おぼえがき

嫁が妊活の記録を残したいと言うたので、iPhoneのPagesで書いてもらった。嫁が感じた不安や悩みやつらさに、同じように直面する人がどこかに居るだろうと思い、ぼくが編集して公開することにした。少しでも救いになればと思う。※生々しい表現もあります。苦手に感じたら読むのをやめてください。

書いた人
原文:ぽめ(嫁)
編集:poez(旦那)

子供を作ることについて。

30代共働き夫婦にとって、どうするのが無理なく効果的か。わりと悩んだ。
『数撃ちゃ当たる』という現実的に厳しい方法は取らず、お互いに出来るだけ心身ともに経済的にもなるべく負担がかからないよう、且つ、的確に結果が得られるよう、まずはデータを取りながら試していくことにした。

排卵日を知ること。

そもそも生理周期というものが、どの情報も一般的に28日周期で設定されており、『個人差』という謎の現象を加味しないものになっている。私の場合、その月で27〜35日という変則的な周期でやってくる為、インターネッツの情報が全く役に立たないこともある。そこで採用したものが『排卵検査薬』だ。尿検査にて排卵日が1日前、または当日予測できるという代物である。
基礎体温でもおおよその排卵は予測できるようだが『個人差』によって低温期高温期が明確でない上、毎日測り続けた結果『あ、この時が排卵日だったのかな?』と、後からわかる情報となる為、単体での採用は難しい。
また、病院でも排卵検査をしているが、おそらく自費になる為、高い(知らんけど)。それに対して排卵検査薬は、一箱12本入りでだいたい3000円。通院するより遥かにお手頃のお手軽だ。
早速、生理週間の後に来るおりものの増加日が排卵日近くだと考え、過去の経験を踏まえ、だいたいの頃合いを予測しながら試していくことにした。
一般的に排卵の目印として『排卵期のホルモンの変化によるおりものの増加』というものがあり、増加したおりものにたまごが包まれている印象があった。ところが私の場合たまたまかもしれないが、違っていた。白身のような塊が出ても排卵検査薬は薄っすらとしか反応しなかったのである。
『もしかして排卵すらしていないのか?』と、俗に言う無排卵月経の疑いを持ったのだが検査薬を続けているとその2日後から反応線が少しずつ濃くなった。正直、安心した。
旦那さんに協力を要請し、受精する為の準備に取り掛かる。インターネッツの情報により、精子くんの生命力は2〜3日程度あるのに対し卵子さんは排出されてから12〜24時間という短い時間しか生きられないことを初めて知る。
『今からいきますよー!』という流しそうめん的な合図もわからない為、精子くんをお腹の中で待機させていなければならないことになる。その上、一般的な生命力という情報にもおそらく『個人差』という曖昧なものは加味されていないはずである。
そこで、白身のような塊が出る前から、1日おきに『巻く』という選択をとった。

『巻く』という表現について。

少し脱線になると思うのだが、記録しておこうと思う。
共働き夫婦であり、嫁は早朝から夜勤を含む変則的なシフトでの介護業務。旦那さんはだいたい決まった時間ではあるが早朝や残業、出張や深夜業務を含み、通勤時間が1時間以上かかるというかなり負担のある毎日を過ごしている為、休息や睡眠時間がお互いに必要不可欠である。
同い年の男性医師からも『欲しくて子作りしているのに、毎晩作業のようになってしまうことや通院等も精神的に辛かった』というコメントをもらった。
時間を費やす性行為というのが理想的なのだろうが、結局負担となり翌日以降に容赦なく降り注ぐ為、時間をかけずに行為をすることを選んだ。つまり『巻き』である。掛ける時間はともかく、行為自体がプレッシャーとなったり、精神的に辛くならないように『今晩、子作りします?』を『巻く?』という面白おかしい表現に置き換えてみることにした。負担軽減の為、断りやすさも大事なことだと思ったからだ。成功か失敗かは旦那さんに聞かないとわからないが…。
※旦那註「子供が欲しい世の旦那におすすめです」

noteやTwitterでの反応次第で続きます。

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