見出し画像

【進撃の巨人から見る心】47 情報のまとめ 敵と味方  ~58話~

アニメタイトル:第58話 進撃の巨人

あらすじ
物語はグリシャの書物によるグリシャの半生の物語から、ウオールマリア奪還計画成功後の現在に物語へと戻ります。

生還した9名の調査兵団が女王陛下であるヒストリア(クリスタ)に謁見します。
そこでザックレー総統と9名が、地下室で得た情報を整理します。


この会話が、読者に投げかけるこの物語の複雑な秘密の真髄です。
なかなか難しいですがここでしっかりと把握しないと今後が分け分らなくなります。

なかなかの大仕事ですが、アニメ、漫画、ネット情報を集めてまとめてみます。

【地下室の謎】
①地下室には3冊の本があった。
「グリシャ・イェーガー氏の半生」「巨人と知りうる歴史の全て」「壁外世界の情報」

【大陸の歴史】
①大昔(1820年以前)は大国マーレが支配してた。

<暗黒の時代>
②1820年前にエルディア人のユミル・フリッツは大地の悪魔と契約し巨人の力を手に入れた。
③ユミルは死後も九つの巨人に魂を分けエルディア帝国を築いた。
④エルディア帝国がマーレ大国を滅ぼして大陸を支配した。これを「暗黒の時代」という。
⑤ユミルの民(エルディア人)は他の民族(マーレ人など)を弾圧して子供を生ませユミルの民(エルディア人)を増やした。この民族浄化が1700年続いた。

<巨人大戦時代】>
⑥マーレ人は増長を極めたエルディア帝国に内部工作を挑み、それがもたらしたエルディアの内戦でエルディア帝国は弱体化した。
⑦九つの巨人の内の七つの巨人をマーレ人が手にした。
⑧エルディア帝国の当時の145代フリッツ王は「パラディ島」に逃げ込んで三重の壁でエルディア人の国を作った。
⑨エルディ人の全員が「パラディ島」に移住できたわけではなく。我々マーレ派のエルディア人残党は大陸に取り残された

<現代>
⑩マーレ人のご加護により我々エルディアの残党は生きる土地を与えてもらっている。
⑪そこからここまで書いてきたウオールマリア奪還計画の成功までの物語。

【巨人の秘密】
①巨人は元々は人間である。
②巨人の骨髄液を体内に摂取したエルディア人だけが巨人になる。
③②は知性を持たない無垢の巨人で、人間を食う。
④巨人には9体の知性を持った巨人がいる。
⑤無垢の巨人が知性の巨人を食う事で、その知性は伝承される。
⑥巨人になってから13年で死ぬ。

【始祖の巨人】
①9体の知性を持つ巨人の中でも「始祖の巨人」が最強である。
②「始祖の巨人」は全ての巨人を支配し操ることのできる「座標」という力を持ってる。
③「始祖の巨人」はエルディア人の記憶を改ざんできる。
④「始祖の巨人」の力は145代フリッツ王は「パラディ島」に逃げ込んだ際に取得してた。
⑤戦いを避けた当時の145代フリッツ王は「パラディ島」に逃げ込んだエルディア人の記憶を改ざんして大陸の記憶を消した。
⑥戦いを避けた当時の145代フリッツ王は「始祖の巨人」の力はフリッツ王家(後のレイス家)の血を引く者しかその力を発動しない「不戦の契り」を発動させた。
⑦フリッツ王家はレイス家と名前を変えて「始祖の巨人」の力を伝承していた。
⑧大陸から来たエレンの父グリシャ・イェーガーがレイス家を襲い「始祖の巨人」の力を奪った。
⑨「始祖の巨人」の力はグリシャ・イェーガーからエレンに伝承されている。

【現在の大陸のマーレ人とエルディア人】
①大陸はマーレ人が支配している。エルディア人は収容地区で奴隷のように生きている。
②巨人になれるのはエルディア人だけなのでマーレ人は、その力を利用して飼いならしている。
③マーレ人にとって「パラディ島」にいる「始祖の巨人」が脅威である。
④マーレ人にとっては「パラディ島」にある化石燃料がほしい。
⑤奴隷のようなエルディア人の中から「エルディア復権派」という秘密組織ができた。
⑥「エルディア復権派」を陰で組織するのは「フクロウ」という人物。

【エルディア復権派】
①エレンの父グリシャ・イェーガーと、王家の血を引くダイナ・フリッツが結婚してジークという息子を生む
②ジークは両親をエルディア復権派をマーレ人に密告する。
③エルディア復権派は「パラディ島」に送られ巨人にされる。
④ダイナ・フリッツも「パラディ島」に送られ巨人にされた。
⑤そこでフクロウが正体を表し、フクロウの持つ「進撃の巨人」の力をグリシャ・イェーガーに継承する。
⑥グリシャ・イェーガーは「パラディ島」で新しい生活を始める。
⑦そして始祖の巨人の力を奪うべく、【始祖の巨人】⑧となる。

【エレンの気づき】
①「始祖の巨人」はエレンが継承している。
②しかしエレンはフリッツ王家(後のレイス家)の血を引く者ではないので「不戦の契り」の力で、「始祖の巨人」の力を行使できない。
③しかし一度だけ無垢の巨人をエレンの思いで操った事がある。当然、無意識に。
④それは絶体絶命の時、ある巨人(母を食った巨人)に触れた瞬間に、巨人の群れ達が退散した。
⑤あの時触れた巨人は。。。ダイナ・フリッツだったのだ。
⑥「不戦の契り」はあっても、巨人化したフリッツ王家(後のレイス家)の血を引く者に振れれば「始祖の巨人」の力は発動できる。
⑦という事は。。。今、その血を引くヒストリア(クリスタ)を巨人化するしかない。


あれこれ考えてみよう。

なかなか難解になってきました。
ハンジのこの言葉に少しだけふれておきたいと思います。

ハンジ
ですが我々「壁内人類」は、極めて危険な状態にあることに変わりありません。敵が巨人という化け物だけであればどんなによかったことでしょうか。
しかし、我々が相手にしていた敵の正体は、人であり、文明であり、言うなれば世界です。
手記によれば我々は「エルディア」国の中でも巨人になれる特殊な人種「ユミルの民」
その「ユミルの民」は世界を支配していた過去があり、再び支配する可能性がある。だから、世界は我々「ユミルの民」をこの世から根絶するのだと。

巨人という恐ろしい敵と対峙し、巨人を倒す事だけに集中しているうちはまだ良かったのです。
しかし、その巨人が人間であり。
その人間は自分たちと同じエルディア人(ユミルの民)であり。
その巨人にされた人々はけして望んで巨人にされた訳ではありません。

敵を敵として憎む前に己は己として潔白なのかを考える必要があります。
清廉潔白など誰一人ありえません。
敵にもまた私たちを敵として恨むそれなりの理由があります。

優しき者が優しいが故に恨む必要もない者を恨んでいるのかもしれません。

全ては皮肉な因果で回っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?