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読み終わった本のこと『アンジェリーナ/小川洋子』

アンジェリーナと聞いて佐野元春さんをすぐに思い浮かべられるのは、同世代以上の"音楽"好きな方々ですよね

佐野元春さんの初期の作品をモチーフに、小川洋子さんが歌のイメージを小説にして書かれた短編小説集です

アンジェリーナ
彼女はデリケート
ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
バルセロナの夜
誰か君のドアを叩いてる

...etc
往年の佐野元春ファンの方には堪らない選曲ではないでしょうか?

小川洋子さんの文才のおかげで、全ての作品が生まれ変わって、新たな感情を持って聞けました
歌のイメージに近い小説もあれば、全く想像すらできない視点から書かれた小説もあり、1曲1曲が新たな生命を与えられて、深みが増して生まれ変わった感覚です

もちろん歌の解釈は人それぞれだし、受け取り方は自由な訳で、小川洋子さんの小説のイメージとは違うと思われる方もいると思います
それでも、個人的には全ての作品がホントに素敵な特別な1曲になった感じです

約30年前に購入して読んだ方の筆跡ですね

読み終わった後に素敵な出会いもありました✨
約30年もの間、色んな人の手を渡って私の元に辿り着いたこの文庫本は、私の元で旅を終わられせようと思います

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