと思います。

本馬に比べたら、お母さんのシンハライトのほうが脚元の厳しさを醸し出していましたし、そのことは解説記事でも指摘せざるをえなかったぐらい。それに比べたら、本馬のリスクは相対的に低いと思います。

それより懸念するべきは「気性面」のはず。

エピファネイア産駒って難しいと思うんですよ。それこそクラシックを意識しすぎて若いころからキツい調教を課したり、タイトなレース選択をすると、どこかで精神がプッツンしてしまうようなところがあるかなと感じています。

それがいわゆる「エピファネイア産駒は早熟」と言われるゆえんかなと思っていて、一方でクラシックとは無縁だったブローザホーンが宝塚記念を勝利しているように、決してフィジカル面が早熟ということはないと思います。

そこを踏まえると、仮にこの世代のキャロットのクラシック参戦への期待がこの馬に集まってきてしまった場合、クラブと陣営がどういう選択をするのか?

その選択次第で、本馬のトータルパフォーマンスは大きく変わってくるように思います。

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