ぽめ日記1203-1206

書いた人
原文:ぽめ(嫁)
編集:poez(旦那)

12/3 出生前診断

出生前診断をする場合、次々回の診察までに担当医に言わなければならないと、配布された妊婦スケジュールに書いてあった。おかげで悩ませて頂いている。
年齢的にもアレだし、ダウン症やらなんやらトリソミーを持って生まれてきた場合育てる自信が全く無い。小さい頃ならまだしも、成長と共に力も強くなり難しくなってくるであろう。綺麗事なんか言ってられない。
『妊娠しても大きな問題があれば堕胎する』と、旦那さんには結婚する前からちょいちょい話していたと思う。妊娠するまで、この検査は是非とも受けようと決めていたのだが、実際に身籠り、わずか数ヶ月間共に過ごしただけでそれが揺らいでいる。
『エコーにて所見があれば受けようか』
『今回は大丈夫だろう。もしくは染色体異常があればいつかは流産するはずだ』
『検査にて陽性だった場合、堕胎できるまでの精神状態になれるのか。』
考え出すときりがないとはまさにこの事だ。
旦那さんに改めて聞いてみると、受けといたら?とのこと。そうだよね。冷静に考えるとそうなんだよね。なかなか冷静になれないんだよね。

順調に育っているのかも自分ではわからない。つわりもまだ続いている中でまた新たな悩みのタネや越えなければならない壁が次から次へとわいてくる。
腹立たしいなあ。ちくしょう…。

12/5 通院。

今日は検診の日だ。採血があったのでかなり早朝にパンを食べた。水分不足で採血が滞るのは嫌なのでできるだけ水を飲んだ。空腹になると吐き気が出るので心配ではあるが、何かあったら病院で何とかしてもらおう。

病院に着くと、診察前に血圧・体重測定、採尿があった。オーダー通りこなす。名前を呼ばれ診察室へ。
ぼちぼち問診して超音波にて赤ちゃんを観察する。今日は落ち着きが無いほど動き回っている。元気すぎて笑える。犬かきのような…相撲のツッパリのような…。あ、回転した。せわしないな。よく動きますねぇ!と、先生も苦笑いしていた。エコーの静止画ブレブレ笑 ちょっと落ち着いてもらえるー?とお腹に手を当てて言ってみたら、たまたまピタッと止まった。言葉がわかるわけでもないだろうが、不思議。
赤ちゃんの様子を見ながら出生前診断について受けるべきか相談してみたら、産婦人科医としては、いかなる病気を持っていても命は命で、簡単に言うと堕胎をすれば殺人となる基本的理念のようなものがある。検査することにより堕胎に繋がることになりかねないので、立場的に積極的に勧めたりは出来ないとのこと。まぁ、そうだわな。すごくよくわかる。
次回からはお腹のエコーに変わるそうな。お股エコー卒業!やったね。

毎日一緒やけど、また2週間後にお会いしましょう。その間にとーちゃんとかーちゃんは色々考えることが出てきたよ。ひとまずとーちゃんに相談だな。おつぽよ。

12/6 まよいマイマイ。

昨日の話を受けて旦那さんに相談をした。いつでも冷静でいてくれるのが本当にありがたい。

自分自身としても『子供が出来たら検査して、問題あったら堕胎する』という考えでこれまで長く過ごしてきたにも関わらず、だ。
実際の立場になると本当に不思議なことに揺らぐ。採血タイプのクアトロ検査は、染色体異常を持って生まれてくる確率を出す程度のもので確定診断はできない。単純な採血の為、母体や赤ちゃんにリスクは少ない。今通っている産婦人科で受けられる。
それに対して羊水検査は、染色体異常を持っているか否かの確定診断が可能である検査である。お腹から穿刺し、赤ちゃんが浮いている近くで羊水を採取するというもので、無菌状態の羊水に針が入るわけであるので何らかの感染症のリスク、それらによる流産のリスクが出てくる。また、受けられる病院が限られており、なかなか予約が取れない病院に自分で予約・受診・結果を聞きにいけというものだった。
ただ、双方の検査は染色体異常による先天性の臓器疾患を持つか持たないかがわかるだけであり、後発的なコミュニケーション能力不足とか自閉症だとかの病気を持つかどうかは判別できないとのこと。正直なところ、私の予想ではクアトロ検査は受けたところで。ってなるような気がする。ナンビャクブンノイチでそうなりますよ。と言われたところで。へぇー、どうすりゃいいの?逆に。みたいな。羊水検査の方が確定診断だし、受ける価値はある。でも新しいiPhoneくらいの費用。命の価値とははたして…。あ、脱線した。失礼_(:3」∠)_

閑話休題。
旦那さんにそんな説明をしたら『んじゃ検査はナシでいっか』と言ってくれた。おそらく私の気持ちを大幅に考慮してのことだろう。そう言われるとまた、えーどうしよう…となる自分が腹立たしい。いいや。まぁひとまずナシにしよう。もし、次の診察の時に腹部エコーで横から赤ちゃん図を見た時にダウン症やらの所見があれば検査を受けよう。それまでは保留。考えても埒が明かん。

差別的な表現に感じたり、気を悪くする文面と受け取られるかもしれませんが、いち個人として日々考えることを書き連ねました。至らぬ点が多々あるかと思いますし、気分を害した方もいらっしゃるかと思います。申し訳ございません。

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